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THE BEAT GARDEN初のZeppワンマン、観客0人ライブを懐かしみ「まだまだがんばる」と決意表明

MASATO(THE BEAT GARDEN)
11分前2024年04月15日 3:01

THE BEAT GARDEN初となる東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でのワンマンライブ「good error」が4月13日に開催された。

「good error」はTHE BEAT GARDENにとって最大規模となる単独公演。彼らはライブの特設サイトを通じてこのワンマンに懸ける思いを語っており、MASATOは「2年程でZeppを通過すると宣言して上京し、12年。路上から1歩ずつ歩んで辿り着きました。予定通りでないけど、THE BEAT GARDENと出会ってくれて、この日の意味を深めてくれた全ての仲間達と歓びを共有したいです」とコメントしていた。そんなメンバーの思いが通じたのか、「good error」のチケットはソールドアウト。THE BEAT GARDENのターニングポイントになるであろうこのステージを観ようと、会場には大勢のBeemer(THE BEAT GARDENファンの呼称)が駆け付けた。

開演時刻を迎えてMy Chemical Romance「Welcome To The Black Parade」が流れると、Beemerが徐々に立ち上がって拍手を始める。その音量がどんどん大きくなっていくのを合図に場内が暗転。舞台を覆っていたカーテンがゆっくりと開き、ブルーのライトが場内のそこかしこを照らす。サポートのkowta2(コータツ)がDJプレイを展開する中でU、REI、MASATOがさっそうと姿を現した。ライブの幕開けを飾ったのは「マリッジソング」。パワーみなぎる歌声で、楽曲のテーマでもある究極の愛が描かれる。それから、リーダーのUを筆頭にBeemerを焚き付けるように何度も煽るTHE BEAT GARDEN。Uの「声出していこうぜ!」を合図にメジャーデビュー曲「Never End」がドロップされると、気迫に満ちたパフォーマンスに呼応するかのように、観客はジャンプしながらコールを繰り出した。

満員の会場を見回し、感慨深げな表情のUは「初めて東京でライブしたのが六本木のライブハウス。我々はオープニングアクトでお客さんは0人でした。今日は満員御礼、ソールドアウトです。ありがとう! 今までで一番大きな会場だからこそ、皆さん1人ひとりに精一杯歌声を届けていきたいと思います」と気合いを入れ直す。その後に披露されたのは、THE BEAT GARDENの名を世間に知らしめるきっかけとなった「Start Over」。何度も歌唱してきたこの曲を、3人はひときわ丁寧に歌いつなぎ、サビではオーディエンスが「Wo」と声を発して拳を突き上げた。ステージから身を乗り出すように歌っていたREIがここで後方へと移動し、キーボードの前へ。「初めて恋をするように」ではREIが紡ぐ繊細な音色と、情感豊かなボーカルが響きわたり、フロアに温かな余韻を残した。さらに、ブラックミュージック風の「サイドディッシュ」や女性目線のバラードソング「遠距離恋愛」も披露され、THE BEAT GARDENの楽曲の幅広さを印象付けた。

MASATOは「すごいなあ。端から端まで見えてるよ!」とBeemerにアイコンタクトをとる。そして「埼玉の所沢で路上ライブを始めて。1人のお父さんみたいな人に7時間ぐらい歌い続けたんだよね。いい人だったね」と下積み時代を懐かしみながら、今回のタイトル「good error」について「たくさん失敗してきた自分たちだけど、みんなのおかげで『いい日もあるな』と思えて。そんな意味を込めました」と説明して深々と頭を下げた。REIも「めちゃめちゃ楽しいです。前回のツアーを経て半年ぶりのライブで、ライブがない期間にみんなの存在の大切さを実感したんですよ」とファンへの思いを口に。一方、Uは熱気を呼び戻すように観客を煽り「皆さん、声が小さいですよ。Zeppですよ。もっと普段言いたいことを言う!」と声を張り上げた。

ライブ中盤にはkowta2の鮮やかなDJプレイに合わせてREIがキーボード、MASATOがギターでセッション。そのままドラムンベース調の「High Again」へとなだれ込み、オートチューンの効いたボーカルとアッパーなサウンドでファンのテンションを引き上げる。続く「ぬくもり」でもメンバーがヘッドバンギングをしたりステージを駆け回ったりアグレッシブなパフォーマンスを見せつけて、フロアの熱気を上昇させた。Uは体力を使い果たすようなステージングに息切れしながらも、「うれしいです。来てくれてありがとうございます」と幾度となく感謝の言葉を口に。3人で呼吸を整えたあと、福士蒼汰主演ドラマ「アイのない恋人たち」の主題歌として話題の最新曲「present」でメロウな歌声を届けた。

「みんなへ」のワンコーラス分がアカペラで歌われたのち、「ラブレター」も披露されると、3人の織りなす優しさに満ちた歌声に観客はじっくりと聴き入る。本編も終わりに差し掛かり、Uは「ものすごい才能があるわけじゃないし、人生を変えるような歌詞とかすごいメロディとか、これから見つけられるかわからないけど、小さい部屋で書いた歌をこんな大きな声で歌えるってめちゃくちゃすごいことだと思います。これからもあなたに歌っていきたいです! まだまだがんばるのでよろしくお願いします」と感情をあらわに。大阪から上京した当時の思いをつづった「光」で場内にノスタルジックなムードが広がった。

観客が余韻に浸ろうとしたのも束の間、彼らの真骨頂と言える“ダンスエレクトリックロック”の「B.E.T」へ。ヘビーなビートの上でパワフルな歌声が放たれオーディエンスの興奮は最高潮に。本編最後の初期のキラーチューン「Sky Drive」ではダイナミックなサウンドに乗せて3人がヘドバン、Uはハイキックも繰り広げてステージを躍動し続けた。アンコールでは、Uがファンの温かな声援を受けながら「思い返すとしんどいことのほうが多くて、これからもつらいことばっかりだと思う。でも今日は間違いなく幸せでした」とコメント。この言葉に賛同するように、Beemerから大きな拍手が沸き起こった。そしてTHE BEAT GARDENの強い絆が示された「エピソード」のあと、「心音」ではフロアいっぱいにシンガロングが響きわたり、初のZepp公演は感動的なラストを迎えた。

「THE BEAT GARDEN one man live at Zepp DiverCityTOKYO『good error』」2024年4月13日 Zepp DiverCity(TOKYO) セットリスト

01. マリッジソング
02. Never End
03. 花火
04. Start Over
05. 初めて恋をするように
06. サイドディッシュ
07. 遠距離恋愛
08. Snow White Girl
09. High Again
10. ぬくもり
11. present
12. ラブレター
13. 光
14. B.E.T
15. 本当の声で
16. Sky Drive
<アンコール>
17. Don't think, feel.
18. エピソード
19. 心音

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