日本音楽著作権協会・JASRACによる「2024年 JASRAC賞」の贈呈式が本日5月22日に東京・JASRAC本部隣接のけやきホールで行われた。
1982年の創設から今年で42回目を迎えた「JASRAC賞」は音楽配信、カラオケ、CMなど、前年度にJASRACからの著作物使用料の分配額が多かった作品の作詞者、作曲者、音楽出版社の功績と栄誉を称え表彰する賞。国内作品の上位3作品が金、銀、銅賞、海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった国内作品が国際賞、分配額が最も多かった外国作品が外国作品賞として選出される。
今年の金賞にはYOASOBI「アイドル」、銀賞にはHoneyWorks「可愛くてごめん」、銅賞には[Alexandros]「閃光」、国際賞には「NARUTO-ナルト- 疾風伝 BGM」、外国作品賞にはソル・レイクが作詞作曲を手がけた「BITTERSWEET SAMBA」がそれぞれ輝いた。贈呈式には各受賞作品の関係者や、「NARUTO-ナルト- 疾風伝 BGM」作曲者の高梨康治が登壇。会場に来られなかった受賞アーティストのメッセージが司会者によって代読された。
「NARUTO-ナルト- 疾風伝 BGM」は5年連続通算7回目の受賞。高梨は「毎年1回1回が奇跡だなと感じています。貧しい母子家庭で育った僕に音楽はすべてを与えてくれました。先人の音楽家の方たちが僕に夢を見させてくれたので、僕もこれから先の音楽家たちに音楽は楽しいぞ、夢があるぞということを見せていきたいと思います」と決意を述べる。映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の主題歌「閃光」がYouTubeショート動画などのBGMとして多用され銅賞を受賞した川上洋平は「うれしい気持ちもありますが、次は必ず金を獲りにいきます。エンターテイナーとしてこれからも精進します」、銀賞の「可愛くてごめん」を手がけたshitoは「現状に満足することなく、今後もたくさんの人に愛される音楽、エンターテインメント発信できるよう精進いたします」とそれぞれコメントを寄稿。なお川上のコメントは縦読みすると「ハサウェイ」になるという心にくい演出が施されていた。
昨年「夜に駆ける」で銀賞を受賞したYOASOBIのコンポーザーAyaseは、今年は「アイドル」で見事金賞を受賞。彼は「YOASOBIとしましては近年、色々な新しい出会いや活動の変化に恵まれているなと実感しておりますが、なんとかここまで突き進めたのは、間違いなくこの楽曲があったからだなと思っております」「これからも弛まず、日々精進して参ります」と喜びのコメントを寄せた。