舞台「FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE」が、本日2月23日に東京・ヒューリックホール東京で開幕する。これに先駆け、昨日2月22日に会見と公開ゲネプロが行われた。
「FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE」は、「FINAL FANTASY」シリーズ初のストレートプレイによる舞台化作品。赤き獅子の国リオニスの若き王子であるモント・リオニスを、今作が舞台初主演となる吉田仁人(M!LK)が演じる。また、モントの双子の弟シュテル・リオニス役は武藤潤(原因は自分にある。)が担当。ホルン王国の第一王女であるマシュリー・ホルンを川上千尋(NMB48)、クリスタル教の教祖、サーダリー・クルステアを浦野秀太(OWV)が演じる。
会見には吉田、武藤、川上と、双子の両親であるリオニスの王妃・ヘレナ役の鈴木紗理奈、リオニスの王・エルデ役の前川泰之の5名が登壇した。開幕を直前に控え、吉田は「舞台主演もアクションも、何もかもが初めてだらけだったけど、キャスト、スタッフ、和気あいあいと稽古を重ねてきました。それぞれのキャラの物語が交錯する、必ず誰かに感情移入できる作品になっていると思います」と作品への思いを語る。武藤も「『FINAL FANTASY』の世界を舞台で体験できる作品です」と説明したうえで「『ファイナルファンタジーVII リバース』ももうすぐ発売されますが、舞台のほうもアツいよ!っていうことをここで証明していけたらと思います」と気合い十分に続け、川上は「臨場感あふれるバトルシーンが見どころで、女性もバチバチに戦いますので、『この子すごいな』なんて思いながら観ていただけたら」とアピールした。
キャラクターを演じるに当たって意識したことや、役柄と自身が似ているところについて問われると、吉田はモントについて「モントはみんなとの会話の中で成長していくキャラクターだと思ったので、みんながセリフに込めている思いを汲み取ろうと。常にコミュニケーションを取ることで、モントを成長させることを意識していました」と自身の取り組みを明かし「モントのことを客観的に見ると、勇敢ですごいねって思います。僕自身はこの物語の世界にいたら話にならないインドア派なので(笑)、モントを演じるにあたって『モント、すごいな』と思うんです。そのすごさを伝えられるようにという意識を持って演じています」と語る。一方の武藤は、シュテルに双子の兄がいることを引き合いに出し「僕は一人っ子だし、王子でもないんですけど……」と真剣に考えながらコメント。すると吉田は「王子でもない」の言葉に「当たり前だろ(笑)」と即座にツッコミを入れ、このやりとりに鈴木は「おちゃめすぎる!」、前川は「ヒゲが取れるから笑わせないで。それを言ったら俺も王じゃないよ(笑)」と反応する。周囲を和ませながら、武藤は「家族思いなところは近いかもしれないです。僕の家族もみんな仲がいいので、そこは似ているかもしれないです」と答えた。
また、稽古場の雰囲気について質問が飛んだ際には、川上が“リオニス家”の4人の仲のよさについて言及。「普段から『パパ』『ママ』『息子たち』って言い合うくらい、絆があるんです」と明かす。吉田は「基本パパママ呼びですね」と照れくさそうに反応しつつ「基本的に、謎めいた行動をするのがシュテルなんですよ」と、武藤がムードメイカーであることを明かし「例えば僕の剣の柄に手袋をはめた状態で持ってきて『仁人さん見てください、(剣に)手がくっ付きました!』とか言うんです。まあ半分無視なんですけど(笑)、それで現場が和むんですよね」と説明。この言葉には鈴木も納得のようで「そう、かわいいの」と“我が息子”を自慢していた。
会見の最後にメッセージを求められた吉田は「もともとゲームをプレイされている方はもちろん、ゲームをプレイしたことのない、ストーリーを知らない方でも必ず楽しんでいただけると思います。登場するキャラクターの誰かには必ず、自分と境遇が重なると感じられると思う。とにかく観たあとに『楽しかったな』だったり『私も強くなった気がする』と思えるくらいのボリュームたっぷりな内容になっていますので、没入して楽しんでもらえたら」と思いを語る。そして「僕たちは全公演、100%を超える力でやっていこうと思いますので、楽しみにしていただけたらと思います。がんばります!」と、カンパニーを代表して意気込みを述べた。公演は3月3日まで。