長谷川白紙の約4年8カ月ぶりのニューアルバム「魔法学校」が7月24日にCDと配信、8月9日にアナログ盤でリリースされる。
昨年7月にフライング・ロータス率いるBrainfeederと契約した長谷川。移籍後初のアルバムとなる「魔法学校」には、ルイス・コールやサム・ゲンデルらとのコラボレーションでもおなじみの実力派ジャズベーシスト、サム・ウィルクスが参加したシングル「口の花火」をはじめ、KID FRESINOとの共演曲「行つてしまつた」や、花譜への提供曲「蕾に雷」のセルフカバー、挾間美帆がホーンアレンジで参加した「恐怖の星」など全12曲が収録される。
またアルバムからの先行シングル「ボーイズ・テクスチャー」の配信が本日5月9日22:00にスタートした。この曲は長谷川が昨年、パリ・ファッションウィークでのnoir kei ninomiyaのショーのために書き下ろした曲が元になっており、ギターで西田修大が参加。これまで自身の容姿に対し嫌悪感を持ち、鏡や写真に自身が映ることにも常に恐怖を抱いてきた長谷川が、先日公開されたアーティスト写真のように、それに向き合った楽曲となっている。ミックスは浦本雅史、マスタリングはビョークなども手がけるヘバ・カドリーが担当した。
CDには解説書と歌詞対訳が付属し、初回生産限定のTシャツ付きセットも発売される。アナログ盤は数量限定の日本語帯付き仕様盤、通常盤、数量限定タワーレコード特別カラー日本語帯付き仕様盤の3形態となる。またタワーレコード、HMV、disk union、Amazonではそれぞれ購入特典が用意される予定だ。
長谷川白紙 コメント
私は最初、身体を倒立させるという単一の目的に向けてこの作品を制作し始めました。しかし制作を進める中で、初めに仮定していた身体の構成法がいかに既に一元的であったか、そして私自身の身体がいかに無数の矛盾した可能性を持っているかに恐れを抱くことになりました。この作品の制作は、常にそのような恐れと混乱の中で行われました。私は最終的には、この作品を明瞭に方向づけることはしませんでした。それは最初から不可能であったのです。私は工芸士や宣教師、サンプルパック、シャッター、時間の雇用主や記憶の親友、虎の子、輝く無性的なもの、思い浮かぶ何にもなりたくなく、同時に全てになりたいと思いました。
私は未だに自らの制御を失っています。そしてそれはおそらく、時間的な経過の中でしか失えないものでした。
(私からは以上です。)
長谷川白紙「魔法学校」収録曲
01. 行っちゃった
02. 行つてしまつた / 長谷川白紙 & KID FRESINO
03. 口の花火
04. 撤回
05. 蕾に雷
06. 恐怖の星
07. ねんねこころみ
08. 禁物
09. 魔法インター(v2)
10. ボーイズ・テクスチャー
11. 焱ばみ
12. 外
<参加アーティスト>
KID FRESINO:Rap
Sam Wilkes:Bass
挾間美帆:Horn Arrange
真砂陽地:Trumpet
小西遼:Alto Sax
馬場智章:Tenor Sax
西田修大:Guitar
The Anticipation Illicit Tsuboi:Mix
浦本雅史:Mix
D.O.I.:Mix
ZAK:Mix
Randy Merrill:Mastering
Stuart Hawkes:Mastering
Heba Kadry:Mastering