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えびちゅう小林歌穂24歳、誕生日恒例「ぽーランド」で人間味だだ漏れ

「小林歌穂生誕ソロライブ『ぽーランド9!!!!!!!!!』」の様子。
3か月前2024年06月13日 10:04

私立恵比寿中学の小林歌穂が、自身の誕生日である昨日6月12日に神奈川・KT Zepp Yokohamaでソロライブ「ぽーランド9!!!!!!!!!」を行った。ニックネーム「ぽーちゃん」にちなんだ夢の国、というコンセプトを持つ年に一度の「ぽーランド」。9回目の開催となった今回は、えびちゅうの楽曲からウクレレ弾き語りによるカバーまで合計12曲が披露された。

実年齢追いついた「ぐらりぐら想い」

2016年6月、初の「ぽーランド」開催時は16歳だった小林も今年で24歳。えびちゅうで10年活動を続ける中で絵画や立体創作に目覚めた彼女は、前日より東京・恵比寿のギャラリーALで個展「ひらけ!ぽーの自由帳 2冊目!」を開くなど、アートの才能も開花させている。「ぽーランド9!!!!!!!!!」のオープニングでは、チャラン・ポ・ランタン提供のインストナンバー「吟遊詩人」に乗せて自身のアイドル10年史をイラスト化したスライド映像が流れ、1人ステージに登場した小林はソロ楽曲「ぐらりぐら想い」でぽーランドの門を開いた。

「ぐらりぐら想い」は小林がえびちゅうに“転入”(加入)した2014年に制作されたソロ楽曲。哀愁漂う歌謡曲テイストのナンバーで、当時14歳だった小林はレコーディング時に「24歳の女性を思い浮かべて」と指示を受けていたという。続けて吉澤嘉代子の提供曲「面皰」を歌った小林は「小林歌穂24歳です!」と元気に挨拶。「ぐらりぐら想い」のエビソードを語り「あのとき想像していた24歳とは全然違って、びっくりしましたね。あれ? 大丈夫?みたいな」とはにかんだ。

恒例ウクレレ弾き語り、スペシャルゲストは平凡人

次に歌われたのは、えびちゅう秋の恒例行事「ちゅうおん」のソロコーナーでもカバーした、大塚愛の楽曲「黒毛和牛上塩タン焼680円」。ステージ背後のスクリーンには、えびちゅうメンバーの安本彩花と中山莉子が撮影したという小林のデート風映像が流れた。そして小林は2021年の「ぽーランド」から毎回続けているウクレレの弾き語りを披露。今年は荒井由実(松任谷由実)の「ルージュの伝言」とNOKKO「人魚」の2曲がチョイスされた。ぽーランドの住人(観客)たちは椅子に座り、かすかに拾われるチューニング音にもじっくり耳を傾ける。「人魚」ではエコーのかかったウクレレがハープのように響き、スポットライトが小林を神秘的に照らした。

弾き語りコーナーを終えてホッとした様子の小林が「次は生写真コーナー!」と告げると、スクリーンには当日販売された昭和のブロマイド風生写真が次々と大写しに。小林は撮影を行ううえでの裏設定やキャラクターについて説明し、自ら考案した妄想広告、妄想雑誌を紹介した。「真面目にふざけたいんですよね。こういうの大好きなのね」と満足げな小林は、「次のブロックを歌うにあたって、スペシャルゲストが来てくれているんですよ」とゲストを呼び込む。ステージに現れたのは、小林考案のキャラクター・平凡人。左右に2人の平凡人を並べ、小林はキャンディーズ「年下の男の子」を歌唱。続く「美少女戦士セーラームーン」主題歌「ムーンライト伝説」ではステージ下手の平凡人をウイッグとセーラー服で飾り、小泉今日子「木枯らしに抱かれて」では上手の平凡人を同曲の作曲者であるギタリストに変貌させた。

人間味だだ漏れ小林歌穂24歳、“楽しい”を届ける

最終ブロックを前に、小林は開催中の個展「ひらけ!ぽーの自由帳 2冊目!」に展示するべく準備していたアート作品を紹介した。これは小林がキャンバスに描いたイラストに、この日ライブ会場を訪れたファンがマスキングテープを貼り付けて完成させるという共同作品で、ステージに運び込まれた完成品に小林は大興奮。孔雀のイラストがカラフルなテープで装飾され、個性豊かな作品に仕上がっていた。その後「日記」を歌う小林の背後には、個展用の作品を制作する彼女の姿が映される。さらに小林は手嶌葵の「さよなら夏~コクリコ坂から~」を歌い、最後はえびちゅうの「幸せの貼り紙はいつも背中に」で締めくくった。観客の笑顔に包まれ、喜びを噛み締めていた小林だったが、「私は自分の気持ちをうまく伝えることが苦手で、その代わりに歌やダンスの力を借りて皆さんに気持ちが伝わればいいなと思ってるんですけど……」と話しながら突然感極まって涙を流してしまう。自分が泣いてしまったことに「あーなんだこれ! びっくりしたー」と驚きつつ、涙を拭いながら「不器用な人間味だだ漏れなんですけど、ライブや絵を通して、私なりの表現で皆さんに感謝の気持ちが伝わればいいなと思っています」とメッセージを伝えた。

アンコールでは「ぽーランド」恒例の“国歌斉唱”が行われ、観客はフロアの左右二手に分かれて「ゼッテーアナーキー」を斉唱。吉澤嘉代子のカバー「ねえ中学生」ではキャノン砲から金のテープが放たれ、小林は「これからも“楽しい”を届けられるようにがんばりますので、24歳の小林歌穂もよろしくお願いします!」と笑顔を見せた。

ライブ後半に紹介された共同アート作品は、本日6月13日から16日まで「ひらけ!ぽーの自由帳 2冊目!」で展示されている。

セットリスト

小林歌穂生誕ソロライブ「ぽーランド9!!!!!!!!!」2024年6月12日 KT Zepp Yokohama

01. ぐらりぐら想い
02. 面皰(私立恵比寿中学)
03. 黒毛和牛上塩タン焼680円(大塚愛)
04. ルージュの伝言(荒井由実)
05. 人魚(NOKKO)
06. 年下の男の子(キャンディーズ)
07. ムーンライト伝説(DALI)
08. 木枯らしに抱かれて(小泉今日子)
09. 日記(私立恵比寿中学)
10. さよなら夏~コクリコ坂から~(手嶌葵)
11. 幸せの貼り紙はいつも背中に(私立恵比寿中学)
<アンコール>
国歌斉唱:ゼッテーアナーキー(私立恵比寿中学)
12. ねえ中学生(吉澤嘉代子)
※カッコ内はオリジナルアーティスト。

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