カブキロックスが1989年の結成から35周年を迎え、本日6月14日に東京・渋谷La.mamaで行う35周年記念ライブの前に記者会見を行った。
カブキロックスはバンド名の通り、歌舞伎風のメイクを施して“東洋グラムロック”“和洋折衷の歌謡ロック”をコンセプトにしたロックバンド。「イカ天」の愛称で親しまれたTBS「三宅裕司のいかすバンド天国」に出演したことで話題となり、1990年5月にシングル「お江戸-O・EDO-」でメジャーデビューを果たした。海外での日本のポップカルチャーブームに乗じて、歌舞伎とロックの融合という世界観を打ち出したカブキロックスは、和風ロックバンドのパイオニアとして国内外で再評価されている。
今夜19:00に幕を開ける結成35周年ライブは、オリジナルメンバーが中心となって演奏するプレミアムな公演。記者会見には氏神一番(Vo)、青木秀麻呂(G)、坂川美女丸(G)、大槻セイシロー(B)、井上晴之介(Dr)というオリジナルメンバーが白塗りメイク、ド派手なファッションという往年のスタイルで登場した。氏神は、青山剛昌が「名探偵コナン」を描く前に連載していたマンガ「剣勇伝説YAIBA」のアニメ放送時に、カブキロックスがオープニングテーマとエンディングテーマを担当していたことを回想。さらに2024年に入ってからアニメ「YAIBA」の復活が発表されたことから、SNSでテーマ曲を担当したカブキロックスがトレンド入りしたことも振り返った。
そんなトークに続いて、カブキロックスはアニメ「剣勇伝説YAIBA」のオープニングテーマ「勇気があれば」を記者陣の前で生披露。円熟味を増したパフォーマンスを見せた。その後、メンバーそれぞれが35周年ライブに向けてコメントを発表した。
カブキロックス コメント
氏神一番(Vo)
(所属事務所の)中川社長から「都知事選に出ろ!」と言われました。政治家になると悪い奴になるんで、カブキロックスで浮世の鬼を退治したいです。音楽で何を変えられるかはわかりませんが、温故知新。これからも変化しながら“カブキロックスという煎餅”を売り続ける感じでやっていきたいと思います。
青木秀麻呂(G)
こんなにも暑苦しいバンドを取材していただき、ありがとうございます。35周年で自慢できることはそんなにないんですが、誰も逮捕されていません! コンプライアンスを守りながら、傾(かぶ)いていこうと思います。
坂川美女丸(G)
今や骨董品のような扱いですが、聴くに耐える、観るに耐えるバンドであり続け、“Show must go on”な活動をしていきます。
大槻セイシロー(B)
デビューした当時、まさか35周年の未来があるとは思ってもいませんでした。こんな何百万人?も集まっていただいてありがとうございます。最後までがっかりさせないよ!
井上晴之介(Dr)
皆さん、老後の楽しみを見つけましょう! これが老後の楽しみ!