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ラウール×佐久間大介のユニットMV、もはや芸術作品では / 制服にルーズソックス姿の浜崎あゆみが歌う闇

再生数急上昇ソング定点観測
約2年前2024年04月19日 9:05

YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週刊連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで4月5日から4月11日にかけて集計されたミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。

文 / 真貝聡

まずはこの週の初登場曲の振り返りから

今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、7位にCreepy Nutsが「THE FIRST TAKE」で披露した「ビリケン」の一発撮りパフォーマンスがランクイン。DJ松永のジャージードリルを軸とした中毒性の高いトラックと、多彩なパターンのリズムを乗りこなし、歌声を使い分けるR-指定のレベルの高いラップに魅了される。原曲とは違うビートの入れ方など、「THE FIRST TAKE」だけのスペシャルバージョンになっているのもポイントだ。

11位には、京本大我が主演を務めているドラマ「お迎え渋谷くん」の主題歌である、SixTONESの「音色」のMVが登場した。今作は彼らにとって12枚目となるシングルの表題曲で、歌詞には大切な人や仲間と出会えた感謝、喜びが表現されている。MVでは仲良しの少年6人組が、大人になった今も変わらずに肩を組んで楽しそうに歌う姿が描かれており、この映像を観ていると積み重ねてきた絆の強さを感じて温かい気持ちになった。今年で結成10年目を迎える彼らが、グループの結成日である5月1日にリリースすることからも、「音色」がいかに特別な楽曲であるかが伺える。

25位には乃木坂46の「車道側」が初登場した。この曲は4月10日にリリースされたシングル「チャンスは平等」に収録されているアンダー曲で、4期生の筒井あやめがセンターを務めている。きらびやかで甘酸っぱく、はかなさのあるこの曲のサウンドは、まさに“青春”そのものを表しているようだ。MVは学校で撮影され、メンバーそれぞれがバスケ部、ダンス部、吹奏楽部、軽音楽部、帰宅部に分かれ、新学期の学校生活を送る様子が描かれている。個人的には、生徒たちに向けたカメラを下ろしたときの、筒井のどこか寂しげな表情に引き込まれた。

50位は千葉雄喜, SOCKS, ¥ellow Bucks, MaRI, DJ RYOWの「チーム友達(東海 Remix)」がランクインした。2022年に引退したKOHHが突如本名の千葉雄喜としてリリースした「チーム友達」は瞬く間に世界中で話題に。3月12日には関西のラッパー、Young CocoとJin Doggを迎えて制作した「チーム友達(Remix)」が公開された。第3弾となる今作では、名古屋のアーティスト4組が千葉とコラボ。「チーム友達」のMVでZORNがチラッと登場したように、今回はラストに中日ドラゴンズのキャップを被ったAK-69が3秒だけ映り、それを見つけて興奮したヒップホップヘッズも多かった。今後おそらく第4弾、第5弾も公開されると思うので、果たして“友達の輪”がどこまで広がっていくのかが楽しみだ。

友情をテーマにした楽曲が多く並んだ今週は、下記の3曲をピックアップ。

Snow Man「Bass Bon」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場44位

2022年9月発売の2ndアルバム「Snow Labo. S2」に収録されている「Color me live...」「ガラライキュ!」「HYPNOSIS」、3rdアルバム「i DO ME」収録の「Gotcha!」「Vroom Vroom Vroom」「Bass Bon」「Two」と、これまで初回盤DVDでしか観られなかったSnow Manの過去のユニット曲のMVが、4月10日に一気に公開された。その結果、今週はトップ100にSnow Manの楽曲が多数並ぶことになった。

49位には渡辺翔太と目黒蓮によるはかないバラード曲「Two」が登場。58位は深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太による王道のラブソング「ガラライキュ!」で、MVではミニチュアのようになった3人の姿にキュンとする。

そして62位はクールなラップパートと大人な雰囲気のサビが印象的な、岩本照、向井康二、目黒蓮の「HYPNOSIS」。77位には深海で歌う3人の美しい映像が魅力的な、阿部亮平、宮舘涼太、佐久間大介の「Color me live…」がランクインした。弾けるようにポップで、聴いているだけで思わず体が動いてしまう向井康二と阿部亮平の「Gotcha!」は83位、岩本照、深澤辰哉、宮舘涼太の「Vroom Vroom Vroom」は86位にランキング入りしている。

中でも再生数を伸ばしているのは、44位に初登場したラウールと佐久間大介の「Bass Bon」だ。ゴリゴリのテクノサウンドを見事に乗りこなすパーカッシブなフロウや、グループの中でもトップクラスのダンススキルを持つ2人が踊るヴォーグダンスが話題を呼んでいる。

振付を担当したのは、難易度が高い緻密な振りで有名な東京ゲゲゲイのMIKEY。なめらかな首のアイソレーションや、腕をムチのようにしならせるパンキングのうまさ、ヴォーグダンスの特徴である無機質でロボットのような動きに見入ってしまう。MVはモノトーンで統一された部屋や、後半の鮮烈な色彩のペイントなどが楽曲やダンスの雰囲気と見事にマッチ。トータルで1つの芸術作品として完成していて、まるで美術館に展示されるアートのような凄みを感じさせる。

あしざるFC「バモス2」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場54位

あしざるFCは「フットサルを日本一のスポーツに!」をスローガンに掲げている、広島のフットサル選手で結成されたYouTuberグループ。そんな彼らが、去年5月にリリースした初めてのオリジナル曲「バモス」の続編「バモス2」を発表した。

これらの曲名になっている「Vamos」という言葉は、ポルトガル語やスペイン語で「さあ行こう!」「一緒に~をしよう!」という意味。「バモス2」は、「シャッシャッシャシャシャシャッシャッシャシャシャ エブリバーディ!」というフレーズでお馴染みのLMFAOの「Shots ft. Lil Jon」を想起させる「バ!バ! バ!バ!バ!バ! Ready vamos!」の連呼で、曲の出だしから高揚感を味わえる。ちなみに、主にラップパートを担当している「のぶ」と「ダンガンくん」は、過去にASHISALというヒップホップユニットでも活動していた。

彼らは今回の「バモス2」で、自身の目標である“2026年3月までに代々木体育館を満員”に向けて熱い思いを歌っている。2年後にこの曲が代々木体育館で聴けたら、と期待したくなる希望に満ちた楽曲だ。

浜崎あゆみ「BYE-BYE」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場98位

浜崎あゆみがデビュー26周年を迎えた4月8日に、新曲「BYE-BYE」を配信リリースし、同時にMVも公開した。この曲はNHK「みんなのうた」の2024年4・5月の曲として書き下ろされた楽曲で、作曲は多胡邦夫、編曲はtasukuが手がけた。

この曲は2000年代初期のR&Bを彷彿とさせるミディアムダンスナンバーでありながら、「相談しましょ そうしましょ」という「はないちもんめ」を引用したフレーズが登場し、メロディにも「みんなのうた」を意識した童謡のエッセンスが感じられる。かと言って子供向けの曲というわけではなく、歌詞は「未来のために、今は別れを選ぶ」というのが全体のテーマ。「怖いものは見ないようにって / そのうちに / 無かったことになるって / みんなが ah 思いたがる」など、要所要所で挟み込まれる浜崎らしいダークで意味深なフレーズが、楽曲の奥深さを際立たせている。

MV監督を務めたのは、「ANGEL’S SONG」「Nonfiction」「MASK」など、これまでにも浜崎のMVを手がけてきた須永秀明だ。廃校風の閉鎖的な空間で、キッズダンサーを加えた総勢23名と浜崎が手をつなぎながら、「はないちもんめ」を想起させる動きをしたり、サビの「Byebyebye bybybybye」という歌に合わせて手を振ったりする特徴的な動きが印象的だ。驚きなのは制服にルーズソックス姿の浜崎が、10代のダンサーたちと混じってもまったく違和感がないことである。本当にデビュー26周年なのか?と疑いたくなる。

唯一無二の存在として多くの人に影響を与え、常に我々を驚かせ続けてくれるayu。27年目に突入し、今後もどんな感動を与えてくれるのか楽しみだ。

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