JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイト「ジョイオンプー」LINEスタンプ販売中

Hedigan'sが敬愛するクレイジーケンバンドと競演、愛とリスペクトに満ちた初の自主企画「AWAI」

Hedigan's(Photo by Kippei)
12か月前2024年09月20日 9:05

Hedigan'sが9月17日に東京・LIQUIDROOMで初の自主企画イベント「Hedigan's "AWAI vo.1"」を開催した。

「AWAI」は、Hedigan'sが幅広い年齢層から人気を博すアーティストを招く企画ライブ。彼らが敬愛するクレイジーケンバンドをゲストに迎えた第1回はソールドアウトとなり、会場には幅広い年代の音楽ファンが足を運んだ。

定刻を少し過ぎた頃、ド派手なオープニングSEが流れる中、スーツ姿のクレイジーケンバンドが颯爽とステージに登場。横山剣(Vo)の「せーのっ! 『ベレット1600GT』!」の言葉を合図に演奏を開始すると、大所帯バンドならではの重厚かつファンキーなサウンドで序盤から観客のボルテージを上昇させてく。クレイジーケンバンドは大人の色気漂う「マンダリン・パレス」で心地よいグルーヴを生み出し、続く「けむり」では楽曲の情景が浮かぶような圧巻の歌唱でオーディエンスを魅了した。

Hedigan'sの大ファンだという横山は「“東洋一のサウンドマシーン”クレイジーケンバンドを呼んでくださいまして、本当に感謝感激雨あられでございます!」とうれしそうに語り、1曲目「ベレット1600GT」の選曲理由を「YONCEくんがラジオでかけてくれたんです。その感謝の気持ちを込めて1発目に聴いていただきました」と笑顔で明かした。クレイジーケンバンドはその後、イントロで会場がどよめいた代表曲「タイガー&ドラゴン」や、アイシャ(Cho)がメインボーカルを取る「Killing Me Softly with His Song」のカバーなどを次々と披露。最後は「木彫りの龍」で底抜けに明るいステージを展開してパフォーマンスを終えた。

続いて登場したHedigan'sは、お互いの感触を確かめるように「夏テリー」で静かに音を重ねていく。オーディエンスを十分に惹きつけたところで「LOVE(XL)」に突入すると、ブルージーなギターソロを炸裂させて観る者を一気にバンドの世界観へと引き込んでいった。5人は大内岳(Dr)が刻む高速ビートを起点にした疾走感あふれる「マンション」や、音数を削ぎ落とすことで独自のグルーヴを生む「その後」をプレイ。何にも染まらないバンドのスタンスを提示するかのように、多彩なアレンジを効かせたバンドサウンドを会場いっぱいに響かせた。

MCでは河西“YONCE”洋介(Vo, G)が「ありとあらゆる要素省いて言うと、クレイジーケンバンドの皆さん、ありがとうございます。オファーをしたところ15分くらいでお返事をいただけてマジでびっくりしました。とても光栄です」と、敬愛するクレイジーケンバンドへの感謝を語った。Hedigan'sは公演前日に配信した最新曲「カーテンコール」でライブを再開。センチメンタルな演奏と穏やかなボーカルをじっくりと聞かせたかと思うと、跳ねるリズムのロックンロールナンバー「But It Goes On」や、静かな立ち上がりから混沌としたサイケデリアへとシフトする「敗北の作法」を繰り出して観客の体を強く揺さぶった。

ライブ終盤、YONCEの口から11月に初のアルバム「Chance」がリリースされることが告げられると、フロアからは大きな歓声が沸き起こる。そして彼は自主企画「AWAI」に込めた思いについて語り始め「Hedigan'sを観てもらうことより、自分たちがフォローしてきた音楽、自分たちと深い関係がある人たち、『この人たちヤバいんだよ』っていうものを紹介して届けていきたい。『コイツらの周りにはおもろいものがいっぱいあるな』と思ってもらえるようにがんばりますので、よろしくお願いします」とファンへ呼びかけた。Hedigan'sはその後、大胆なダブアレンジを施した酩酊感漂う「説教くさいおっさんのルンバ」や、壮大なサウンドスケープを描く「論理はロンリー」を届け、静けさと深い余韻を残してステージをあとにした。

セットリスト

「Hedigan's "AWAI vo.1"」2024年9月17日 LIQUIDROOM

クレイジーケンバンド

01. ベレット1600GT
02. マンダリン・パレス
03. けむり
04. コロ
05. Let's Go CKB~タイガー&ドラゴン
06. Killing Me Softly with His Song
07. 観光
08. 木彫りの龍

Hedigan's

01. 夏テリー
02. LOVE(XL)
03. マンション
04. その後
05. カーテンコール
06. But It Goes On
07. O'share
08. 敗北の作法
09. 再生
10. 説教くさいおっさんのルンバ
11. 論理はロンリー

関連記事

⽣活の設計「長いカーブを曲がるために」ジャケット

⽣活の設計が2ndアルバム「長いカーブを曲がるために」リリース、片寄明人プロデュース曲も収録

3日
Hedigan's

Hedigan’s、新作EP「doyes」のビジュアライザーを公開

9日
Hedigan's(Photo by Kippei)

Hedigan'sとHAPPY、共鳴する2組がそれぞれのスタイルで魅せた「AWAI」第2回

24日
Hedigan's

Hedigan's新作EP「doyes」のコンセプトムービー公開、テーマは“流動的・自然発生的”

約1か月
ホーボー(撮影:松村裕太)

工藤祐次郎と後藤大樹が新バンド・ホーボー結成、9月に吉祥寺スターパインズカフェで初ライブ

約2か月
Hedigan's

Hedigan's、2nd EP「doyes」のリリース記念した東名阪ツアー開催

約2か月
Hedigan's

Hedigan’sの2nd EP配信決定、ドラマチックな展開の生命力に満ちた1作に

約2か月
ゆうらん船「たぶん悪魔が」MVより。

ゆうらん船の3年ぶりアルバム本日発売、浅倉奏が監督した「たぶん悪魔が」MV公開

2か月
「J-WAVE INSPIRE TOKYO 2025 supported by Expedia 大滝詠一 ナイアガラ盆踊り」ビジュアル

野宮真貴や横山剣の歌で盆踊りを踊ろう!「ナイアガラ盆踊り」今年も無料開催

2か月
クレイジーケンバンド「華麗」初回限定盤ジャケット

クレイジーケンバンド25枚目のアルバムリリース「聴きたいと思う音楽の全てがここにある」

2か月