昨日7月31日に東京都内で舞台「DREAM BOYS」の制作会見が行われ、キャストの渡辺翔太(Snow Man)、森本慎太郎(SixTONES)、紫吹淳、鳳蘭が出席した。
「DREAM BOYS」は2004年に滝沢秀明主演で初演されて以来、亀梨和也、玉森裕太、岸優太、菊池風磨らが主演を務めてきた作品。2019年からは演出を堂本光一(KinKi Kids)が担当している。現・帝国劇場の閉場前ラストとなる今回は昨年上演された前作に続いて渡辺が主演、森本がチャンプ役を務めるほか、少年忍者の総勢21人、紫吹、鳳が出演する。
堂本光一から渡辺翔太、森本慎太郎へ送る言葉
演出の堂本は舞台「Endless SHOCK」大阪公演のため会見を欠席。堂本に向けて、渡辺は楽屋に飾る暖簾をおねだりしたい、森本は食事に連れて行ってもらいたいとそれぞれメッセージを送る。すると司会者が「堂本光一さんからお返事をいただきました。スクリーンをご覧ください」と言い、キャスト陣へのサプライズとして堂本のコメントVTRがスタート。森本は「そんな大掛かり?(笑)」と小さな声でツッコミを入れた。
堂本は昨年の「DREAM BOYS」を振り返りながら、渡辺に対して「翔太は『自分なんかに務まらないんじゃないか』と『DREAM BOYS』にあまり乗り気じゃなかった(笑)。でも翔太の謙虚さが演じるうえで逆によかったんじゃなかと思います」、森本に対しては「勝手な解釈ですけど、翔太よりも器用だなと感じていて、チャンプの悲しみを背負ってる感じとか実は心優しい感じをうまく表現してくれました」と言葉を送る。そして、11月まで「Endless SHOCK」の公演を行っている堂本は「どうやって稽古すんの?」と不安を漏らしながらも「リモートで稽古を観させていただいたりする予定ですけど、まずは2年目ということで2人が引っ張っていってほしいなと思います」と激励した。渡辺に頼まれている暖簾についても触れ、「もっとはよ言ってくれへんかな? 暖簾って作るのに半年ぐらいかかるんですよ。帝劇に間に合わへん! 慎太郎にも作ってます」と明かし、食事会に関しては「とにかく2人が忙しいでしょ? 僕は誘うのが苦手なタイプで実は受け身でもあるんですけど、ぜひ行きたいと思うので、今年中には実現させたいですね」と約束した。
約5分間のVTRが終わり、渡辺は「めちゃめちゃうれしかったんですけど、長くないですか? 暖簾、間に合ってほしいですね」とコメント。森本は「暖簾のこともごはんのこともうれしいんですけど……光一くん顔カッコよすぎね?と思って、5分間があっという間でした」と堂本の姿に惚れ惚れしていた。
森本が出演を決断した理由
オファーを受けた際の率直な心境を語る渡辺と森本。渡辺は「昨年の初演ですごく達成感を味わえて、またやってみたいという気持ちになったので、今年お話をいただいたときは迷わず『僕にやらせていただけるのであればぜひよろしくお願いします』と伝えました」とオファーを二つ返事で引き受けたことを明かす。
一方、出演依頼を一度断ったという森本は「昨年『DREAM BOYS』をやって楽しかったんですけど、納得のいかないところがいっぱいあったので、その気持ちのままステージに立つのは失礼なんじゃないかと思いました。チャンプとしてやらなきゃいけないことができなていなかったので、自分ではなくてもいいんじゃないかと思いました」とその理由を話した。そんな折、渡辺から「お前じゃなきゃできない。頼む」という連絡を受けた森本は「SixTONESのメンバーから『翔太と慎太郎の“ドリボ”をもう1回観たい』と言われたので、じゃあ観てくださったファンの皆さんもまた観たいのかなって。翔太とメンバーに背中を押されました」と出演を決断するに至った経緯を包み隠さず語る。話を聞いていた渡辺は「生々しすぎてヒヤヒヤしました」と口にしつつ「慎太郎はある意味、自分にストイックだから、一度断ったと思うんですよね。受けてくれてホントにありがとう……」と感謝の思いを伝えた。
性格が全然違う2人
堂本のVTRを思い出しながら鳳は「2人(渡辺と森本)の性格は全然違う。渡辺くんは大人しくて、慎太郎くんは太陽のように明るい」と分析。渡辺は「慎太郎はホントに表裏がなくて、常にみんなを笑わせるムードメーカー。光一くんの指導でピリっとした空気になっても、太陽みたいな明るさは変わらないから、慎太郎の周りには人が集まるんだろうなって。大好きです」と森本を褒めちぎる。森本も「しょっぴー(渡辺)はステージに対してすごく真面目なんですよ。俺は『ちょっとくらい失敗してもいいや』というテンションなんですけど、しょっぴーは完璧にするために合間もずっと台本を読んでいて、この人のことが大好きだなと思いました。僕にないものを持ってる」と渡辺のひたむきな姿勢を絶賛した。
渡辺は鳳と紫吹に「甘え続けます」
その後、登壇者は帝国劇場の思い出を語り始め、森本は帝国劇場の畳でよく寝ていたというエピソードを楽しげに話す。「帝国劇場は自分のタレント人生を感じられる場所」と言う渡辺は「地下に大浴場がありまして、先輩や後輩と一緒にお風呂に入って、公演のダメ出しだったり青春トークをした思い出があります」と懐かしんだ。紫吹が「お稽古場で渡辺くんが『タルトが食べたい』と言っていたのを覚えています」とほほえむと、渡辺は「ジュニア時代に高級な食べものをおねだりしてました。お金持ちじゃないですか? ホントにいっぱい買ってきてくれたんです」と言いつつ、鳳と紫吹にお礼を述べる。すると紫吹は「もうお金持ちなので何か買ってくれる?」と渡辺に目配せ。おねだりを受けた渡辺は「お金はちょっとあるぐらいです……冗談なので勘弁してください。皆さん笑うところです」と記者陣を前にあたふたしながら、「去年もいっぱいおいしいものをいただいたので、今年も甘えたい。甘え続けます」と鳳と紫吹に向けて宣言した。
肩の力を抜いて
続いて話題は7月26日に開幕した「パリ2024オリンピック」へおよぶ。改めて集まった報道陣を見回した森本は「皆さん、パリ行かないんですか?」とフランクに話しかけ、「ジェシー(SixTONES)のいとこが佐藤恵允というサッカー選手なので、気になって試合を観たりしてますね」と話す。この流れで記者陣から選手団へのエールを求められた渡辺は「壮大すぎません? ホントに……がんばれ日本ですよ」と照れくさそうに声を張り上げた。
最後に森本は「僕たちらしく肩の力を抜いて演じて、帝劇のいい締めくくりにつながったらいいなと思いますし、帝劇自体の素晴らしさも感じていただきたいです」とコメント。渡辺は「帝国劇場が一旦クローズされるタイミングで選んでいただいたことをいい意味でプレッシャーに感じながら、素晴らしい公演にしたいです。僕らに任せてよかったなとスタッフさんやお客さんに思ってもらえるように精進して稽古していきたいと思います」と力強く語った。
「DREAM BOYS」スケジュール
2024年10月9日(水)~10月29日(火)東京都 帝国劇場