NissyとSKY-HIが、本日4月17日に東京・新宿ピカデリーで行われたアニメーション映画「劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-」の完成披露“超速”上映会に登壇した。
「劇場版ブルーロック」の主題歌「Stormy」
「ブルーロック」は講談社「週刊少年マガジン」で連載中のサッカーマンガ。“ブルーロック(青い監獄)”に集められた300人の高校生フォワードが、世界一の“エゴイストストライカー”を目指して競い合うデスゲーム風の作風で人気を博している。劇場版ではスピンオフ作品「ブルーロック -EPISODE 凪-」をもとに、桁外れのサッカーセンスを持つ凪誠士郎の視点から“天才誕生”の物語が描かれる。
この映画ではNissy × SKY-HIが主題歌を担当。Nissy、SKY-HI、Ryosuke "Dr.R" Sakai、Daisuke Nakamura(THE BLACKBAND)による共作曲「Stormy」が映画のために書き下ろされた。象徴的なリフレインと重厚感のあるビートにNissyとSKY-HIの高度なボーカルやラップが混じり合う、ドラマチックな1曲だ。
サプライズ登場に大きな歓声
本日のイベントでは、本作の主人公である天才ストライカー・凪誠士郎役の島崎信長、凪がサッカーを始めるきっかけとなった親友・御影玲王役の内田雄馬、テレビシリーズに引き続き出演した潔世一役の浦和希、蜂楽廻役の海渡翼の4人が映画の“超速”上映後に観客の前へ。NissyとSKY-HIは観客へのサプライズとして予告なしに上映会に登場し、客席から歓声を浴びつつ声優陣に花束を贈呈した。
司会者から映画に対する感想を聞かれると、Nissyは「玲王と凪のボタンのかけ違いの瞬間とかは、30代、40代でも社会的に起こり得ることだと思っていて。後半にグッとくるシーンがいくつもあるんですけど、気持ちとエゴがぶつかり合ってるシーンとか、幅広い形のストーリーがたくさんあったなと思います」とコメント。SKY-HIも「ヒューマンドラマの部分で、ときめきや切なさをたくさんいただいたなと思っています」と作品におけるドラマ要素について言及した。
「2人での共作は新鮮だった」
主題歌「Stormy」の話題に移ると、島崎は「玲王と凪の関係性を汲んでくださっていて。やり合いを感じるというか(笑)」と感想を口に。さらに内田が「歌とラップで2つの個性がぶつかったときに、玲王と凪を見ているようで。この2つの個性がいい渦なのか、新しい風なのか、それともぶつかり合う嵐なのか……青春のキラキラした部分だけじゃないんですよね」と言葉を続けた。
Nissyは楽曲の制作を振り返り、「アーティスト同士であり、メンバーでもあり、そして各々がソロ活動をしているという関係性で共作をするというのが新鮮でした。彼のスタジオで制作させていただいたんですけど、夜な夜なやってる作業が部活で(笑)。放課後に練習している感覚と近かったです」「作っているとき、偶発的、本能的に生まれるものがあって。玲王と凪の関係性を生かしたいという気持ちもあったので、童心に帰るというか、制作中に本能的なやり取りもありました」と説明。さらにSKY-HIが「玲王と凪のかけ合いにしたかったけど、“ザ・キャラソン”にしてもよくないという気持ちがあったので、玲王や凪の感情だけいただいて言葉として出していって。そしたら自然と言葉と巡り合って、書いた歌詞に対して『セリフだ……!』と感じることがありました。Nissyだけではなく、キャラクターともいいパス交換ができたのではないかと思います」と語ると、Nissyは「最初は口語形にするか悩んだんだよね。でも作品テーマが“エゴ”ということで、こぼれるような気持ちを表現すべきだよなと」と楽曲へのこだわりを明かした。
また上映会では映画の内容にちなみ、6人が「ここだけは譲れない自分だけのエゴ」をそれぞれ発表。Nissyは「夕食後のデザート」という回答で甘いものへの愛を、SKY-HIは「温度より湿度」という回答でサウナ愛を表現した。
映画「劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-」は4月19日に全国公開される。
※島崎信長の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
(c)金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社 / 「劇場版ブルーロック」製作委員会