Perfumeの結成から現在までの25年の軌跡を紐解く体験型展覧会「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」が、明日8月9日から東京・虎ノ門ヒルズ内のTOKYO NODEにて開催される。これに先駆けて本日、一般公開前にメディア向けの内覧会が行われた。
「無限未来」のあの光の演出を疑似体験
会場内に入ってまず目に入るのは、3600球ものピンポン玉で作られた、“Aポーズ”をする高さ12mの巨大なPerfumeの3Dシルエット。精密に位置調整されたレーザー光線がボールに照射され、3人の姿が浮かび上がる。その先に進むと、60mもの奥行きがある広大な空間に、幅7m・高さ5mの大きなスクリーンが登場。ここではPerfumeのダンス映像からメンバーの骨の動きを解析し、歌詞やリズムと振付がどのようにリンクしているのかや、その振付と似たポーズがほかのどの曲にあるのかなどが可視化される。
「FUSION」の展示では、三角錐型のスクリーンのそれぞれの面でPerfumeのダンス映像を上映。過去のライブで採取した、被写体の周囲のカメラから撮影した映像を3Dデータとして構築しており、3方向から彼女たちのパフォーマンスを楽しむことができる。「無限未来」の展示は、2018年のライブ「Reframe」で披露された「メンバーの動きに合わせて天井から3人の手にレーザーが降り注ぐ」という演出を再現できるというもの。小型マーカーを手に持つと、観客も自由に光線を操れるようになる。
観れるのは1時間に一度だけ、展覧会の目玉の1つ
2015年にPerfumeがアメリカ・テキサスの「SXSW」に出演した際は、現実とCGをシームレスに行き来する「STORY」の映像演出が話題になったが、展覧会には観客がこれを体験できるコーナーも。また近年のライブで「マカロニ」を披露する際に行われているバーチャルな影を使った演出も、観客の影をリアルタイムで生成するという、過去のライブでのものよりも一歩進んだ技術で体験することができる。
なお、これらの作品が行われている展示室では、およそ1時間に一度だけ、すべての作品が同期して空間全体が一体化した巨大なショーがスタート。とあるPerfumeのキラーチューンが流れる中、曲とシンクロした照明と壁全体を使ったスペシャル映像が流れ、展示室内はライブを観ているかのような興奮に包まれる。これは本展覧会における目玉の1つなので、会場に行く人は見逃さないようにしよう。
新曲「IMA IMA IMA」のステージ演出をしてみよう
60mのギャラリーを過ぎたところにあるのは、3方向にスクリーンが張られた部屋。中央には実際にメンバーが履いていた200足を超えるハイヒールが展示され、Perfumeの積み重ねてきた歴史の重さを感じさせる中、その周囲で24種におよぶ過去の「ポリリズム」のライブ映像が上映される。また倉庫をイメージしたコリドーでは、過去のグッズやTシャツなどに加え、下積み時代にメンバーが書いた告知ビラや当時の写真、雑誌の切り抜き、国内外のアワードで獲得したトロフィーなど貴重なアイテムが展示されている。
展覧会ラストは、10月30日リリースのアルバム「ネビュラロマンス 前篇」の収録曲で、本展のテーマである新曲「IMA IMA IMA」をいち早く聴くことができる、“架空のテレビ局の歌番組スタジオ”がコンセプトのギャラリー。観客はテレビクルーになったような気分で照明やカメラのスイッチングなどを操作し、自らPefumeのステージ演出に参加することができる。
会期は10月14日まで。チケットは展覧会の特設サイトにて販売中。