2014年に解散した初期BiSが復活。本日7月8日に東京・歌舞伎町シネシティ広場で一夜限りのフリーライブ「You’ve been cheated」を開催した。
「BiSなりの武道館」から10年
初期BiSはプー・ルイを発起人として2010年に結成されたアイドルグループ。“全裸ミュージックビデオ”をはじめとする破天荒なプロモーションで話題となり、2010年代の“アイドル戦国時代”に異彩を放った。そしてちょうど10年前の2014年7月8日に神奈川・横浜アリーナで解散ライブ「BiSなりの武道館」を行い、公称約8000人の研究員(BiSファンの呼称)を集客。約3年半の活動に終止符を打った。その後、2015年に「BiSをもう一度始める」という触れ込みでBiSHが誕生。さらに第2期BiSが2016年から2019年まで活動し、第3期BiSが2019年から現在も活動している。
灼熱のトー横広場に研究員が集結
会場に収まりきらないほどに集まった往年の研究員(BiSファンの呼称)たちの前に最初に現れたのは元BiSマネージャーでWACK代表の渡辺淳之介。渡辺は「解散10周年ということでお集まりいただきありがとうございます! この10年、あのメンバーたちもBiSだったということ、そして僕もBiSをやっていたっていうことを胸に活動してきました。そして誰1人欠けることなく今も活動しているということは、みんなの支えあってこそなのかと思います。みんなありがとう!」と古参ファンたちに感謝を伝えた。
本日の復活ライブには初期BiS解散時のメンバーであるプー・ルイ、ヒラノノゾミ、カミヤサキ、テンテンコ、ファーストサマーウイカ、コショージメグミの6名が登場。「シネシティ広場にお集まりの皆さん、こんばんは! 新生アイドル研究会です! よろしくお願いします!」とメンバーが挨拶し、当時のラストシングル「FiNAL DANCE」でいよいよライブが始まった。
盛り上がりすぎてライブは途中で終了
会場内には約1000人の観客、そして約200人のゲストが来場。広場の外にあふれる場内に入れないファン、路傍の人、外国人観光客たちも、歌舞伎町タワーの巨大ビジョンに映し出される映像で、BiSのライブを見届けた。10年ぶりに再集結したということで昔ながらの自己紹介をしたBiSは、この日のライブがちょうど1年前に渡辺の提案で行われることになったことを明かし、10年ぶりのお祭りを楽しんでほしいとオーディエンスに呼びかけた。
BiSは「Give me your love 全部」「Hide out cut」「PPCC」「Fly」と人気曲を惜しみなく届け、研究員の熱量は増すばかり。プー・ルイは「10年前のBiSは青臭くて、素直に好きって言えなかったけど、今は心の底から好きって言えるようになりました」と感慨深く話し、「primal.」へとつなげる。そしてキラーチューン「nerve」が始まると、会場は一体になってのエビ反りダンスで盛り上がった。熱狂的な盛り上がりの中、ウイカが「レリビ」のタイトルコールをすると同時に、渡辺が「ごめん。みんなが暴れすぎたんでこれで終わりです。みんな来てくれてありがとう!」と安全面を考慮してライブの中止を宣言。予定では全9曲を披露する予定だったが、7曲で10年ぶりの復活ライブは終わりを迎えた。
セットリスト
BiS「You’ve been cheated」2024年7月8日 歌舞伎町シネシティ広場
01. FiNAL DANCE
02. Give me your love 全部
03. Hide out cut
04. PPCC
05. Fly
06. primal.
07. nerve