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「辞めんでよかった」Aぇ! group悲願のCDデビュー決定、京セラドームで笑って泣いたファン大感謝祭

Aぇ! group
約1か月前2024年03月16日 22:06

Aぇ! groupが、昨日3月16日に大阪・京セラドーム大阪にて行われた初のドーム公演「Aぇ! group Aッ倒的ファン大感謝祭 in 京セラドーム大阪 ~みんなホンマにありがとう~」にてCDデビューすることを発表した。

デビュー前の単独ドーム公演は18年ぶり

「Aぇ! group Aッ倒的ファン大感謝祭 in 京セラドーム大阪 ~みんなホンマにありがとう~」は、2月に5周年を迎えたAぇ! groupがファンに向けて感謝を届けるべく行われたファンミーティング。本日17日までの2日間開催され、公演の総動員数は10万人にのぼる。なおデビュー前のジュニアのグループが単独ドーム公演を実施するのは、2006年のKAT-TUNの東京・東京ドーム公演以来およそ18年ぶりとなる。本稿では、彼らがデビューを発表した初日公演の模様をレポートする。

各メンバーの活躍をプレイバックするようなオープニング映像を経て、5人はセンターステージの中央から肩を並べて登場。彼ららしい前向きなエネルギーに満ちあふれたグループの楽曲「Aッ!!!!!!」でライブの火蓋を切って落とした。メンバーは京セラドームという大舞台に怯むことなく、1曲目からフルスロットルでステージを駆け回り、佐野晶哉は「僕たちから圧倒的な愛を送るので、みんなもそれに返してな!」と観客に呼びかけ、「Aぇ! groupが大好きだ!」と言い合うコール&レスポンスで会場の一体感を高めていく。その後、佐野はファンに対してだけでなく、「メンバー大好き!」と4人にも愛を叫びメンバー同士の絆を再確認していた。

Aぇ! groupは歴代の関西ジュニアが脈々と歌い継いできた「バンバンッ!!」「ロマンティック」「アホ新世界」をトロッコに乗ってはつらつと歌い上げたのち、再びセンターステージへ戻り、「Firebird」を投下。Aぇ! groupの原点とも言えるこの曲がパフォーマンスされることがわかると、待ってましたと言わんばかりに会場は大歓声に包まれた。

静寂と涙のデビュー報告

Aぇ! groupのYouTube内で展開される企画の“出張版”にあたるコーナーでは、持ち前の達者なトーク力をフルに発揮しノンストップで会場を笑わせた5人。その後のMCコーナーではムードを少し変えて、結成5周年を迎えられたことへの感慨を述べていった。ここでは、メンバーによってファンへの感謝の気持ちが語られたほか、「プレゼント」と称して、北海道、愛知、静岡、宮城、福井、福岡、大阪、東京を巡るアリーナツアー「Aぇ! group Debut Tour ~世界で1番AぇLIVE~」を5月から8月にかけて開催することも発表された。

次なるツアーの開催をファンが喜んでいると、メンバーは真剣な面持ちで「5人の口からご報告したいことがあります」と口を開いた。アリーナツアー開催に次ぐ、さらなる"報告"の存在に観客は大きくどよめくも、メンバーは険しい表情を崩さず、そんな彼らの様子を察知したファンはすぐさま静まり返り会場に沈黙が訪れた。静寂した京セラドームに期待が渦巻く中、意を決したように5人は息を吸い込み、「僕らAぇ! group、CDデビューします」と今年5月にCDデビューすることを声をそろえて発表した。

ジュニアの誰しもが目標とするCDデビューの夢。Aぇ! groupは、入所およそ15年目の末澤誠也、草間リチャード敬太を筆頭に人生の大半をジュニア活動に捧げた苦労人が集うことでも知られている。悲願のCDデビューを報告し終えた5人は、金色の紙吹雪が降り注ぐ中、ステージの中央で身を寄せ合い円陣を組む。正門良規は「僕たちの声でデビューを伝えることができて本当に幸せです」と目を潤ませながら感慨深げにコメント。メンバーはそれぞれの涙も乾かぬまま、ユニバーサルミュージックから5月15日にデビューシングル「《A》BEGINNING」をリリースすること、Aぇ! groupのファンクラブ、X公式アカウントなどが開設されることを矢継ぎ早にアナウンスした。

デビューに向けた数々の決定事項の報告を終え、メンバーが次のコーナーに移ろうとしていると会場のモニタの画面がパッと切り替わる。モニタにはなにわ男子の姿が映り、Aぇ! groupのデビューを祝福するビデオメッセージがサプライズで映し出された。末澤、リチャードと古くから仲がいいことでも知られる藤原丈一郎は、かつて2人とともに山登りしながらデビューへの夢を語り合ったことを懐古するなど、Aぇ! groupと同世代で関わりが深い、なにわ男子ならではの温かいメッセージが贈られた。その後もWEST.、SUPER EIGHTと関西ジュニア出身の先輩グループからメッセージが続き、WEST.は「困ったことがあったら言ってください。逆に困ったことがあったら俺らも言います」「Aぇことばかりが起こりますように」と関西の絆を感じさせる熱いメッセージで5人にエールを送った。

君からのYELL

ライブの後半戦で5人は、「Aぇ! groupでもう一度聞きたい曲メドレー」と題して過去のライブで披露されてきたカバー曲を披露。デビュー報告後の高揚感をステージに昇華させるかのような気迫で「YSSB」「名脇役」「White Love」「WHIP THAT」「V.I.P.」といった人気曲をパフォーマンスした。

メドレーのラストソング「V.I.P.」の終了とともに、ステージにはギターやドラム、キーボードなどのバンドセットが運び込まれる。どの楽曲が披露されるのか、観客が曲のスタートを今か今かと待ちわびる中、正門はおなじみのブルーのギターをかき鳴らし、嵐「Oh Yeah!」をスタートさせる。デビュー発表後は「これからもよろしく」「これから一緒に進んでいこう」と、公演中、"これから"に向けた言葉を繰り返していたメンバーたち。「君からのYELL」では、デビューまでの道のりをともに歩んできたファンに向けてありったけの愛を届けるように、「ありがとう君だけが気づいてくれたよ」「いつでも感じてる君からのYELL」という歌詞を噛み締めながら楽曲を歌い届けた。

ツアーもデビューもできる。最高やんけ!

本編終盤、メンバー1人ひとりが公演を振り返るべく最後のコメントを述べていく。佐野は「僕は1回あきらめようとしてたけど、そのタイミングで小島(健)くんと正門くんが、(出会ってからの)この8年間で唯一怒ってくれて。2人が畳の楽屋で大人の人に土下座してくれて、それをリチャくん、誠也くんが認めてくれて今があります。5人でよかった。今めちゃくちゃ幸せです。Aぇ! groupが大好きです。Aぇ! groupでいるときの僕が好きです」、正門は「ホンマにいろいろあるグループやなと実感しています。でもそんなとこ、僕は大好きです。メンバーとなら、そして皆さんとならどこまでも行けると思いますし、想像もつかないところへ行けて、想像もつかない景色を見ることができるんじゃないかとワクワクしてます。大変なのはこれからなのかもしれませんけど、なんの根拠かわかんないですが、全部俺たちらしく楽しく乗り切れるような気がしてます」とメンバー愛を吐露。リーダーの小島は「10年前、プールがあったけどオーディションに連れて行かれ、なんだかんだあって今、最高の仲間とライブできてます。ほんまプール行かんくてよかった」と彼らしいコメントで会場の笑いを引き出しつつ、「Aぇ! groupができて5年、5人で京セラに立ってるぞ。誰が想像した?」「未来を5人で、Aぇ! groupで作っていきたいと思います。ファンの皆さん、最高の景色を見に行きましょう。これからもよろしく」と熱を込めて言葉を紡いだ。

「やっと言えた! もう言いたくて言いたくて。決まった!と思って言ったら、なしになっちゃうような気がしちゃってて。ソワソワしてて。やっとこの舞台上で自分たちの言葉で伝えることができて本当に心の底からうれしいです」と興奮気味に語ったのはリチャード。かつて退所を考えたものの周囲の人々に引き止められて今がある、と入所してからの15年を涙ながらに振り返りつつ「Aぇ! groupがこんな舞台に立てるんですよ。ツアーもできるんですよ。デビューもできるんですよ。最高やんけ!」と高らかに叫んで喜びを爆発させた。

「……めっちゃつらかったわ」

最後にコメントを述べたのは、入所15年目にしてデビューをつかんだ最年長の末澤。彼は自分のターンになった際「やっとデビューすることができました」と口を開くも、早々に涙を堪えられなくなってしまい、そのまま顔を伏せて口をつぐんでしまう。しばらくすると、「あんまりさ、弱音とか吐くタイプじゃないんやけど今日だけ。……めっちゃつらかったわ」とデビューに至るまでの道のりが決して容易なものではなかったことを吐露。「リチャと一緒で芸歴15年で29歳で。今の今まで何一つ僕に文句を言わなかった両親に感謝したいです。間違いなく不安やったやろうけど、この仕事を辞めたほうがいいんじゃないとか、そういうのは1回もなかった」と両親に感謝しつつ、「家族もそうやし、友達もそうやし、本当にいろんなことがあるたびにスタッフさんも全力で支えてくれた。Aぇ! groupは本当にたくさんの人に愛されているグループやなってのをその都度思います。いろいろありすぎたよね。15年もそうやし、Aぇ! groupの5年もそうやし。みんなをけっこう待たせちゃったけど、こうやってデビューを報告することができて、本当に辞めんでよかったなと思います」と笑顔を見せた。

末澤による「それでは、次が最後の曲です。みんなに僕たちからの感謝を伝えたいと思います」という言葉を合図に、5人は本編最後の楽曲「ボクブルース」へ。結成初期に小島と佐野によって制作された、ファンにとってもグループにとっても思い出深いこの曲で本編を締めくくった。

笑って泣いた「関西アイランド」

アンコールでは、見学席でライブを鑑賞していた関西ジュニアたちを全員壇上に呼び込んで、「関西アイランド」のステージでお祭り騒ぎ。Lilかんさいの嶋崎斗亜は同期である佐野のもとへ一目散に駆け寄り涙を流すなど、関西ジュニアたちもまるで自分ごとであるかのように5人のデビューを喜んだ。

アンコールステージを終えたAぇ! groupは、ステージ中央で肩を並べ「最後に俺たちの名前を叫んで!」とファンに呼びかけ、「俺たちが! Aぇ! group!」と高らかにシャウト。銀テープも噴出されここで公演が終了するかと思われたが、彼らは「今から皆さんに“追い感謝”しに行きます!」と宣言し、アリーナの外周を巡るべくトロッコに乗り込んだ。メンバーは会場の最上階の最上部にも届かせるように目一杯腕を広げて大きく手を振る。「うれしい! みんながいっぱいおめでとうって言ってくれる!」「こんなにおめでとうって言ってもらえるの人生で初めて!」と感激した様子で笑顔を弾けさせ、デビューの喜びを噛み締めた。

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