「わたしアイドルになりたい」ラフ×ラフ1周年ライブで誓った2年目の飛躍

7か月前2024年03月13日 12:03

ラフ×ラフのデビュー1周年を記念したワンマンライブ「ラフ×ラフ 1st Anniversary LIVE ～わたしアイドルになりたい～」が、3月9日に東京・GARDEN 新木場FACTORYで開催された。佐久間宣行総合プロデュースのもと、お笑いに特化したアイドルグループという独自路線を貫いてきたラフ×ラフ。東京・池袋サンシャインシティ噴水広場でのお披露目ライブからちょうど1年、活動をともにしてきたメンバー林未梨が学業優先のため直前にグループを離れることになり8人編成となったラフ×ラフは、この日のライブで新たな一歩を踏み出した。

噴水広場でのお披露目から1年、8人でのリスタート

ライブの幕開けを告げるのは、もはやおなじみとなったSE「overture」。ラフ×ラフはこの日のために事前にコールのレクチャー動画を公開していた。準備万端のラフり隊（ラフ×ラフファンの呼称）は盛大な拍手と息の合ったコールで、齋藤有紗、佐々木楓菜、高梨結、永松波留、夏目涼風、日比野芽奈、藤崎未来、吉村萌南の8人を迎え入れる。ステージに並んだ8人は、ラップを盛り込んだポップなナンバー「ラズベリーサイダー」でライブをスタートさせると、モータウン調のビートが楽しい「laughing!」、曲中に漢字や英語の問題が出題されるラフ×ラフならではの“テストソング”「君がNo.1」と3曲を続けて披露した。この日のステージには小さな花道とサブステージも用意されており、「君がNo.1」では回答者が花道へ。「蒲公英」の読み、「Congratulation」の和訳という2問が出題され、毎回バリエーション豊かなバカ回答で場内をざわつかせる夏目がこの日もしっかりと“No.1”の座に輝いた。

「面白い、面白い、面白い、みーんな面白い！お笑いなら私たちに任せてー！せーの、ラフ×ラフです！」のキャッチフレーズによる挨拶はいつものライブ通りだが、このフレーズはデビュー1周年を機に変える可能性もあるという。「今日が最後かもしれない」という日比野の言葉にラフり隊からは思わず「えー」の声。個人の自己紹介では佐々木、永松、夏目、藤崎の18歳組4人が高校を無事卒業したことを報告し、日比野も大学を「とてもとてもギリギリで」卒業できたことを伝える。8人は噴水広場でのお披露目からちょうど1年が経ったことにしみじみしつつ、「ここまで来れたのは皆さんのおかげ。今日はあの曲を、感謝の気持ちを込めた特別バージョンで」と、「サバ☆サマ！～1周年オカゲ☆サマVer.～」を披露した。1年間の活動を駆け足で振り返るVTRを経て、デビュー曲「100億点」の黒い衣装にチェンジした8人は、自己紹介ソング「9revenge」を歌唱。林を含む9人の思い出が詰まった楽曲だが、タイトルはそのままに、ラフ×ラフは8人でこの曲を歌い継ぐ道を選んだ。

JK卒業組の「春～spring～」、お姉さん組の「ぶりっPON」

「ちょっと闇落ち」「100億点」を続けて歌ったところで、メンバーは再び退場。ステージ背面のスクリーンにはラフ×ラフがこの1年に公開したYouTube動画のハイライトが流れる。各メンバーの印象的な場面が次々と取り上げられる中、最後に紹介されたのは、YouTube企画でキレる姿がたびたび見られた藤崎に付けられた異名「ヒステリック藤崎」。すると「なんでヒステリックヒステリックばっか言われてんの？いつまでそのネタ引きずってんの？」とステージ袖から怒り心頭の藤崎が飛び出してきた。藤崎を追いかけるように同学年の佐々木、永松、夏目もステージへ。JK風の衣装を着た高校卒業組の4人はしばしの小芝居ののち、藤崎の異名とイメージカラーの青にちなんだHysteric Blueのヒット曲「春～spring～」をカバーした。高校卒業組と入れ替わりで登場した齋藤、高梨、日比野、吉村の4人は、人気番組のパロディ「ぶりっPON GRAND PRIX」で大喜利対決。日比野がチェアマンを務め、齋藤、高梨、吉村の4人がお題に対してぶりっ子な回答で競い合う。優勝したリーダー齋藤は「本当に光栄です。生まれたときから『ぶりっPON王』になりたいと思っていたので」と大喜び。負けた高梨と吉村は罰ゲームとしてビリビリペンの餌食となったが、なぜか痛覚の鈍い高梨にビリビリペンの電流は一切効かない。本当に痛いのかどうかを試すために齋藤も、そして大喜利に参加していないチェアマン日比野もなぜかビリビリペンの餌食となった。

「青春高校」のあの曲が突然の復活

2チームに分かれての企画コーナーを終えた8人は、「恋って線香花火みたい～ニセ取材に本気で答えた恋の歌～」でパフォーマンスを再開。この曲は「overture」と同様にコールのレクチャー動画が公開されており、ラフり隊はやはり準備万端のコールで8人のパフォーマンスに華を添えた。次の幕間には歴代のミュージックビデオが順に流れ、最後に紹介されたのはラフ×ラフにとって初の企業タイアップ曲となった最新楽曲「クライアント」のMV。8人はこの楽曲のために用意された新衣装をまとって登場し、MVをバックに披露した。Meijiのタイアップということでチョコをイメージしたかわいい衣装に、メンバーはハイテンション。笑顔でラストナンバー「ワタシイロ光る」を歌いステージを終えた。

「ラーフラフー！」の盛大なコールを受けて再度登場したラフ×ラフは、意外な曲を歌い始めた。かつて齋藤と日比野が所属した青春高校3年C組アイドル部のメジャーデビュー曲「君のことをまだ何も知らない」だ。思わぬイントロに場内はざわめいたが、青春高校時代から追い続けている一部のラフり隊は即座に対応し、落ちサビ手前ではおなじみだった「好きだー!!」の叫び声が会場中に響き渡った。

2周年ライブは……5倍？

新曲「クライアント」のリリースイベントが決定したこと、1周年ライブの模様が追って配信されることを報告したラフ×ラフは、1人ずつライブの感想を伝えていく。リーダー齋藤は「今日でデビューしてまるまる1年ということで。1年を迎えられることが本当にすごいと思うし、メンバー、スタッフさん、ラフり隊……たくさんの皆さんが関わってくれているおかげで私たちはステージに立てています。3月9日はレミオロメンの日とか、『R-1を家で観るか悩んでる』とかふざけたことをいっぱい言っちゃってたけど、今日はここで歌って踊ってみんなの笑顔を見れて、本当に幸せでした！」と感謝の思いを口にする。高梨は「1年間、笑ったり泣いたり、とにかく毎日が忙しかったけど、私の目の先にはいつもファンの方がいて、自分もアイドルになれたんだなあと毎日思います。今年はもっともっと前に進み続けて、2ndアニバーサリーライブは、ここの……んー、5倍くらい？本気ですよ私は」と2年目のさらなる飛躍を誓った。

メンバーの自分宛ての手紙をもとに作詞されたバラード「Re:myself ～私、アイドルになりたい ver.～」でアンコールを締めくくったラフ×ラフだったが、“お笑い特化型アイドル”のステージはこれでは終わらない。8人はさらにもう1曲、大喜利が曲中に差し込まれる唯一無二のナンバー「考える時間をください」を歌い、笑顔で1周年ライブの幕を下ろした。

Rakuten TVでは3月16日20:00より、この日のライブの模様が全編配信される。またラフ×ラフは3月16日に東京・ダイバーシティ東京プラザ 2Fフェスティバル広場、翌17日に東京・LUMINE 0で新曲「クライアント」のリリース記念イベントを行う。3月23日には立川と錦糸町、24日には上野でもリリース記念イベントが予定されているので、ラフり隊は続報をお楽しみに。

セットリスト

「ラフ×ラフ 1st Anniversary LIVE ～わたしアイドルになりたい～」2024年3月9日 GARDEN 新木場FACTORY

01. ラズベリーサイダー
02. laughing!
03. 君がNo.1
04. サバ☆サマ！～1周年オカゲ☆サマVer.～
05. 9revenge
06. ちょっと闇落ち
07. 100億点
企画1：春～spring～（Hysteric Blue） / 佐々木楓菜、永松波留、夏目涼風、藤崎未来
企画2：ぶりっPON GRAND PRIX / 齋藤有紗、高梨結、日比野芽奈、吉村萌南
08. 恋って線香花火みたい～ニセ取材に本気で答えた恋の歌～
09. クライアント
10. ワタシイロ光る
＜アンコール＞
11. 君のことをまだ何も知らない（オリジナル：青春高校3年C組アイドル部）
12. Re:myself ～私、アイドルになりたい ver.～
＜ダブルアンコール＞
13. 考える時間をください