中島健人が1月23日から25日にかけて東京・有明アリーナでライブ「THIS IS KENTY -IDOL ver2.0-」を4公演を行い、計6万人を動員した。この記事では最終日の公演の模様をレポートする。
ついに生まれた“究極のアイドル”
「THIS IS KENTY -IDOL ver2.0」は昨年発表の2ndシングル「IDOLIC」と、 2月18日にリリースされる2ndアルバム「IDOL1ST」の2作のコアになっている“アイドル”という命題に向き合って作られたライブ。今回、中島はダンサーのN’sパフォーマーに加えて阿達慶、千井野空翔、竹村実悟、関翔馬、末永光、鍋田大成、田仲陽成、松浦銀志の8人の”N’sジュニア”をバックに付け、究極の“アイドルエンタテインメントライブ”を繰り広げた。
オープニングムービーで映し出されたのは、究極のアイドルを作るべく実験を行う1人の研究員。ビーカーにさまざまな液体を注ぎ、実験を繰り返すが理想のアイドルは生まれず、「なぜ、あの男を作れない!」と研究員は頭を抱える。ここで研究員が着目したのはアイドルの「アイ=愛」。究極のアイドルを完成させるためには愛が必要とのことで、U:nity(中島ファンの呼称)が灯すライトスティックの光から愛を集め始めた。今回U:nityが掲げたのは、羽をモチーフにしたハート型のライトスティック「IDOLICの魔法」。前回の銃型ライトスティック「ピカレスクの銃口」に引き続きカード挿入型となっており、みんなの“星”をスロットインして輝かせることができる。U:nityの愛によって、天井に吊るされたビーカーに究極のアイドルである中島が誕生。眩いほどのスパンコールが散りばめられた衣装を身にまとった中島は「やっと会えたね、U:nity」と告げ、アイドルの“究極の光”を突き詰めたナンバー「IDOLIC」を歌い始めた。オープニングからアクセル全開の中島は「We are Hyper Sexy Sexy」という“Sexyのリフレイン”でオーディエンスの心をつかんで離さない。無数の羽が舞う中ですさまじい輝きを放ちながら歌い踊り、観る者すべてをみるみる虜にした。
「Unite」で「傷だらけの僕を守ってくれた」と中島が愛を伝えれば、U:nityも割れんばかりのコールで彼に愛を送る。相思相愛の温かな空気の中、ファンキーなダンスナンバー「jealous」で会場の熱気はとどまることなく高まっていった。「俺と今日本気で愛情を交わすつもりで来てるんでしょ?」と中島はU:nityを煽り、「このステージに中島健人として立てていること、本当に感謝しています。ここが今日で世界で一番幸せな場所だということを証明します」と微笑む。そして「Can't Stop」では風を切って勢いよく進んでいくさまをキレのある爽快なダンスで表現し、シックなダンスチューン「SUPERNOVA」では色気のあるファルセットでオーディエンスを魅了。「モノクロ」ではアカペラで美しいハイトーンボイスを響かせるなど、多彩な歌声を巧みに操った。
先輩のDNAを引き継いだ、挑戦の1曲
漆黒の衣装をチェンジし、会場の後方に姿を現してオーディエンスを驚かせた中島。彼はリフターに乗ってスタンド席の観客と同じ目線で「迷夢」を歌い、何かを求めてさまよい続けるような幻想的な世界観を描き出した。さらに中島はミステリアスな空気をまとい、「MONTAGE」をパフォーマンス。羽織っていたマントを取ると、全編英詞のEDMナンバー「THE CODE」でジュニアを引き連れて一糸乱れぬフォーメーションダンスを繰り広げた。「Mission」で黒のTシャツ姿になった中島は、情熱的な愛を力強いダンスで体現。Tシャツを勢いよくビリビリと破いて汗が滴る鍛え上げられた肉体を披露し、ダンサーたちとともに勇ましく歌い踊った。上裸のまま中島はトロッコに乗り、白いジャケットを肩にかけてポップなナンバー「Symphony」を披露。1人ひとりのU:nityに向けて「ただ愛しきあなたを永遠に奏でよう」とたおやかに歌い上げた。
今回のライブで中島は毎公演2人ずつ“N’sジュニア”とのMCタイムを設けており、最終日は末永と田仲とトークを繰り広げた。中島はかつて田仲にSexy Zoneのライブでバックに付いてもらったときの思い出を振り返り、「大きくなったな!」と温かな眼差しを向ける。「表現と歌唱力がとても素敵」という言葉を中島から送られた末永が「ハートの矢が飛んできちゃった」とうれしそうにお腹を押さえるやりとりも見られた。末永から「アイドルとしての覚悟だったり学ぶことがたくさんあって、1人の人間としてもすごく尊敬していて、もともと大好きだったけど、憧れの先輩になりました」と尊敬の眼差しを向けられ、中島は「ありがとう。うれしいね。いつも愛をいただいています」と顔をほころばせる。そして「大きなステージに立った、有明のこの景色忘れないでね。すごい景色だから」と言葉を送り、阿達、千井野、竹村、関、鍋田、松浦も呼び込んで1人ずつ紹介。「僕もジュニアの時代がありました。会社のカッコいい先輩の姿を見て、『ああいうふうになろう』と思って今の自分があります。今のN’sジュニアにとって自分がそういう先輩になれているかはわからないんだけど、できることがあったら何かしたいなと思って、今回『THIS IS KENTY』にこのメンバーを呼びました。改めて出てくれてありがとう」と愛情を言葉にした。
ここで中島は発売前のニューアルバムから新曲を続けて披露。「ミラノ・コルティナ2026 冬季オリンピック」のTEAM JAPAN公式応援ソング「結唱」では光を求めて高みを目指していく思いを歌い上げ、会場にシンガロングを巻き起こして大きなエネルギーを生み出した。さらに少年隊の「仮面舞踏会」をサンプリングしたアルバムのリードトラック「XTC」をパフォーマンス。先輩のDNAを引き継いだうえで自分の確固たる世界観を築き上げた“挑戦の1曲”をしなやかに歌い、アウトロでは激しいダンスを繰り広げた。
「自分はともかくアイドルという仕事に本当に憧れて、今こうしてU:nityとその夢の途中を歩けていることに感謝しています。この自分の思いを今度は少しでも後輩に受け継ぎたいなと思って、今回作詞作曲をさせてもらって振付もしました。自分のジュニア時代を思い浮かべて作った曲です。皆さん温かく、思いっきり盛り上がって彼らの勇姿を見届けてください」という言葉を残して中島は一度ステージをあとにする。その後、N’sジュニアがステージに立ち、中島にプレゼントされたオリジナル曲「アイドルになった日」を歌い始めた。得意じゃない笑顔を光らせて写真撮影に挑んだ日のこと、憧れのステージで初めて衣装に袖を通した日のこと……8人はそんな日々が詰め込まれたこの曲を大切に歌い、アイドルとしての無限の可能性を示した。
最終日に現れた親友たち
N’sジュニアがステージを去ったあと、スクリーンに映し出されたのはカードバトル風のムービー。U:nityの絆で必殺技「THIS IS KENTY DREAM」を発動し、敵キャラクターの“ワルティー”を見事に倒した。するとスクリーンに「次回、極楽蝶の再会」という次回予告が表示される。極楽蝶とはかつて中島が主演を務めたドラマおよび映画「BAD BOYS」内に登場するチーム。このあと訪れる展開に期待を寄せてオーディエンスが途端にざわつき始める。ドラマ「BAD BOYS J」の主題歌「BAD BOYS」のイントロのギターが鳴ると、革ジャンを羽織った2人の人物がステージに登場。スクリーンに中島の親友である重岡大毅(WEST.)、岩本照(Snow Man)が映し出されると、会場は地鳴りのような歓声に包まれた。ステージに出そろった“けんしげひー”の3人は楽しげに歌い、ともに花道を歩いてセンターステージへ。歌い終えた重岡は「めちゃくちゃ楽しいやんけ! 僕らはプライベートで会うことが多いけど、ステージで3人で歌う日がくるなんて」と大はしゃぎ。「友達が来てうれしそうやんけ! 忙しすぎて友達が少ないから」とニヤつく重岡に「うるせえよ! あんたらが親友なんだろ!」と中島はウキウキした様子で言い放つ。「会うたびにでかくなってない?」と重岡に言われた岩本は「『Mission』のとき、Tシャツ引きちぎろうと思って待ってた」と“Tシャツ破り初期メン”として腕を鳴らした。
ここで中島から飛び出したのは「私がけんしげひーのために曲を作りました」という言葉。会場が騒然とする中、中島は「2人がいつも心に思ってるであろう言葉、俺が2人に言ってほしい言葉を音とメロディにしっかり詰め込ませていただきました」と述べた。中島がけんしげひーのために作り上げたオリジナル曲のタイトルは「スリーマンセル」。パッションあふれるサウンドに乗せて、3人の特徴や考え方をふんだんに盛り込んだフレーズがスピード感たっぷりに次々と放たれていく。「この3人ならどこまででも行ける」という高揚感あふれる思い、そして絆に満ちた特別な曲を届け、彼らは晴れやかな笑顔を浮かべた。その後、中島は昨年重岡と「大阪・関西万博」に行った際に購入したTシャツを2人にプレゼント。さらに広島・宮島のお土産のしゃもじも2人にステージで直接手渡しした。岩本と朝までテレビ電話していることが中島から明かされ、沸き上がる客席を見た重岡が「ごめんねー。みんな健人のことをすごい一生懸命応援してるけど、電話番号とか知らないんだ? そっかー! 俺の家には来たことあるけど、みんなの家には来たことないんだ! がんばってね!」とU:nityにマウントを取り始める場面も。中島が「こいつ万博のとき、めちゃくちゃ彼氏ムーブしてきたんだよ」とYouTubeでも話題となった“けんしげ万博デート”を振り返ると、重岡は「健人、お前が呼ぶから飛んできたんやで」と茶目っ気たっぷりに言葉にした。
3人の時間を名残惜しみながら重岡と岩本がステージを去ったあと、中島は星型のゴンドラに乗って会場をフライングで回り、スターとファンの物語を描いたナンバー「JUST KENTY☆」を歌唱。みんなの“一番星”になって上空からキラキラとU:nityを照らし出した。さらに中島は「SHE IS...LOVE」「カレカノ!!」「Hey!! Summer Honey」といったキラーチューンを連投。胸いっぱいのときめきを届けて場内に熱いコールを巻き起こし、最後に再び「JUST KENTY☆」でU:nityと心をひとつにしてステージをあとにした。
1人だけど、1人じゃない
アンコールで中島がライトスティックを持って「CANDY ~Can U be my BABY~」を披露すると、盛大な「LOVE KENTY!」コールが響き渡る。巨大なライトスティック型のバルーンを抱えた重岡と岩本、そして“おけんとさま”もにぎやかに登場し、会場は大盛り上がりとなった。大団円を迎えて終演のアナウンスが流れるも、それをかき消すかのように“健人コール”がやまない。ステージに姿を現した中島は「ピカレスク」でN’sジュニアとともに全身全霊のパフォーマンスを繰り広げた。
中島は「アイドルとして俺はいつだって本気で生きています。新しいスタートを切って、いろんな紆余曲折がありました。なんでわかってくれないんだろう、どうしたら届くんだろうとリハーサル室でも考えて、周りには誰もいなくて、気が付いたら鏡の前に1人きりで。どうしたら自分の持っている理想、夢を形にできるんだろうとずっと考えて毎日過ごしていました。夜眠れない日もあったし、スマホすら見れなくなったときもあるんだけど、でもその中でもやっぱり自分がアイドルとして生きていくことに光をかざしてくれたのは、自分を愛してくれるU:nityのみんなだと思っています」とソロアーティストとして活動し始めた頃を振り返り、U:nityに感謝の想いを伝える。そして「今日この日までたくさんの出来事がありました。カウントダウンコンサートに出て、ほかは全部グループで、僕は1人でした。でも、あのステージに立って、たくさんの歓声を浴びて、1人だけど1人じゃないということに気が付きました。だから、俺はあの景色にみんなを連れて行くよ。2年以内に必ず東京ドームに立ちます」と改めて宣言。「だからこそ、一旦俺、本物のアイドルになるわ。覚悟しとけよ。俺に本気を出させたこの世界に感謝してるよ」と告げて会場を大きく沸かせた。そんなありったけの思いを注ぐように中島は「IDOLIC」を力強い眼差しで歌い踊る。研ぎ澄まされたパフォーマンスとともにアイドルとしての情熱と覚悟を見せた。
ここでライブは終わりかと思われたが、U:nityの熱い“健人コール”が中島をステージに呼び戻す。トリプルアンコールで中島は「僕はこれまでの経験も思い出も大切にしています。その歴史があったから今があるって思ってる」と述べたうえで「この1年もいろんな感情がみんなの目の前で交錯していくと思います。でも、きっとそれは全部最終的には愛が救ってくれる。そう思っています。ていうか、愛しか救えないんじゃない?」と微笑んだ。中島がラストナンバーにセレクトしたのは、Sexy Zoneの楽曲「君だけFOREVER」。中島は優しい歌声をまっすぐに届け、大きな愛でU:nityを包み込んでライブを締めくくった。
セットリスト
中島健人「THIS IS KENTY -IDOL ver2.0-」2026年1月25日 有明アリーナ
01. IDOLIC
02. Unite
03. jealous
04. Can’t Stop
05. SUPERNOVA
06. モノクロ
07. 迷夢
08. MONTAGE
09. THE CODE
10. Mission
11. Symphony
12. 結唱
13. XTC
14. アイドルになった日 / ジュニア
15. BAD BOYS / 中島健人、重岡大毅(WEST.)、岩本照(Snow Man)
16. スリーマンセル / 中島健人、重岡大毅(WEST.)、岩本照(Snow Man)
17. JUST KENTY☆
18. SHE IS...LOVE
19. カレカノ!!
20. Hey!! Summer Honey
21. JUST KENTY☆
<アンコール>
22. CANDY ~Can U be my BABY~
23. ピカレスク
24. IDOLIC
25. 君だけFOREVER


