角野隼斗(Penthouse)が短編アニメーション映画「ファーストライン」の音楽を担当した。
「ファーストライン」は、気鋭の監督4人による短編オムニバス映画「GEMNIBUS vol.1」のうちの1編。アニメ「平家物語」「薬屋のひとりごと」などで絵コンテおよび演出を手がけたちなが監督を務める作品で、北米最大規模の映画祭「第28回ファンタジア国際映画祭」アニメーション部門「Animation Plus Section」への出品が決定している。
本作は“音も楽しむ”ことがテーマとなっており、ちな監督から角野へ「この作品では音楽が重要な位置を占めており、音で遊んだり実験できるようなものにしたい」とリクエストがあったとのこと。今作で初めて映画音楽を担当した角野は「映像に音楽を付けていくというフィルムスコアリングの手法を取ったのですが、音楽とアニメーションで相互に刺激し合っている感覚がとても楽しく、終始ワクワクしながら作品に関わらせていただきました」とコメントしている。さらに角野が手がけたサウンドトラックが6月28日に配信リリースされることも決定した。
映画「GEMNIBUS vol.1」は東京・TOHOシネマズ日比谷と大阪・TOHOシネマズ梅田で6月28日から7月11日まで限定上映。上映期間中は劇場にて各作品の監督および出演者が登壇する舞台挨拶が行われる。詳細はTOHOシネマズのオフィシャルサイトにて確認を。
角野隼斗 コメント
ちな監督から「この作品では音楽が重要な位置を占めており、音で遊んだり実験できるようなものにしたい」というリクエストをいただきました。映像に音楽を付けていくというフィルムスコアリングの手法を取ったのですが、音楽とアニメーションで相互に刺激し合っている感覚がとても楽しく、終始ワクワクしながら作品に関わらせていただきました。映画の劇伴が初めてである僕にとって「ファーストライン」は、自分自身にも非常にシンパシーを感じるタイトルでもありました。素敵な作品に音楽を添えることができて大変光栄です。ぜひ、劇場でご覧いただけたら嬉しいです。
ちな(監督)コメント
打ち合わせからしばらくしてシナリオを元に上がってきたデモ曲を聴いた時、キャンパスに描かれた作中の人物達が、平面の世界から立ち上がってくるのを感じました。
脚本があり、画があり、そして角野さんの音楽が加わることで、この作品の空間を作るパースが揃うのだと気づきました。
収録にも立ち会わせていただき、角野さん自ら奏でるピアノと、指揮するストリングスが紡ぎ出す美しい音色がアニメーションに重なった瞬間、物語に命が吹き込まれると言うのを肌で感じることができました。とても貴重な体験でした。
角野さんなしに、この作品はこの場所にたどり着くことはできなかったと思います。
本当にありがとうございました。
角野隼斗「短編アニメーション映画『ファーストライン』オリジナル・サウンドトラック」収録曲
01. ある日のスタジオ
02. 線の息吹
03. 苦悩
04. ミトの決意
05. 幻影
06. ファーストライン
<ボーナストラック>
07. ある日のスタジオ(without sound effect version)
08. 線の息吹(without sound effect version)
09. 苦悩(without sound effect version)