本日8月16日に東京・日本武道館でワンマンライブ「Appare!やったれ武道館~玉ねぎいただきます!~」を行う予定だったものの、台風7号の接近に伴い開催中止を発表したAppare!。彼女たちがライブの開演予定時刻だった本日19:00より日本武道館から生配信を行った。
武道館で披露予定だった新曲をパフォーマンス
日本武道館公演はかねてよりこの会場のステージに立つことを夢見てきたAppare!、彼女たちを応援する竹の子(Appare!ファンの呼称)とって特別なライブとなるはずだったが、観客の安全を最優先に考えた結果、開催中止という苦渋の決断に至った。YouTubeとTikTokを通して届けられた生配信では、メンバー7人が日本武道館のアリーナへ。会場に飾られる予定だったスタンド花やのぼり旗をバックにマイクを持った。七瀬れあの「今私たちにできることは何かと考えたときに、まっすぐ自分たちの気持ちを皆さんに届ける、それが最善なんじゃないかと思って今に至ります」という言葉を経て、彼女たちは日本武道館公演で初披露する予定だった堀江晶太(PENGUIN RESEARCH)提供の新曲「大快晴ボンボヤージュ!」をパフォーマンス。涙を交えながらも竹の子への思いを精一杯楽曲に込め、渾身の歌とダンスをカメラの向こうに届けた。
メンバー7人が胸の内を吐露
1曲入魂のパフォーマンスをやり遂げたのち、Appare!は1人ひとり現在の心境を吐露。工藤のかは「武道館が中止になるかもしれないと聞いたとき、信じたくなかったし、今もすごく悔しいんですけど、今までもみんながいてくれたからがんばれたし、これからもみんなと一緒にがんばっていきたいと思います。メンバーも今観てくれているみんなも、誰1人欠けることなくまた武道館に戻りたいと思います」と語り、藍井すずは「武道館に対する思いや、どれだけ本気で準備してきたかという気持ちを1秒でも早く届けたいなと思ったのでこういう形になりました。Appare!は本当にいいグループで、この7人と、関わってくれる皆さんと一緒なら絶対に武道館に立てると信じています」と目に涙を浮かべた。
永堀ゆめも「素直な感想は、なんで自分たちだったんだろうって……」と涙をあふれさせつつ、「ずっと遠回りしてきたから、今日はみんなといい景色を見て報われる日になるはずだったと思っていて、悔しい気持ちでいっぱいです。だけど、今日もここから強くなるための糧として、今日という日を忘れずに7人みんなで力を合わせてこの武道館に帰ってこれるように、満員の景色を見れるようにこれからも止まらずにがんばっていきたいと思います」とコメント。藤宮めいは「本来見れるはずだった景色が見れなくて、みんなと一緒に過ごせなくて、本当に悔しくて悲しくて寂しくて、今も足が震えてしまうんですけど、私は絶対にこの7人で武道館のステージに立つ景色をみんなに見てほしいし、みんながいる武道館じゃなきゃ嫌だなと思っています」「気持ちを切り替えるのもすごく難しいけど、前を向いて、今日のことをバネにできるようにこれからも一生懸命がんばります」と凛々しい表情で前を向いた。
続いて七瀬は「本日の公演が中止になってしまって、そういうときに限ってXの閲覧数が伸びたりして、なんて皮肉なんだろうと思ったりもするんですけど、それくらい皆さんが私たちのことを気にかけてくれていることは事実で。私たちと同じように一緒に涙を流してくれる方、『またがんばろうね』と言ってくださる方がいることを改めて実感することができました。『次目指そうね』と言えること、それだけでありったけの幸せなんじゃないかなと思います」と竹の子への感謝の思いを言葉に。橋本あみは涙で頬を濡らしながら「今日はみんなと日本武道館と過ごしたかったです……本当にひどいな、なんでなんだろうってすごく思います。前を向くのもつらいし、日本武道館にいるけど大好きなみんながいなくて……次はみんなと一緒にここに帰ってこれるようにもっとがんばっていくので、これからもAppare!と一緒にいてください」とカメラに向かって呼びかけた。
最後、朝比奈れいは「昨日までは本当に悔しくて、本当に悲しくて、『もう逃げ出しちゃおうかな!』という気持ちでいっぱいだったんですけど、今はけっこう前向きな気持ちが強くて。今日実際に武道館の景色を見て『やっぱりここに立ちたかったな』という気持ちが大きくて、悲しい気持ちもあったんですけど、武道館が中止になった悲しさよりも、みんなからのたくさんの愛でうれしい涙を流せています」と前向きな言葉を口に。「無観客ですけど、今日という日も大切にしたいなと思いますし、また絶対にここに戻ってきます! さらに日本武道館の先のステージにも立てるようなグループでありたいので、これからも応援していてくれたらうれしいです」と笑顔を浮かべた。
それぞれ胸の内を話し終えたAppare!は7人並んで手をつなぐと、くじけずに前進し続ける決意を込めて「次こそは絶対に玉ねぎ食べるぞ!」という言葉を叫び、力いっぱい日本武道館に響かせた。