EBiDANルーキーたちによる新イベント「プチっとEBiDAN THE LIVE」が昨日8月15日に東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された。
“プチっと”だけど盛り上がりは盛大に!
EBiDANの年に1度の大イベント「EBiDAN THE LIVE」を前に今年初開催された「プチっとEBiDAN THE LIVE」、通称「プチエビ」は、次世代のEBiDANを担う若手メンバーが集結するライブイベント。昨年デビューしたICEx、Lienelの2グループとEBiDAN NEXTがメインアクトを務めた。
学校のチャイム音をアレンジしたオープニングSEが会場に響くと、オールラインナップによる「Shining Stars」で「プチエビ」の幕が開く。武田創世(Lienel)と八神遼介(ICEx)、志賀李玖(ICEx)の歌声で始まるこの爽やかなミドルチューンに乗せ、青いチェックのブレザー姿のメンバーたちは晴れやかなパフォーマンスでファンに「史上最高のステージ」を約束。曲を終えると、MCを担当する阿久根温世(ICEx)と高岡ミロ(Lienel)のリードによって各チームの紹介が行われ、芳賀柊斗(Lienel)は「“プチっと”だけど盛り上がりは盛大に! 楽しんでいきましょう!」、竹野世梛(ICEx)は「最後までワイワイ盛り上がっていきましょう!」と集まったファンに呼びかけた。
全国のエビネクチームが全力パフォーマンス
EBiDAN NEXT全参加者による新曲「Make The Future」から始まったライブ前半パートでは、ICExとLienel、EBiDAN NEXTの各グループが次々と楽曲を披露し、日々の努力の成果を発揮していく。昼の部「キュンキュンスクールデイ」ではEBiDAN NEXT福岡が人気曲「Hug Hug Hug」をめいっぱいキュートに、EBiDAN NEXT東京のCZ'24が「ANSWER」を英語詞も流暢に歌い上げる。夜の部「ワイワイスクールデイ」ではEBiDAN NEXT仙台が「EXCITER」をグルーヴィに、EBiDAN NEXT沖縄が「チュラパラ」を清涼感たっぷりに歌い届けた。また、台風接近の影響で開催中止となってしまった16日公演「ギラギラスクールデイ」でパフォーマンスを実施予定だったEBiDAN NEXT名古屋とEBiDAN NEXT大阪は「ワイワイスクールデイ」のオープニングアクトとしてステージに立ち、「Don't let me down」「イルミナイト」をそれぞれ披露。突然の事態にも「オープニングアクトの機会を与えていただきありがとうございます!」と感謝を伝え、まっすぐに熱い歌とダンスで会場を大いに活気付けていた。
昼の部、「kimito」を愛らしく涼やかに届けたのち「Love Me Madly」を情熱的に歌い上げて温度の異なる愛情を表現したLienelは、高桑真之の「みんな大好きだよ!」というセリフや高岡の投げキスでも客席を沸かせる。一方のICExは“レトロトイポップ”を掲げたデビュー曲「CANDY」と軽やかなディスコポップ「It's party time!」で彼ららしいポップなパーティ空間を醸成。グループの最年少組・竹野と八神の無邪気なスキンシップで黄色い歓声を誘っていた。夜の部では順番を入れ替え、先攻で登場したICExはタオル回しで盛り上がるパーティチューン「CARNIVAL」と心踊るエレクトロナンバー「シブヤ 午後6時」でCOOLer(ICEx)たちのシンガロングと大きなコールを誘う。後攻のLienelは「親指☆Evolution!」と「Mr. Sister」という熱狂必至の人気曲を連発。メロディアスだけどちょっとおかしくてクセになる、“Lienelっぽさ”全開の楽曲で会場を盛り上げ、客席から送られる大きなコールを全身で受け止めていた。またこのセクションではICExとLienelのコラボでEBiDAN全体曲「恋のDing Dong」も披露され、客席からEBiDANファンによる完璧なコールが上がる中、14人は弾ける笑顔で曲を歌ってコラボのひとときを楽しんでいた。
曽野キュン太&武藤キュンも登場!キュンキュン企画
続くMCタイムには、来場者を“キュンキュン”“ワイワイ”させる企画にチャレンジした「プチエビ」メンバー。昼の部では全メンバーの中から代表4名が、くじで引いたシチュエーションで胸キュンフレーズを発表するゲームに挑んだ。「エビネクのキュンキュン王子になります!」と意気込んだSENDAIの大崎翔真は同じ“えびせん(EBiDAN SENDAI)”出身の志賀を「李玖お兄ちゃんお願いします!」と相手役に指名し、お互いのおでこをくっ付けて「好き」と伝える演技で客席を盛り上げる。続く挑戦者の志賀は「後ろからハグして告白」というお題の相手役に「うちのかわいい最年少もどき!」と山本龍人(ICEx)を指名。「龍ちゃん好きだよ」というストレートな告白で山本をノックアウトさせた。Lienelの“未体験イケメン”を自称する近藤駿太は「なんとなく僕のこと好きそう」という理由で竹野を呼び、「追いかけて手を握りひと言」というお題で「目、見て? かわいい」というセリフを投げる。4人目に登場したOKINAWAの凪海音は同じ営業所の仲間・守本勝倶を相手に「君のことがでーじ好きやねん!」と方言を駆使した告白を披露し、沖縄の存在感をしっかりとアピールした。
するとここで、先輩ゲストの曽野舜太(M!LK)と武藤潤(原因は自分にある。)が「もっとできたんじゃないの~?」と言いながらステージへ。「どうも、M!LKの曽野キュン太です」「どうも、原因は自分にある。の武藤キュンです」と自己紹介した2人は、“胸キュンワード”のお手本を後輩たちに見せることになる。お題ボックスから「気になるあの子を体育館裏に呼び出し告白」というシチュエーションを引いた武藤は、CZ'24のフェニックス晴渡を相手役に指名すると、彼の前で膝をつき「8歳でダンスが上手でバイオリンもピアノも弾けて、そんな晴渡くんに惚れちゃいました! いつか僕と歌って踊ってくれますか? 約束だよ!」と優しく告白。「今の約束を糧に、僕もがんばっていきたいと思いました!」と続けた。そして、“えびなご(EBiDAN NAGOYA)”出身の曽野が相手役を決めようとすると、同じえびなご出身の中村旺太郎(ICEx)が即座に挙手。中村と永原諒人(EBiDAN NEXT名古屋)の後輩2人を指名した曽野は「2人とも名古屋でいい子にしてた? またさ、ごはん行ったり映画観に行ったりしような! 好きだぞ!」と言って2人を一気にバックハグ。大好きな先輩からの愛を間近で受けた中村はうれしさのあまり表情をゆるませ、額に汗を光らせていた。
ワンエン、BUDDiiSと一緒にワイワイ!
「ワイワイスクールデイ」で行われた企画は、代表者4名が箱から引いたお題に沿って会場を盛り上げる「誰がワイワイ盛り上げられるでしょうか」というゲーム。この部にはONE N' ONLYのTETTAとREI、BUDDiiSのSEIYAとFUMIYAがゲストとして登場し、ゲームにも参加した。トップバッターの石川綾眞(EBiDAN NEXT名古屋)が先輩・曽野の自己紹介口上をオマージュし「君のハートにボレーシュート!」と言って客席にウェーブを起こすと、畑駿平(EBiDAN NEXT大阪)は「僕の名前を覚えてもらいたい!」と「畑!」「駿平!」のコール&レスポンスをファンと楽しむ。「一発芸かモノマネ」というお題を引いた八神は頭を抱えながらも「大先輩、超特急リョウガさんのモノマネします!」と宣言、体を張ったモノマネで会場とメンバーを盛り上げ、「エピソードトーク」を披露することになった芳賀は電話の「#(シャープ)」を「ハッシュタグ」と呼んで会話していたという竹野の勘違いエピソードでファンの笑いを誘ってみせた。
そののち、先輩ゲストによる“お手本披露”に進むと、TETTAは「関!」「哲汰!」のコール&レスポンンスを先導。この“丸パクリ”を間近で目撃したREIは「後輩のみんな! モロパクリできるメンタルが大事ってことですよ!」と付け加える。続くSEIYAは同じ名字の岡本拓門(EBiDAN NEXT大阪)と一緒に客席にウェーブを発生させ「俺らの名字、あげちゃうぞ!」というセリフで声を合わせて笑顔を浮かべた。
龍宮城の深い衝撃
「初めまして、龍宮城です。代々木の皆さん、本日はよろしくお願いします」。リーダー・KEIGOの挨拶とともにシューティングアクトの龍宮城の7人が姿を見せると、客席は紫色のペンライトの光に染め上げられる。丁寧に一礼したのち「SHORYU(→↓↘+P)」で闘志むき出しにオーディエンスに勝負を挑んだ彼らは、続く「2 MUCH」でよりいっそう激情をあらわにして舞台上を躍動。過剰に枠をハミ出していく歌唱と舞踊で“代わりなんていない”強烈な個性を代々木第二に充満させていく。2曲を終え自己紹介を担ったRayは「僕とKENT、冨田侑暉はEBiDAN TOKYO、EBiDAN SENDAI、EBiDAN OSAKAでそれぞれ活動していたこともあるので、今日はひさしぶりの方もいるかと思います。今回プチエビに参加できて、心の底からうれしく思っています!」と思いを語った。
コール&レスポンスのレクチャーを経ての「JAPANESE PSYCHO」では、ボーカルをリードするKEIGOの「すぐ切る!」というフレーズに客席中が「領収書!」と反応。この特異なコールは会場の熱を確かに引き上げ、サングラス姿で無心に腕を振る7人の不適な笑みを誘う。「僕たち、魂削って声出します」と宣言していたKEIGOの言葉通り、渾身のステージを見せた龍宮城が最後に届けたのは「DEEP WAVE」。深い海へと静かに潜っていく様をアイコニックなリフトで表現した7人は、テンポの緩急も自在に乗りこなす巧みなボーカルワークを最後に披露。「プチエビ」のステージに深い衝撃を残し、その場を立ち去った。
先輩の人気曲でシャッフル!
龍宮城のステージのあとは、「エビライ」の名物でもあるシャッフル企画へ。「キュンキュンスクールデイ」では原因は自分にある。「チョコループ」とBUDDiiS「JUBiiLEE」、M!LK「シアワシェイク」のシャッフルが披露された。EBiDAN NEXT東京の選抜メンバーによる「チョコループ」では、長野蒼大が実兄・長野凌大のパートを担うという、EBiDANファンにはうれしい配役も。小泉光咲役の荘司亜虎は、アイス型のマイクをパクッと食べる仕草でファンの「かわいい!」という声を誘う。KEVIN役の筒井俊旭(ICEx)やSHOOT役の志賀、そして敬愛するMORRIEの役を担った武田が晴れやかな歌声を届けた「JUBiiLEE」を経て、「シアワシェイク」では大の山中柔太朗ファンとしても知られる八神が自らの“推し”、山中役を全う。佐野勇斗役の竹野、塩崎太智役の高桑、曽野役の中村、吉田仁人役の高岡とともに、さわやかでエネルギッシュなステージを披露した。
“TKG愛”を歌うさくらしめじ「てぃーけーじー」をカバーしたのはSENDAIの5人。高田彪我役を黒木淳良、水上星矢、伊藤柚葵、田中雅功役を大崎、矢島優斗というパート分けで、さながら体操のお兄さんのようなさわやかでバイタリティあふれるパフォーマンスを見せる。ONE N' ONLY「Dark Night」のカバーに挑んだのはICEx、Lienel、TOKYOの混合チーム。HAYATO役の芳賀の咳払いを皮切りにNAOYA役の中村やKENSHIN役の長野はワイルドにダンス。TETTA役の千田波空斗(ICEx)、EIKU役の近藤、REI役の光延ジヨウ(EBiDAN TOKYO)はそれぞれクールに歌声を響かせた。そしてシャッフルパートは超特急「Burn!」で締めくくられ、タカシ役の武田、シューヤ役の阿久根が歌声を響かせる中でICEx、Lienel、エビネクメンバーは客席通路へとダッシュ。元気いっぱいに会場中を駆け抜け、ライブ佳境へ向けて盛り上がりを加速させた。
ありがとっしー!「プチエビ」大団円
「プチエビ」のクライマックス、後半のパフォーマンスパートはメドレー形式で各グループの楽曲とダンスコラボが次々と届けられていった。“楽曲選抜オーディション”で選出された2組のEBiDAN NEXT期間限定チーム「Last Forever from BATTLE BOYS」「BOYZTERIOS from BATTLE BOYS」が「Last Forever」「What's Up!!」をそれぞれ初披露すると、ICExは彼らをバックに従え、最新シングル曲「ビリミ」をパワフルなダンスで見せる。メンバーがCOOLer(ICExファンの呼称)の気持ちをスイートに歌い上げる「Maniacs」のパフォーマンスをLienelがバックで彩ると、Lienelは最新曲「Curry on love」で見せた全力と情熱のダンスでオーディエンスをオリエンタルな世界へと誘った。続くラブソング「Love With You」には再びICExが登場し、14人はグループの枠を超えた仲睦まじい姿で観客を笑顔にした。
ライブの最後にはICEx、Lienel、EBiDAN NEXTメンバーによるEBiDAN全体曲「恋心」「Believe Yourself」が届けられ、「プチエビ」はフィナーレへ。近藤が「16日に来るはずだった人のぶんまで楽しんでもらえたと思います!」と言うと、山本は「ルーキーチームの僕たちのためのステージを作ってくれたことに感謝します」と思いを伝える。森田璃空(Lienel)が「全員で、EBiDANをもっと盛り上げていけるようにがんばります!」と誓ったのち、筒井は「普段あまり関わることができないエビネクの子たちとも一緒にワイワイできたのがうれしかったです」と喜び、「ありがとっしー!」の大合唱でライブを締めくくった。
セットリスト
「プチっとEBiDAN THE LIVE」2024年8月15日 国立代々木競技場第二体育館
キュンキュンスクールデイ
01. Shining Stars / ALL
02. Make The Future / EBiDAN NEXT
03. Hug Hug Hug / EBiDAN NEXT福岡
04. ANSWER / EBiDAN NEXT東京(CZ'24)
05. kimito / Lienel
06. Love Me Madly / Lienel
07. 恋のDing Dong / ICEx、Lienel
08. CANDY / ICEx
09. It's party time! / ICEx
10. SHORYU(→↓↘+P) / 龍宮城
11. 2 MUCH / 龍宮城
12. JAPANESE PSYCHO / 龍宮城
13. DEEP WAVE / 龍宮城
14. チョコループ(原因は自分にある。) / EBiDAN NEXT東京
15. JUBiiLEE(BUDDiiS) / ICEx、Lienel、EBiDAN NEXT大阪
16. シアワシェイク(M!LK) / ICEx、Lienel
17. Last Forever / Last Forever from BATTLE BOYS
18. ビリミ / ICEx
19. Maniacs / ICEx
20. Curry on love / Lienel
21. Love With You / Lienel
22. 恋心~Believe Yourself / ALL
ワイワイスクールデイ
・Don't let me down / EBiDAN NEXT名古屋 ※オープニングアクト
・イルミナイト / EBiDAN NEXT大阪 ※オープニングアクト
01. Shining Stars / ALL
02. Make The Future / EBiDAN NEXT
03. EXCITER / EBiDAN NEXT仙台
04. チュラパラ / EBiDAN NEXT沖縄
05. CARNIVAL / ICEx
06. シブヤ 午後6時 / ICEx
07. 恋のDing Dong / ICEx、Lienel
08. 親指☆Evolution! / Lienel
09. Mr. Sister / Lienel
10. SHORYU(→↓↘+P) / 龍宮城
11. 2 MUCH / 龍宮城
12. JAPANESE PSYCHO / 龍宮城
13. DEEP WAVE / 龍宮城
14. てぃーけーじー(さくらしめじ) / EBiDAN NEXT仙台
15. Dark Knight(ONE N' ONLY) / ICEx、Lienel、EBiDAN NEXT東京
16. Burn!(超特急) / ICEx、Lienel、EBiDAN NEXT
17. What's Up!! / BOYZTERIOS from BATTLE BOYS
18. ビリミ / ICEx
19. Maniacs / ICEx
20. Curry on love / Lienel
21. Love With You / Lienel
22. 恋心~Believe Yourself / ALL
※大崎翔真、塩崎太智の崎は、たつさきが正式表記。
撮影:米山三郎、笹森健一