KDDIが主催するライブイベント「LINK music vibes」が、9月6日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催された。
「LINK music vibes」は、“つなぐ”をテーマにした新たなライブイベント。Discordにはファン同士がコミュニケーションを取り合える専用コミュニティ「LINK FANDOM」が用意され、来場者はライブ前の高揚感や当日の感想を語り合っていた。記念すべき第1回にはメインアクトとしてiri、Chilli Beans.、Tele、オープニングアクトとしてSATOHが出演。4組それぞれがオーディエンスとのつながりを感じさせる熱いステージを展開し、会場を大いに盛り上げた。
SATOH
登場からハイテンションな様子のSATOHは、1曲目に「TOKYO FOREVER」をセレクト。Linna Figg(Vo)は途中で演奏を止めると、「Zepp Haneda、そんなもんですか?」と客席を煽ってシンガロングを巻き起こしたり、ジャンプを促してフロアを大きく揺らしたりと、序盤から会場の雰囲気を支配していく。異様な熱気が会場を包む中、SATOHはその後もエモーショナルなステージングで熱狂を生み出し、オープニングアクトとしての役目をまっとうした。
Chilli Beans.
どこか不穏なムード漂うSEが流れる中、青く染まったステージに現れたのはChilli Beans.。彼女たちはMoto(Vo)のクールなボーカルが印象的な「Hello bad boy」で観客をメランコリックな世界へ引き込んだかと思うと、Lily(G, Vo)による歪んだギターソロでじわじわと会場の熱気を高めていった。ライブ中盤、Chilli Beans.はMaika(B, Vo)のファンキーなベースラインが光る「See C Love」でZepp Hanedaをダンスフロアへと変貌させると、「105」「Mum」「シェキララ」といったタイプの異なる楽曲を次々とプレイ。最後は疾走のあるポップチューン「you n me」でほぼMCなしの40分をストイックに駆け抜け、会場に深い余韻を残したままステージをあとにした。
Tele
「当たり障りない知ってる夜をやり過ごしに来たのか? 馬鹿言ってんじゃないよ。俺は知らないあんたらに会いに来たぜ。知らない今日を作りに来たぜ!」と吐き捨てるように叫んで演奏を開始したのはTele。その鬼気迫る姿にフロアからは多くの拳が上がる中、彼はギターを掻き鳴らして前のめりになりながら熱のこもった言葉を畳みかけていく。自然とハンドクラップが沸き起こった「ロックスター」や、腕利きのバンドメンバーのプレイをフィーチャーした「バースデイ」など経て披露されたのは、キラーチューン「花瓶」。Teleは「知ってる人は歌ってよ。知らない人は叫び声を聞かせてよ。あんたらの一番恥ずかしいところを見に来たんだよ!」と呼びかけると、この日一番の壮大なシンガロングを巻き起こした。
iri
イベントのトリを飾るiriがハウスを軸にしたアッパーチューン「friends」でライブの口火を切ると、そのクールかつ艶やかな歌声に場内のムードが一変。彼女は「最高のメンツですね。まだまだ行けそうですか?」と微笑むと、「Sparkle」「Run」を繰り出してフロア全体をグルーヴの渦に巻き込んでいった。温かなギターの音色からスタートしたのは、代表曲の1つ「会いたいわ」。センチメンタルなムードの中で届けられるiriの繊細な歌声に、オーディエンスはじっくりと耳を傾けていた。その後は余韻を断ち切るように、ディストーションギターの音色と畳みかけるような歌唱が印象的な最新曲「Swamp」をプレイ。最後は「Wonderland」で観客の体をゆったりと揺らし、大盛況の中で「LINK music vibes」を締めくくった。
セットリスト
「LINK music vibes」2024年9月6日 Zepp Haneda(TOKYO)
SATOH
01. TOKYO FOREVER
02. OK
03. RAINBOW
04. Fuse
Chilli Beans.
01. Hello bad boy
02. doll
03. stressed
04. aaa
05. Vacance
06. See C Love
07. 105☻
08. Mum
09. シェキララ
10. you n me
Tele
01. ホムンクルス
02. ロックスター
03. 金星
04. 私小説
05. バースデイ
06. 花瓶
07. 包帯
08. ghost
iri
01. friends
02. Sparkle
03. Run
04. ナイトグルーヴ
05. 会いたいわ
06. Swamp
07. 24-25
08. Wonderland