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BUDDiiS全員で初ホールツアー完走、そして武道館へ「メンバーが大好き」パシフィコでこぼれた温かな涙

BUDDiiS(撮影:浅葉未渚)
18分前2024年04月30日 0:02

BUDDiiSが昨日4月29日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールでツアー「BUDDiiS vol.07 Hall Tour - JUBiiLEE -」の最終公演を行った。

“胸踊る記念日”の始まり

「BUDDiiS vol.07 Hall Tour - JUBiiLEE -」は、BUDDiiSにとって初めての全国ホールツアー。2月の東京・TOKYO DOME CITY HALL公演を皮切りに全国10カ所で13公演が行われ、最終日の公演はU-NEXTでの生配信も実施された。

開演時刻を迎えると、ステージ両脇のビジョンには荘厳な宮殿のあちこちに佇むメンバーの姿が映し出される。そののちホールには力強いマーチングのサウンドが鳴り響き、ステージ中央で足を踏み鳴らす10人の姿にバディ(BUDDiiSファンの呼称)は大きな歓声を上げた。「ファイナルいくよ!」。リーダー・FUMINORIの大きな声を合図にBUDDiiSが「JUBiiLEE」でライブの幕を開けると、“胸踊る記念日”の始まりを歌う彼らに向けて会場中から「Hey!」のコールが送られた。

クールなダンストラックで艶やかに舞う「Koi to me」でMORRIEが聴かせたパワフルなロングトーンが場内のムードをさらに熱くさせると、続く「OZ」では冒頭からSHOOTが“ルダハート”でバディへの愛を示す。ステージに大きく広がった10人はここから4曲をつないだメドレーを披露。横1列に並んだ10人の美しいカノンがオーディエンスの目を奪った「P.A.R.T.Y」ののち、「Under The Sea」ではメンバーがステージセットに座って楽しげに歌声を響かせ、そんな彼らの歌声にハンドウェーブで乗るバディのペンライトが鮮やかな光の海を作り出した。

FUMINORIプロデュース・カオスな自己紹介で会場爆笑

冒頭からアクセル全開で6曲を駆け抜けたBUDDiiSはここで自己紹介の時間を設けるが、ライブ前に行われたInstagramの生配信でFUMINORIがメンバーとバディに急遽提案した自己紹介口上によって、挨拶はカオスの様相に。「今日も元気に? もりもーりー!」と叫んだMORRIEを皮切りに、「BUDDiiSの大漁祭り!」とバディを“1本釣り”したHARUKI、「コショウ少々塩少々、もうしょうがないな、料理もバディもいただきまーす!」とダジャレ風のフレーズを当てがわれたSHOW、「“新ネタ”いきまーす!」と宣言してFUMINORIから「ネタって言うな!(笑)」と注意されたTAKUYAと、それぞれがクセの強すぎる自己紹介を披露して観客を沸かせる。そんな中、SHOOTはFUMINORIプロデュースの挨拶ではなく実兄・MORRIEプロデュースの挨拶をぶっ込んでメンバーとバディを笑わせ、FUMINORIから「仕込みがすごいのよ!(笑)」とツッコまれていた。

ミディアムテンポのラブソング「Lack」でパフォーマンスを再開させると、直前の大騒ぎなMCからの鮮やかな切り替えを見せる歌とダンスで切なくも美しい世界観を描き出したBUDDiiSの10人。曲のハイライトでセンターに立ったSHOOTをMORRIEが後ろから抱き締める場面には、客席のあちこちから悲鳴のような歓声が上がる。スケール感のある四つ打ちのダンスナンバー「ALRIGHT」ではFUMINORIやFUMIYAのリードによってメンバーとバディが何度も飛び跳ね同じダンスを踊り、大きな一体感を形成した。MORRIEとKEVIN、SHOOTを中心としたボーカルの面々が心地よさげに豊かな歌声を響かせた「Beautiful」を経て、「Glow Gold」ではトロピカルなサウンドがひと足早い夏のムードをパシフィコ横浜に運んだ。

この声響け!新曲「LOUD」の熱狂

10色のカラースーツを身にまとったメンバーが宮殿の中でパーティを楽しむ姿を映したインタールード映像を経て、ライブは次のシーンへ。ライブ後半パートはパステルカラーのストリートルックに着替えた10人のダンスパフォーマンスからスタートした。それぞれが持ちうる力をフルに発揮してステージのあちこちでダイナミックに躍動する中、ソロを取ったFUMIYAとFUMINORIは瞬くレーザーの演出やステージセットの階段を巧みに生かすスキルフルなダンスでバディを釘付けにする。そののち、「Magic」でスポットライトを浴びたのはMORRIE。冒頭パートをアカペラで歌い上げた彼は「みんな、次行く準備できてる? OK、行くぞファイナル。Magic!」と告げ、しなやかなボーカルでパフォーマンスを牽引する。BUDDiiSのライブには欠かせない「YO HO」を経て、「KEVINが作ったこの曲はみんなの背中を押せるような最高の曲になってるんで、拳掲げて盛り上がっていきましょう!」とFUMINORIがタイトルコールしたのは新曲の「LOUD」。SHOOT、KEVIN、SHOW、MORRIEのメインボーカルチームは「この声響け!」というメッセージを力強く歌い上げ、舞台上に広がってバディに向き合うパフォーマーそれぞれもまた、大きな身振りで会場中をパフォーマンスに巻き込んでいった。

KEVIN作曲によるグルーヴィなナンバー「HOT CHEESE」がドロップされるとライブも佳境。バディが客席を“チーズカラー”のオレンジの光に染め上げる中、サビでリードボーカルを担うMORRIEとKEVINは肩を組み合って歌声を重ねる。全員ボーカルで未来へ向かう絆を歌う「BUD」では10人がタオルを手に「Go Go バディ GO!!」と声を合わせ、彼らと同じようにペンライトを振るバディとの強固なつながりを確かめた。そして、BUDDiiSの楽曲群でも屈指のハードさを誇る「BEAST2」がステージの雰囲気を一気に危険なムードへと塗り替えると、SHOOTは「Hey、もっと来いよ!」とアドリブで言い放って聴衆を熱狂させる。FUMINORIは腹筋をあらわにする決めポーズで、バディの注目を一身に集めてみせた。

本編ラストはKEVINによる新曲「HONEY」

TAKUYAやSEIYA、SHOWがセンターに立って高らかにサビを歌い上げた「WE HIGH」ののち、クライマックスに届けられたのは愛しい人との電話をテーマにしたキュートな人気曲「The One」。振り切れたテンションで曲を楽しむメンバーの姿がバディの笑顔を誘う中、日替わりの“ラブコール”パートを担ったのは横浜出身のYUMAだった。彼は「今日は会いに来てくれたみんなに言いたいことがあるんだけど聞いてくれる? 大好きにゃん!」とネコの手で決めポーズ。YUMAがさく裂させた愛嬌を見ていたSHOOTも猫耳と指ハートでさらなる熱狂を誘い、広いホールには熱く楽しいムードが充満する。ここまで、彩り豊かな楽曲の数々でバディの幸福感を刺激し続けてきた10人が本編最後に届けたのは新曲の「HONEY」。KEVINが手がけたこの楽曲はラテンのニュアンスが香るパワフルなビートのラブソングで、FUMIYAの威勢のよい煽りから楽曲に突入した10人はこれまでにないほど攻撃的で艶やかな歌とダンスでオーディエンスを圧倒。鋭くセクシーな表情をバディの目に焼き付けたまま、ステージをあとにした。

「お父さんと約束したんで。絶対成功させます」

会場の空気を力強く震わせるほど大きく響いたアンコールの声を受け、BUDDiiSはドープなヒップホップトラック「Mr. Freak Out」でライブを再開させる。客席通路のあちこちから登場した彼らは、力強いフロウを叩き付けながらバディ1人ひとりとのコミュニケーションを重ね、ホールのあちこちで熱狂の渦を形成していった。「R4U」を終えてメンバーがステージに再集結すると“重大告知”として、前日28日の公演で開催が発表されていた東京・日本武道館での初ワンマンが、9月6、7日の2DAYS開催となることがアナウンスされた。

そして、メンバーはここで1人ずつ今の思いをバディに伝えることに。「僕の歩幅は小さくて、人間としても未熟なところがあるけど、皆さんのおかげで成長できています」と切り出したMORRIEは「僕は武道館を成功させなくちゃいけないんです。お父さんと約束したんで。絶対成功させます。わがままなことを言うけど、ずっと支え続けてくれたらうれしいです」とバディに語りかける。SEIYAは「この景色は一生の宝物」と客席を見つめ「大きな目標としていたステージが目の前まで来ているけど、絶対成功できると思ってます。理由もあります。みんながいるからです!」と、バディの日々のサポートに力をもらっていることを伝え、HARUKIは「この“奇跡”を一緒に歩めていることは当たり前ではないと思います。これからもBUDDiiSとバディで奇跡を起こしていきたいなって思います!」と宣言した。

TAKUYAもSEIYAと同様「みんなが伝えてくれる言葉や応援のコメントを読むと自分の自信になる」と、バディの日々の支えに感謝し「自分もみんなの希望になれたら。みんなのおかげで幸せなので、この幸せを少しでも共有できるようにがんばっていきます」と誓う。SHOWが「いつでも心はバディの近くで寄り添っているので、これからも変わらぬ応援をよろしくお願いします」と優しく語りかけると、KEVINは「このツアーを走り抜けられたことが正直自分でも信じられないくらいです。前回は数曲しか参加できなかったので、ライブを最初から作り上げていく感覚を、初心に帰った気持ちで楽しんでいました」とコメント。そして、自身が手がけた新曲をツアーで披露できたことに「1人で作った曲だけど、発表する場があって、受け取ってくれるみんながいてよかったって思います」とうれしそうに続ける。「大好きなメンバーのみんなとスタッフさんとバディと一緒にいられてうれしいし、一瞬たりとも『嫌だな』と思ったことがなくて。だから続けられるし、一生この仕事をしていたいなって思う」と切り出したFUMIYAは「武道館なんて夢の舞台で、今でもビックリしているけど、現実に起こるということにワクワクしてます。みんなのおかげでこの世に生まれてよかったって思います。楽しいことしていきましょ!」と笑顔を弾けさせた。

「幸せでうれしいです。本当にメンバーが大好きで」

FUMIYAからバトンを受け取ったYUMAが明かしたのは、「ツアーが始まる前に、10人みんなでパシフィコに立てたらいいなと思っていた」という思い。誰1人欠けることなくツアーを完走しようとしているこの瞬間に、彼は「幸せでうれしいです。本当にメンバーが大好きで……」と声を震わせる。あふれる涙をそのままに、YUMAは「大事なツアーだと思っていたけど、自分自身練習したことを出し切れない部分もあって。でもそのときにみんなのメッセージを見てがんばろうって思えました。みんなの日常のつらさを吹き飛ばせるくらいの力をつけようと思うので、めちゃくちゃパワーアップするので期待していてください!」と約束した。

そんなYUMAの言葉をすぐ横で聞いていたSHOOTに挨拶が回ると、目を真っ赤にしたSHOOTは「お前のせいでつられちゃったじゃん……」と照れ笑いする。武道館でのワンマン開催を「うれしい気持ちとともに、通過点でしかないと考えている」と力強く前を向く彼は「もっと大きな景色を見せたいですし、これからも変わらず仲いい感じで、皆さんと進んでいけたらって思います。みんな、愛してます」とまっすぐに愛を伝えた。そして、最後に挨拶を担ったFUMINORIは「僕らに関わってくださるすべての方に感謝の気持ちでいっぱい」と伝え「僕たちはどんなときでもそばにいます。だから、もし苦しいと感じたときに僕らの音楽、思いがすぐ近くにあることを忘れないでいてほしいですし、今回のツアーはそういう思いを伝えるツアーにできたと思います。僕たちはみんなのことが大大大好きです。これからも見たい景色がいっぱいあります。絶対に後悔させないので、愛のある応援を引き続きよろしくお願いします!」と力強く呼びかけた。

「1人ひとりがみんな違って、みんな本当に素敵です。ファイナル行くぞ!」。FUMINORIが思い切り叫んで披露されたラストナンバーは「Brightness」。1人ひとりが持つ異なる輝きを称えるこの歌をメンバーは晴れやかな表情で歌い届け、MORRIEは渾身のフェイクで持ちうる力を出し切った。幸せな高揚感の中、FUMINORIは「絶対に、絶対にまた会いましょう!」とバディに語りかけ、10人は何度も「ありがとう」を伝えながらステージをあとにする。最後にSHOOTが1人舞台上に残ると、MORRIEもひょっこりとステージ袖から再登場。兄弟は「みんな愛してる!」と叫び、熱狂のツアーを締めくくった。

セットリスト

「BUDDiiS vol.07 Hall Tour - JUBiiLEE -」2024年4月29日 パシフィコ横浜 国立大ホール

01. JUBiiLEE
02. Koi to me
03. OZ~P.A.R.T.Y~Under The Sea~To The Top
04. Lack
05. ALRIGHT
06. Beautiful
07. Glow Gold
08. Dance Track
09. Magic
10. YO HO
11. LOUD
12. HOT CHEESE
13. BUD
14. BEAST2
15. WE HIGH
16. The One
17. HONEY
<アンコール>
18. Mr. Freak Out
19. R4U
20. CLICK ME
21. Brightness

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