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Aぇ! group有明アリーナでデビューツアーファイナル「“世界で1番Aぇ時間”をありがとう」

「Aぇ! group Debut Tour ~世界で1番AぇLIVE~」ツアーファイナルの様子。
4か月前2024年08月18日 19:07

Aぇ! group初のアリーナツアー「Aぇ! group Debut Tour ~世界で1番AぇLIVE~」が昨日8月18日に東京・有明アリーナでファイナルを迎えた。

記念すべきデビューツアー

Aぇ! groupは正門良規、末澤誠也、草間リチャード敬太、小島健、佐野晶哉で構成される関西発の5人組。2019年2月に結成され、今年5月に1stシングル「《A》BEGINNING」でCDデビューを果たした。グループとしてボーカル、ダンスともに高い実力を発揮しながら、バンドやコントにも打ち込む多才な面も持ち合わせており、小島と佐野はソングライティングにおいても才能を開花させている。

「世界で1番AぇLIVE」でAぇ! groupは5月25日に北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナを皮切りに全8会場を回り、オリジナル曲はもちろん、関西グループSUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子の楽曲も盛り込んだセットリストでライブを展開。8月16日の有明アリーナでの昼夜2公演は台風7号の影響でやむなく中止となったものの、キャリア史上最大規模となった記念すべきデビューツアーで堂々たるパフォーマンスを見せた。

正門がライターで火を放つと

夕方でも日差しが容赦なく照りつけるツアー最終日、うちわやペンライトを持参した多くのファンが有明アリーナに入場し、客席を埋め尽くしていく。観客の“Aぇコール”が自然発生する中、けたたましいサイレンの音を合図に、全身黒ずくめのAぇ! groupが敵から逃げ惑うオープニングムービーがスタート。正門がライターで火を放ったと同時に映像は終わり、スクリーンでは炎に包まれた翼のモチーフが強い存在感を放つ。その翼が真っ二つに割れると、ファーやゴールドに彩られたブラックの衣装の正門、末澤、リチャード、小島、佐野が登場。グループの原点とも言える「Firebird」でライブの口火を切り、花道を駆け出したり、炎が激しく噴き上がるステージで激しく歌い踊ったりして、瞬く間に熱狂を生み出す。その勢いのまま「アエテオドル」へなだれ込むと、5人のアグレッシブなパフォーマンスに呼応するように、ファンのペンライトが大きく揺れ動いた。

手でハートマークを作る振付が印象的な「WANT!!」や、週末を彩るようにきらめくサウンドが響く「+You」で弾ける笑顔を見せるAぇ! group。彼らはアイドルらしい華やかな一面も見せたかと思えば、「純情パスファインダー」「Party-Aholic」では艶っぽいパフォーマンスでオーディエンスの視線をさらうなど、多面的な魅力を余すことなくアピールした。

パンダ、幼稚園児、騎士……Aぇ! LANDはにぎやか

スクリーンでは「ようこそ“Aぇ! LAND”へ」「世界一“Aぇ”感じのエンタテインメントを楽しんでどうぞ!」というメンバーのナレーションが流れ、キャラクター化した5人がテーマパークでファンを歓迎。メンバーカラーのスーツを着た彼らが「Aぇ! LAND」を披露すると、場内のムードは一気に華やぐ。SUPER EIGHTの横山裕と丸山隆平のユニット曲「パンぱんだ」のカバーでは末澤と佐野がパンダになりきってキュートな魅力を振りまく中、パンクロッカー風のパンダとなった正門が乱入してギターをプレイ。ギターのヘッドから火花が噴き出す演出でも、オーディエンスを驚かせる。マイケル・ジャクソン風の衣装で登場したのはリチャード。スポットライトを浴びながらSUPER EIGHT「ブリュレ」をクールにパフォーマンスしていたところ、正門と佐野が無邪気な笑顔を見せながらおもちゃのバットや笛で妨害に遭った。

「みんなと遊びたい!」と現れたのは、小島扮する幼児園児のケンちゃん。大倉忠義(SUPER EIGHT)「だってアイドルだもん!!」をアレンジした「だってケンちゃんだもん!!」の曲中にはケンちゃんが佐野のドラムスローンを持ち出し、イス取りゲームで遊ぼうと正門、リチャード、佐野に提案する。ケンちゃんはご機嫌な様子で即興ソングを歌いながら3人を翻弄。ケンちゃんの暴走っぷりを見かねた正門は「自由すぎるだろ」とツッコミを入れた。そんな中、テーマパークでは「小柄で歌うときに声がでかすぎて、ほかのメンバーに迷惑をかける男の子を探しています」という迷子のアナウンスが流れる。すると、ブレザーに短パン姿の末澤が姿を見せ、SUPER EIGHT「三十路少年」を歌唱。グループ最年長の29歳である末澤は体力の衰えを感じさせまいと、バーピージャンプを見せつけた。続いて登場したのは騎士に変身した佐野で、YouTubeでの大喜利企画から生まれた「愛してるって言わNight」を、メンバー4人をバックに表情豊かにパフォーマンスした。

巨大なAをバックにデビュー曲を披露

カオスな展開を見せた“Aぇ! LAND”のコーナーが終わるとMCパートへ。5人はツアーを振り返り、今後のソロ曲の構想やグループのTikTok、個人ブログの話題で盛り上がる。アコースティックアレンジで演奏した「ストーリぃ!」のあとには、Aぇ! groupが旅に出かける「トラベAぇる」のコーナーに移り、5人がAのエンブレムが際立つ小型バスに乗車。SUPER EIGHT「Tokyo holic」「TAKOYAKI in my heart」などの楽曲を通じて全国各地を旅した。そんなワクワクした雰囲気はバラード「しあわせもん。」で一変。高さ8mのリフターでメンバーはマイクを握り締めながらまっすぐに歌声を届けていく。そんな彼らの頭上には紙吹雪が舞い、アリーナには感動的なムードが広がった。

ライブが終盤に突入した頃、オープニングムービーの続きを思わせる映像がスタート。5人は敵から逃げ切ったかと思われたが、鏡の部屋に迷い込み苦悶の表情を浮かべる。しかし、彼らの見つめる先には光が差し込んでいた。映像が終わると、Aぇ! groupは巨大なAの文字をバックに、デビュー曲「《A》BEGINNING」を熱演。火柱が立つステージから鋭い眼差しを向け、一糸乱れぬパフォーマンスでオーディエンスを圧倒した。さらに、神山智洋(WEST.)が作詞作曲したハードロック調の「Stray dogs.」もドロップ。Aぇ! groupのメンバー名が歌詞にちりばめられたこの曲でも観客を大いに沸かせた。

リチャード「もっとうまなるからな」

熱気冷めやらぬステージでは、リチャードがただ1人スポットライトを浴びる。その手には前メンバー福本大晴の担当であるベースが。リチャードは最初こそ緊張の面持ちだったが、声援に支えられながら堂々とベースをプレイし、ステージに待つ他メンバーと合流して「神様のバカヤロー」で挑発的なサウンドを放った。続く、ファンから高い人気を誇るロックチューン「PRIDE」では正門、リチャード、小島、佐野による爆音のアンサンブルに合わせ、メインボーカルの末澤がステージを自由に移動し、ヘッドバンギングをしながら熱唱する。力を使い果たすようなパフォーマンスを称えるように、オーディエンスから大きな拍手が沸き起こった。

「《A》BEGINNING」がオルゴールサウンドで流れる中、5人は自身の胸の内を語り始める。佐野は「デビューツアー、マジで楽しかった。こんな強いグループおらんって心から思うくらい、Aぇ! groupが大好きやからさ。この5人でずっと一緒にいれたら、でっかい景色を見に行けると思うから、これからも俺たちに着いて来てください」、小島は「デビューツアーはラストになっちゃいますけど、改めてライブの楽しさ、みんなの大切さを実感しました」とファンにメッセージを送る。

リチャードはベースソロについて言及し、「最初はソロパートが入ると聞いて拒んでたもん。でも『デビューツアーのこのタイミングでやるからこそ意味がある』って言われて。ステージでド緊張だったんだけど気付いたらみんなが名前を呼んでくれて、自信満々に弾けるようになったよ! もっとうまなるからな。これからもどんどん進化し続けるAぇ! groupを隣で見ていてください」と明かした。「“世界で1番Aぇ時間”をありがとうございました」と切り出した正門は「デビューできてよかったと心から思ってます。これからどんな物語が待っているかわかりませんけど、このメンバー、ライブに足を運んでくださった皆さん、チケットを求めてくださった全員となら、どこまでも行ける気がしています」とさまざまな思いを言葉に。末澤はツアーの終わりを惜しみながらも「応援してくれてるファンのみんなの声を聞けて、顔を見られて幸せでした。ホントに“しあわせもん。”やなと思いました。また楽しいことやろうな」と観客に語りかけた。そして本編は壮大なバラード「ボクブルース」で終わりを迎えた。

「Gotta Be」初披露

アンコールが始まるとスクリーンにはAぇ! groupの幼少期の写真、「《A》BEGINNING」のミュージックビデオが流れ、10月9日にリリースされる2ndシングルの表題曲「Gotta Be」(ガラビー)のタイトルが大きく映し出される。舞台に再登場した彼らは聴く者の背中を押すような「Gotta Be」を初披露。激しいロックサウンドに乗せて拳を突き上げ、めくるめくパフォーマンスを展開した。その後、トロッコに乗り込んだ5人は「+YOU」「Aッ!!!!!!」を歌いながら周回。観客のより近くで歌声を届けたあと、メインステージに戻ったメンバーは手をつなぎ「俺たちがAぇ! group」と叫んだ。

ここで場内アナウンスが流れ、ライブは終了かに思われたが、オーディエンスの“Aぇ”コールは止まぬどころか、どんどん大きくなる。ファンの熱烈なラブコールに応えて三度登場したメンバーはデビューの喜びを改めて噛み締めるように「《A》BEGINNING」を歌唱した。最後には、ファンやスタッフに感謝を込めて大きな拍手を送った。

セットリスト

「Aぇ! group Debut Tour ~世界で1番AぇLIVE~」2024年8月18日 有明アリーナ

01. Firebird
02. アエテオドル
03. Aッ!!!!!!
04. WANT!!
05. +You
06. 純情パスファインダー
07. Party-Aholic
08. Aぇ! LAND
09. パンぱんだ(オリジナルアーティスト:SUPER EIGHT横山裕、丸山隆平)
10. ブリュレ(オリジナルアーティスト:SUPER EIGHT)
11. だってアイドルだもん!!(オリジナルアーティスト:SUPER EIGHT大倉忠義)
12. 三十路少年(オリジナルアーティスト:SUPER EIGHT)
13. 愛してるって言わNight
14. Aぇ! LAND
15. ストーリぃ!
16. 僕らAぇ! groupって言いますねん
17. 10年後の今日の日も(オリジナルアーティスト:SUPER EIGHT)
17. ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~(オリジナルアーティスト:WEST.)
19. Tokyo holic(オリジナルアーティスト:SUPER EIGHT)
20. 考えるな、燃えろ!!!(オリジナルアーティスト:WEST.)
21. キング オブ 男!(オリジナルアーティスト:SUPER EIGHT)
22. NOROSHI(オリジナルアーティスト:SUPER EIGHT)
23. The Answer(オリジナルアーティスト:なにわ男子)
24. TAKOYAKI in my heart(オリジナルアーティスト:SUPER EIGHT)
25. しあわせもん。
26. 《A》BEGINNING
27. Stray dogs.
28. 神様のバカヤロー
29. Break Through
30. PRIDE
31. ボクブルース
<アンコール>
32. Gotta Be
33. +YOU
34. Aッ!!!!!!
<ダブルアンコール>
35. 《A》BEGINNING

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