JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

TEAM SHACHI夏の恒例ライブ「シャチサマ」、“無限沸き曲”発動でエンドレス沸騰

TEAM SHACHI(撮影:笹森健一)
約1か月前2024年08月12日 13:01

TEAM SHACHIの野外ワンマンライブ「SHACHI SUMMER 2024」が8月10、11日に埼玉・東武動物公園 イベントステージHOLA!で開催された。

「SHACHI SUMMER」、通称「シャチサマ」は、チームしゃちほこ時代から続く夏恒例のワンマンライブ。2018年の改名後に関東で開催されるのは今回が初で、チケットは2日間ともにソールドアウトした。開催日の埼玉の最高気温は36℃近くを記録。開演時刻の夕方も屋根付きの半野外ステージを強い暑さが襲ったが、この環境を味方にするようにライブは熱気あふれる盛り上がりを見せた。

DAY1「サマースプラッシュ!やんちゃで自由な真夏の祭典」

初日は秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫、坂本遥奈が、14人のダンサーと9人のスタプラ研究生を従えてステージに登場。8月7日にリリースしたばかりのEP「待ち合わせに、飽きもと。」より、「タキオのソーラン節」をTEAM SHACHI流にカバーした「TEAM SHACHIのソーラン節(南中ソーラン)」を力強く披露し、タフ民(TEAM SHACHIファンの呼称)との夏祭りの幕を開けた。「ドッコイショ」「ソーラン」いう掛け声が野外に響き渡り、続く楽曲からはブラスセクションのブラス民が加わってパフォーマンスの勢いが加速していく。メンバーはメインステージのほか、花道の先のセンターステージ、会場の左右に設置された2つのミニステージでも歌とダンスを披露。「雨天決行」ではウオーターキャノンによる放水の演出がタフ民のテンションを高めた。

その後もビーチボールや浮き輪、水鉄砲を手にスタプラ研究生とともに「じりじり夏活委員会 feat.しまじろう」を歌ったり、動物の耳が付いたカチューシャと手袋を身に付けて「ケモノノハナミチ」を披露したりと、工夫を凝らした演出でタフ民を喜ばせるTEAM SHACHI。初日はライブで披露されることの珍しいBasement Jaxxとのコラボ曲「Back 2 the Wild」もセットリストに組み込まれ、独特のビートとコミカルな歌詞に合わせ観客も思い思いにダンスする。その後も攻めの選曲でライブが進行していくが、王道アイドルソング「Rainbow」で一度クールダウン。大量の紙吹雪の演出が会場に幸福感をもたらした。

ライブが後半戦に突入すると、咲良と坂本が2人組ユニット“はなおん♪”としてステージに登場し、新曲「CABRIOLET」を初披露。咲良の鮮やかなボーカルと坂本のラップが映えるチルなパーティチューンが鳴り響くと、タフ民はペンライトを左右に振って音に身を任せる。さらに秋本と大黒もユニット“冷めたポテトの復活方法”として「きっと神回クライマックス♡」という王道アイドルソングを歌唱。こちらも初披露だったが、途中からコールが加わるなどタフ民の対応力の高さが垣間見られた。なお、YouTubeでは「CABRIOLET」のミュージックビデオが公開中だ。

新作EPの収録曲で、すでにライブの定番曲になりつつある「のんあるすいけん feat.炒飯」へとなだれ込むと、「あい あい」というコールや終盤のユーロビートのパートで会場の空気がひとつに。坂本の「水を撒いたあとは、サビで大きなアサガオを咲かせてね」という言葉を合図に始まった松隈ケンタの提供曲「アサガオ」では、4色のペンライトがアサガオのようにきらめき、美しいメロディとともに夏の夕暮れにマッチした。そして大黒の「まだまだ声出せるよな? まだまだ沸けるよな? いくぞ-!」という煽りから、TEAM SHACHIの新たなライブアンセムとなった「沸き曲」、さらにはヘッドバンギングやシンガロングが印象的なロックナンバー「FANTASTIC MIRAI」へ。アウトロでは魂の叫びのような秋本のシャウトが響き渡った。

アンコールでは2022年の「シャチサマ」で初披露され、メンバーにとってもタフ民にとっても思い出深い楽曲になっている秋本の作詞曲「光」などがセットリストに。MCに入ると、2025年1月4日に開催される東京・TOKYO DOME CITY HALL公演のタイトルが「決戦の鯱詣 2025~ポジティブ・エキサイティング・ソウル・ライブ~」に決定したこと、今年9月から「ROAD to TOKYO DOME CITY HALL」と称してライブシリーズ「友達万博」が行われることがアナウンスされた。この発表を受けて客席から歓声が沸き上がる中、今年の「シャチサマ」初日公演を締めくくった楽曲は「乙女受験戦争」。熱いコール&レスポンスが飛び交ったのち、秋本は「今日は全員と目が合ったと思います。夢の満員の日本武道館ライブに向けて、これからもいい意味で期待を裏切っていきたい。皆さんが見逃せない、目が離せないようなグループになっていきたい」と決意を口にした。

DAY2「沸騰!リアルサウナHOLA!」

2日目は初日と大きく異なるセットリストが用意されたが、この日もタイトル通り熱量の高い公演に。会場後方から姿を現したTEAM SHACHIは、センターステージや客席通路近くのミニステージなど会場のあちこちに散らばりながらハードなアッパーチューン「ULTRA超MIRACLE SUPER VERY POWER BALL」をパフォーマンス。メインステージ前方から火花が勢いよく噴き上がり、タフ民はメンバーの動きに合わせて肩を組みながらヘッドバンギングを繰り広げる。ブラス民の華麗な演奏を交えつつ、その後も「沸き曲」などの鉄板曲が畳みかけられ、会場の空気は瞬く間に沸騰。「You!」で客席に向かって大量の水が放たれると、タフ民は両手を掲げて歓声を上げ、会場に充満する熱気を前のめりになって満喫した。

さらに初日にも披露された「TEAM SHACHIのソーラン節(南中ソーラン)」「FANTASTIC MIRAI」によって、会場は強固な一体感で包まれる。初期から歌われている夏曲「サマラバ」ではメンバーとタフ民がタオルを一斉に振り回し、ライブの盛り上がりを加速させた。このほか、キラーチューン「抱きしめてアンセム」の曲中に腰を低く落として腕を左右交互に突き出す特徴的なダンスが会場中で展開されるなど、2日目も手加減のない怒涛のパフォーマンスが連続。そんな中、「レースのカーテンを揺らした」では4人のエモーショナルな歌声が夕方の夏空に向けて響き、この日の情景をタフ民の胸に刻んだ。

ライブ後半戦は「のんあるすいけん feat.炒飯」を皮切りに、ヤマモトショウ提供のキュートなナンバー「おとなりさん」、アシッドハウスをベースにした6分半を超える異色作「いいくらし」など多彩な楽曲が並ぶ。本編ラストを飾ったライブ定番曲のロックナンバー「START」では、メンバーとタフ民が汗にまみれながらも気持ちのいい笑顔を浮かべ、拳を力強く頭上へと突き上げた。

アンコールに突入すると、TEAM SHACHIは法被を羽織って再登場。毎年8月末に愛知で開催されている日本最大級の踊りの祭典「にっぽんど真ん中祭り」の総踊り曲に決定している新曲「まつりびと~カキツバタ~」を披露した。気迫のこもった踊りで会場のボルテージをもう一段階引き上げた4人は、続いて場内を巡りながら「尾張の華」を歌唱。サインボールを投げたり、笑顔を振りまきながら手を振ったりとタフ民との交流を楽しんだ。その後のMCでは秋本が「開催を発表する直前まで2DAYSやるかどうか決まってなかったんですね」と語り始め、「スタッフさんが『一応会場を2日間押さえてるけど、1日でソールドを目指すか、2日間挑戦するか、どうする?』と聞いてくれたんです。そのとき、メンバーみんなが守りに入らず『2日間やりたいです!』と答えて。それで2日間ソールドアウトです!」と喜びを爆殺させる。彼女は「夢を見続けられるグループだなと思いました」と言葉を続け、目標のステージである東京・日本武道館へ突き進む自信を表情ににじませた。

興奮が冷めらやぬ中、2日間にわたって盛大な盛り上がりを見せた「シャチサマ」を締めくくったのは、この日2回目の披露となる「沸き曲」。疲れ知らずのメンバーとタフ民の魂がぶつかり合い、場内の熱気は最高潮に達した。このパフォーマンスをもってライブが大団円を迎えたかと思いきや、曲が終わるとセンターステージに“無限沸き曲お立ち台”が登場。このお立ち台に乗ると「沸き曲」のサビパートが自動的に流れ始め、強制的にライブが続行される。このシステムによってメンバー自身もライブの終わりが見えなくなるも、タフ民の声量にまだ不満気な顔を浮かべる4人は何度もお立ち台に乗り、エンドレスで「沸き曲」をパフォーマンス。坂本が観客のいない芝生エリアに飛び出したり、PAエリア内に侵入したりと、TEAM SHACHIは台本にはない自由奔放なライブを繰り広げる。「沸き曲」の披露中は観客による動画撮影が可能で、タフ民は「Wa wa wai」と声を上げながらメンバーの姿をスマートフォンで捉えた。こうした熱狂の中、“無限沸き曲”が発動された回数は計8回。終演後、“リアルサウナ”と化した会場には心地よい余韻が漂っていた。

セットリスト

TEAM SHACHI「SHACHI SUMMER2024~サマースプラッシュ!やんちゃで自由な真夏の祭典~」2024年8月10日 東武動物公園 イベントステージHOLA!

01. TEAM SHACHIのソーラン節(南中ソーラン )
02. BURNING FESTIVAL
03. 愛のニルバーナ
04. 雨天決行
05. じりじり夏活委員会 feat.しまじろう
06. ケモノノハナミチ
07. あなたのトリコ~究極の愛~
08. Back 2 The Wild(Japanese ver.)
09. ごぶれい!しゃちほこでらックス
10. Rainbow
11. CABRIOLET / はなおん♪(咲良菜緒・坂本遥奈)
12. きっと神回クライマックス♡ / 冷めたポテトの復活方法(秋本帆華・大黒柚姫)
13. Rocket Queen feat.MCU
14. のんあるすいけん feat.炒飯
15. エンジョイ人生
16. JOINT
17. アサガオ
18. 沸き曲
19. FANTASTIC MIRAI
<アンコール>
20. おとなりさん
21. 光
22. 乙女受験戦争

TEAM SHACHI「SHACHI SUMMER2024~沸騰!リアルサウナHOLA!~」2024年8月11日 東武動物公園 イベントステージHOLA!

01. ULTRA超MIRACLE SUPER VERY POWER BALL
02. そこそこプレミアム
03. 沸き曲
04. You!
05. TEAM SHACHIのソーラン節(南中ソーラン )
06. FANTASTIC MIRAI
07. DREAMER
08. サマラバ
09. OEOEO
10. 縁爛
11. 抱きしめてアンセム
12. レースのカーテンを揺らした
13. のんあるすいけん feat.炒飯
14. おとなりさん
15. Kissy-麺
16. いけいけハリウッド
17. いいくらし
18. 番狂わせてGODDESS
19. START
<アンコール>
20. まつりびと~カキツバタ~
21. 尾張の華
22. 沸き曲

ライブ情報

ROAD to TOKYO DOME CITY HALLシリーズ 友達万博~何迷ってるの?シャチにおいで!待ち合わせしよ!~

2024年9月23日(月・祝)神奈川県 新横浜 NEW SIDE BEACH!!
2024年10月18日(金)埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
2024年12月14日(土)千葉県 柏PALOOZA
2024年12月20日(金)愛知県 名古屋DIAMOND HALL

決戦の鯱詣 2025~ポジティブ・エキサイティング・ソウル・ライブ~

2025年1月4日(土)東京都 TOKYO DOME CITY HALL

JOYSOUND
JOYSOUND.COMカラオケ歌うならJOYSOUND

関連記事

「UNDER THE SCREAM!! 2024」フィナーレの様子。

松隈ケンタ主催、大分野外ライブ「UNDER THE SCREAM!! 2024」の熱い2日間

26日
GANG PARADE

ギャンパレ×ライブナタリー共催ツーマンにTEAM SHACHI、May'n、超能力戦士ドリアン

約1か月
「TIF2024」グランドフィナーレの様子。

AKB48、ハロプロ、指原プロデュース3組、坂道の“同期”……熱狂の「TIF2024」最終日レポ

約1か月
「UP-T presents かがやきフェス 2024」出演者第5弾

北陸のアイドルフェス「かがやきフェス」にchuLa、可憐なアイボリー、ラフ×ラフら32組追加

約2か月
TEAM SHACHIとSharply # × Flutter ♭。

TEAM SHACHI×シャプフラ、合同フリーライブツアー完走!真夏の豊洲に生まれた熱い一体感

約2か月
「TOKYO IDOL FESTIVAL 2024」ロゴ

「TIF2024」タイムテーブル公開、あーりんで始まり日向坂46&乃木坂46がラスト盛り上げる

約2か月
「STARDUST THE PARTY」キービジュアル

スターダスト所属のアイドル14組総勢95名が集う「STARDUST THE PARTY」開催決定

3か月
TEAM SHACHIとSharply # × Flutter ♭。

TEAM SHACHI×シャプフラ、お台場で“かわちぃ”コラボパフォーマンス

3か月
一斉生配信を行うスターダストプロモーションのガールズグループ。

スタダ所属のガールズグループ12組が一斉生配信

3か月