YOSHIKI(X JAPAN、THE LAST ROCKSTARS)がイタリア・ミラノから帰国。本日3月5日に東京都内で自身の手がけるハイファッションブランド「MAISON YOSHIKI PARIS」にまつわる緊急記者会見を行った。
「MAISON YOSHIKI PARIS」はミュージシャンとして世界的に評価されているYOSHIKIのファッション、デザイン、ライフスタイルのビジョンを、既製服のジェンダーレスなデザインと融合させ、サステナブルを追求したブランド。YOSHIKIのファッション活動はこのブランドに集約され、YOSHIKIMONOもその一部として統合された。
緊急記者会見の開始時間になり、まず2月に行われた「ミラノファッションウィーク2024/25 秋冬」における同ブランドのデビューショーの模様を伝える映像が約16分間上映された。ショーはドラマチックでエッジの効いたサウンドトラックが流れる中で行われ、YOSHIKIもステージに登壇。クリスタルピアノでバッハ「Prelude in C Major(プレリュード ハ短調)」、プッチーニ「Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)」を演奏した。
映像上映後、緊急記者会見に応じたYOSHIKIは着席するや否や、テーブルに置かれたコップを見て、「ストローのルックスが気に入らない」と指摘。続けて「ナプキンの形がよくないね」と手厳しい意見を発してから会見をスタートさせた。まずYOSHIKIは「ミラノでのデビューは感無量」と述べ、10年以上前からの構想が実を結んだ経緯について説明。またブランドコンセプトについては「ジェンダーレス、サステナブル、アップサイクル、そしてエッジが効いてるもの」と語り、音楽家、映画監督として培った経験がファッションにも生かされていることを強調する。海外メディアから同ブランドのショーが高評価を受けたことについては、「チームの努力の結果」と謙虚に答えた。
またショーを彩った音楽について、YOSHIKIは「僕は音楽家なので、ファッション業界の中では新人の部類ですが、音楽ならどこのハイファッションブランドにも負けたくないなと。勝ち負けではないんですが。ファッションショーのために5曲をロサンゼルスで録音しました」とコメント。その中には藤原ヒロシとのコラボレーション曲もあると明かした。ファッションショー用の音楽を制作するにあたり、YOSHIKIはモデルの歩くテンポ、ショーの雰囲気を研究し、「最初はアップテンポにして、そのあと少しテンポを落として、最後のクラシックでは壮大に」とその内容について説明した。
MAISON YOSHIKI PARISのコレクションのうち、約20点が5月から販売され、9月には購入者のもとに届けられるとのこと。同ブランドの展望についてYOSHIKIは「次のコレクションも準備中」とし、「僕は明日またパリに行くんですが、もう24時間後は向こうで何かやってると思います、打ち合わせも含めて」と多忙ぶりを伝えた。ファンに向けては「いろんなことに挑戦していることを応援してくれて、感謝しています。皆さんのおかげで僕はこうやって自分の夢を1つずつ叶えることができているのかな。ファンの方がいなければできないことだと思っています」と心から感謝の思いを述べた。
さらにエンタテインメント業界におけるAIの影響についての見解を述べる場面も。これについてYOSHIKIは「AIが氾濫してきて音楽業界は厳しい時代になる」との考えを示す。そして「音楽に限らず、映画業界もファッション業界も変わっていくんだろうと僕は思っています。『今、YOSHIKIはどこに向かっているんだ?』と思う方もいるかもしれませんが、3年後に『こういうことを言っていたのか』と答え合わせができる気がしています。これからかなりのスピードで世の中が変わっていくんだろうなと思います」と語った。
なお緊急記者会見後、YOSHIKIは囲み取材に応じ、4月16日にアメリカ・ドジャースタジアムでピアノを演奏する予定であることを明かした。