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くるりがトリでキラーチューン連発!絶好天気に恵まれた「CIRCLE」初日

くるりのステージの様子。
2年近く前2024年05月25日 10:06

野外フェス「CIRCLE '24」が5月18、19日に福岡・海の中道海浜公園 野外劇場で行われた。「CIRCLE」は2007年に初開催され、今年で11回目となるイベント。2日間で18組のアーティストが出演し、CIRCLE STAGE、KOAGARI STAGE、DJブースのKAKU-UCHI Annexという3つのステージでパフォーマンスが繰り広げられた。この記事では1日目の模様をレポートする。

折坂悠太

燦々とした太陽の下、雲ひとつない青空にカラッとした風が吹く。絵に描いたようなフェス日和となった「CIRCLE」初日。CIRCLE STAGEにはまず折坂悠太が登場し、開演の狼煙を上げるがごとく「坂道」でやわらかな歌声を響かせる。「人人」「スペル」と続け会場に心地よい揺れを生み出した折坂は、「努努」ではアグレッシブなパフォーマンスを展開し、硬軟織り交ぜたステージでオーディエンスを魅了。「さびしさ」でのロングトーンで拍手を浴びたのち、新曲「ハチス」で豊潤なサウンドを軽やかに届け、最後は大きな声で「CIRCLE!!」と叫んだ。

Nagakumo

一方のKOAGARI STAGEには、関西を拠点に活動する“ネオネオアコ・バンド”Nagakumoが登場。初の野外フェス出演となる4人は、そのうれしさをにじませながら「思いがけず雨」「日曜前夜」といったポップチューンを奏でていく。アコギの乾いた音色やエアリーな歌声が海風に乗るたび、あたりは涼やかな空気に包まれる。「あるところ」や「Bedtime Bear」ではたびたびパンキッシュな一面を覗かせ、Nagakumoの持つ魅力をたっぷりと届けた。

KIRINJI

日差しが一層強くなり始めた14:00前、CIRCLE STAGEにはKIRINJIが現れた。堀込高樹(Vo, G)たちは「Rainy Runway」で観客を踊らせ、その後も「非ゼロ和ゲーム」「nestling」とダンサブルな楽曲を連続でパフォーマンス。サポートの小田朋美(Vo, Syn)がリードボーカルを担ったメロウなソウルナンバー「killer tune kills me」では、儚いハーモニーとギターの音色が切なさを演出する。スペイシーなシンセサイザーのサウンドで幕を開けた「Runner's High」が演奏されると途端に風が強くなり、おおらかなサウンドに身を任せるように上空でとんびが旋回し始めた。KIRINJIは最後に人気曲「時間がない」を披露し、白昼の野外をダンスホールへと変容させ、ステージを締めくくった。

グソクムズ

リハーサル中にメンバー紹介を終えたグソクムズは、そのままハケることなく「じゃあやりまーす」と本番をスタート。「夏が薫る」で軽快なモータウンビートを鳴らし、ひと足早い夏の訪れを報せる。「すべからく通り雨」でたなかえいぞを(Vo, G)の「こんな太陽カンカンな中申し訳ないですけど、ここはハンドクラップ!」という煽りを受けた観客が頭上高くで手を鳴らすなど、ライブはチアフルなムードで進んでいった。フェスを想定して作られたというラテン調のナンバー「あるサンセット」で会場のボルテージは急上昇。ダウンテンポのしっとりした「素敵なメモリー」を経て、4人は伸びやかなメロディの「朝陽に染まる」でオーディエンスに別れを告げた。

大貫妙子

5年ぶりの「CIRCLE」出演となる大貫妙子は、鮮やかなピンク色のスカートを身に纏いステージに。「ピーターラビットとわたし」を優美に歌唱すると、会場にはたちまち穏やかな空気が流れ出す。代表曲「都会」ではグルーヴィな演奏が広がっていき、それに合わせてスタンディングエリアがゆったり揺れる。その後披露された「SIESTA」では、“昼寝”を意味するタイトルの通り、まどろみながら大貫のパフォーマンスを楽しんでいる人もおり、会場には終始リラックスしたムードが満ちていた。

TENDRE

KOAGARI STAGEに登場したTENDREは「好きずきに踊ってください」と「LIFE」を演奏し、その言葉通りに観客の体を揺らしていく。アッパーチューン「FANTASY」が披露されると、オーディエンスは一斉にハンズアップし、TENDREの生み出すサウンドに全身で反応した。続く「CLOUD」「hanashi」では打って変わってチルアウトした空気に。しかしクールダウンしたのも束の間、「hanashi」のアウトロでは激しいサウンドがかき鳴らされ、会場の熱気が再び上昇する。その勢いのままTENDREは「IMAGINE」「RIDE」をたたみかけた。

大橋トリオ

日が傾き、徐々に気温が下がり始めた頃、CIRCLE STAGEに大橋トリオが姿を現す。「CIRCLE」初出演となる彼は「EMERALD」で壮大かつしなやかな音を奏で、広大な会場をたおやかな空気で包み込む。「赤いフィグ」のアウトロで熱いセッションを繰り広げ、「月の真ん中で」では静謐な音をじっくり届けた彼は「こんなにいいんだ、『CIRCLE』って」と率直な感想を述べ、牧歌的な「カラタチの夢」を披露。シッティングエリアの後方では子供が走り回ったり、誰かが吹いたしゃぼん玉が風に舞ったりと、フェスならではの自由な空間が広がる。ラストの「HONEY」では、ゆっくりと沈みゆく夕日を背にオーディエンスがハンドクラップを鳴らした。

never young beach

そろいの法被姿でステージに立ったnever young beachは安部勇磨(Vo, G)の「やるぜー!」という叫びを合図にライブをスタート。「夏のドキドキ」でいきなり観客を突き動かし、祭囃子のようなリズムの「らりらりらん」で陽気なムードを作り出す。彼らは「Hey Hey My My」「毎日幸せさ」などをノンストップで演奏し、その間オーディエンスは休むことなく動き続ける。「あまり行かない喫茶店で」では、このシチュエーションにぴったりの「夕暮れ時 冷たい風が 調子はどう?と 問いかける」というフレーズで安部が「調子はどうですか!?」と問いかけ、観客が大きな歓声でそれに答えた。さらにネバヤン屈指のアンセム「明るい未来」「お別れの歌」が披露され、ステージは大団円を迎えた。

くるり

薄暗くなったCIRCLE STAGEに登場したのは、ヘッドライナーを務めるくるり。彼らは「In Your Life」「California coconuts」と最新アルバムからミドルテンポのロックナンバー2曲を届け、じっくりとライブを進めていく。真っ赤な照明を浴びてデビュー曲「東京」を演奏したのち、くるりはキラーチューン「ロックンロール」をパフォーマンス。イントロのギターリフが鳴り響いた瞬間、客席は弾けるように沸き立ち、最後の1音まで熱狂が渦巻き続けた。ブルージーな「京都の大学生」が妖しく披露されたあとに、代表曲「ばらの花」のギターが鳴ると客席から歓声が上がった。

佐藤征史(B)が「戻って来れてよかったですね。この場所、ひさびさに来たら最高ですね」と2年ぶりの「CIRCLE」出演の心境を語ると、岸田繁(Vo, G)も「最高やね。カープファンもたくさんおるし。ここ福岡やで?」と野球好きならではの視点で感想を述べた。そしてくるりは「水中モーター」で会場にうねりを作り出し、「Morning Paper」をアグレッシブに演奏。アンコールでは近年のくるりを代表する楽曲「琥珀色の街、上海蟹の朝」を披露し、オーディエンスの期待にきっちり応える選曲で最後までフェスを盛り立て「CIRCLE」初日を締めくくった。

撮影:ハラエリ、勝村祐紀、chiyori

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