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SCANDAL「LUMINOUS」ツアー完走!音楽と言葉で伝えた真摯な思い

「SCANDAL TOUR 2024 "LUMINOUS"」2024年5月25日 Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(Photo by Yukihide [JON...] Takimoto)
6か月前2024年05月27日 4:01

SCANDALが5月25日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)にて、全国ツアー「SCANDAL TOUR 2024 "LUMINOUS"」の国内最終公演を開催した。

2年2カ月ぶり、通算11枚目のフルアルバム「LUMINOUS」を3月にリリースしたSCANDAL。このアルバムのリリースツアー「SCANDAL TOUR 2024 "LUMINOUS"」は、4月に広島・広島CLUB QUATTROでスタートし、6月15日に韓国・musinsa garageでファイナルを迎える。国内最終公演となったZepp Haneda(TOKYO)でのライブの模様は、CSテレ朝チャンネル1にて独占生中継され、会場に集まったファンのみならず、全国各地のファンが見届けた。

「LUMINOUS」の1曲目でスタート

星空のような照明が灯るステージに、イエローがポイントカラーになった衣装を着て登場したSCANDALは、「LUMINOUS」の1曲目「群青pleats」でライブの幕開けを告げる。最新曲で現在のバンドのモードを提示したあと、4人は2017年リリースの「恋するユニバース」をエネルギッシュにプレイ。黄色い照明がステージを彩った「LOVE ME DO」では、キャッチーなサウンドと爽快感のあるコーラスワークでオーディエンスを魅了した。

さまざまなテイストの楽曲で魅せた中盤戦

開始3曲ですでに温まりきったフロアを見渡し、HARUNA(Vo, G)は「とってもいい雰囲気! 楽しみにしてきてくれたのがめちゃくちゃ伝わってきてうれしいです」と笑顔。自信作である「LUMINOUS」を携えてのツアーが充実していたことをファンに伝えたあと、「私たち」「1:47」と「LUMINOUS」の収録曲を丁寧に届けた。「愛の正体」「Plum」とTOMOMI(B, Vo)が作詞を手がけた楽曲を続けて披露したSCANDAL。「愛の正体」ではTOMOMIのスイートなボーカルとゴスペルチックなコーラスワークで会場を温かなムードに包み込み、EOWとの共作曲「Plum」では、盤石なバンドアンサンブルで叙情的なサウンドを紡いだ。

喜怒哀楽どんな気持ちになったっていい

TOMOMIがツアー中においしいものをたくさん食べ、増量したことを告白して会場を和ませたのを筆頭に、4人はこのツアーを振り返っていく。RINA(Dr, Vo)は「新しいことを探しながら新鮮な気持ちでみんなの前に立ち続けるのは4人にとって欠かせないこと。ライブに足を運んでくれたり音楽を聴いてくれたりするみんなの存在が、自分たちが音楽を続ける理由だなと思いながらツアーをしていました」としみじみ。そして「これからも(私たちの)いろんな姿を見ていてほしい。喜怒哀楽どんな気持ちになったっていいんだなと思いながら表現をしているので、みんなもそういうふうに“なってはいけない気持ち”なんてないと思って日々生きていけたら。自由になってもいいんだよという思いを書いた曲をやります」と自身が作詞作曲を手がけた、痛快なロックチューン「LOOP」へとつないだ。

やり続けてきたから意味がある、そして今がある

ここからは「最終兵器、君」「テイクミーアウト」「Fuzzy」とノリのいいロックチューンが続き、SCANDALの真骨頂である力強いバンドサウンドで魅せていく。「あなたへ」では、MAMI(G, Vo)が自らつづったファンやメンバーへの思いを熱く歌い上げた。その後のMCでHARUNAは、明るいSCANDALの姿だけを見せようと必死にもがいている姿を隠してきたが、10枚目のアルバム「MIRROR」を作った頃からありのままの姿がカッコ悪いことではないと気付き、心が楽になったことを告白。そして「自分たちを自分たちで赦すことができるまでかなり時間がかかったけど、やり続けてきたから意味がある、そして今がある。そんなふうに変化し続けてきた自分たちをまっすぐ受け止めてくれるみんながいたからここまで来れました。本当にいつも支えてくれてありがとうございます」とファンに感謝の言葉を述べた。

人生の半分以上をSCANDALとして生きてきた

昨年8月、SCANDALは同一メンバーで16年358日活動を継続したことで「同一メンバーによる最長活動ロックバンド(女性)」というギネス世界記録を達成。HARUNAはその事実がバンド活動をしていくうえで大きな支えになり、自分たちに改めて向き合うきっかけにもなったことを明かした。続けて「『LUMINOUS』は例年のアルバムに比べると自分たちのことを書いた曲が多いんです。それくらい自分たちのことを考えたし、自分たちのことをもっといろんな人たちに知ってほしいと思ってこのアルバムを作って、ライブをやりながら『今こんな気持ちなんだよ』って伝え続けてこうやってファイナルを迎えることができました。人生をSCANDALにかけているし、人生の半分以上をSCANDALとして生きてきたからもっともっといいものを作りたいと思うし、もっとみんなと一緒に幸せな時間を過ごしたいと思っていて。だから本当に『LUMINOUS』というアルバムを作って、生きることができてよかったなと思います」と、「LUMINOUS」が結成から間もなく18年を迎えるSCANDALだからこそ作れたアルバムであることをアピール。そしてそんな「LUMINOUS」にも収録されている、SCANDALのこれからの覚悟を歌った「ファンファーレ」を晴れやかな表情で届けた。

アンコールでは今年の結成記念日のイベントを発表

その後4人は「Line of sight」でラストスパートをかけ、人気曲「瞬間センチメンタル」で大合唱を巻き起こすと、会場の盛り上がりはピークに。「LOVE SURVIVE」でその勢いを加速させ、最後は「ハイライトの中で僕らずっと」で締めくくった。

アンコールでSCANDALは結成記念日である8月21日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にてファンクラブイベント「SCANDAL MANIA presents "SCANDAL KARAOKE Night vol.2"」を開催することを発表。コロナ禍以降初の人気企画の開催発表で盛り上がったのち、「Sisters」でツアー国内公演の幕を閉じた。

なおSCANDALのYouTube公式チャンネルではこの日披露された「ファンファーレ」のパフォーマンス映像が公開されている。

セットリスト

「SCANDAL TOUR 2024 "LUMINOUS"」2024年5月25日 Zepp Haneda(TOKYO)

01. 群青pleats
02. 恋するユニバース
03. LOVE ME DO
04. 私たち
05. 1:47
06. 愛の正体
07. Plum
08. LOOP
09. 最終兵器、君
10. テイクミーアウト
11. Fuzzy
12. あなたへ
13. ファンファーレ
14. Line of sight
15. 瞬間センチメンタル
16. LOVE SURVIVE
17. ハイライトの中で僕らずっと
<アンコール>
18. STANDARD
19. 会わないつもりの、元気でね
20. Sisters

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