GANG PARADEが9月22日に千葉・KASHIWA PALOOZAでライブツアー「ライブナタリー presents GANG PARADE SAY HELLO!2MAN'24」の2日目公演を開催。ゲストにKOTOKOを迎え、ツーマンライブを繰り広げた。
デビュー20周年選手のKOTOKO、レジェンドが見せた白熱ステージ
前日21日にTEAM SHACHIを迎え、東京で始まった「GANG PARADE SAY HELLO!2MAN'24」。このツアーはギャンパレが6都市でそれぞれ異なるゲストを迎えて行うものだ。2日目公演ではまず、今年でメジャーデビュー20周年を迎えたレジェンド級アーティスト・KOTOKOがバンド編成で登場。KOTOKOは「Yeah!」と叫びながら現れ、1曲目「Collective」で激しいヘッドバンギングをしてみせる。さらに赤い照明が怪しくステージを彩る中、「お前らいくぞ! 頭、振れ振れー!」と煽り、赤く光るペンライトを掲げるファンたちを熱くさせた。アニメ「神無月の巫女」のオープニングテーマとしても知られるデビュー初期のヒット曲「Re-sublimity」ではファンの盛大な合唱が響き渡り、フロアの熱気が急上昇。KOTOKOのロングトーンにひと際大きな歓声が沸き起こった。
「KOTOKOファンのみんな! そして遊び人(GANG PARADEファンの呼称)の皆さん! みんなと会えてうれしいよ!」と、大勢の観客を前に喜びを爆発させたKOTOKO。彼女は今年でメジャーデビュー20周年を迎えたことを述べつつ、「私がデビューした当時は平成真っ只中でゲームソング、アニメソングで皆さんのお耳に届いたこともあるのではないでしょうか。平成の申し子なわけですが、令和になってもこうやって活動させていただけて。この令和の時代に、今風に言うとバズらせていだいた曲もあるんです。平成ではパラパラというダンスが流行りました。TikTokでブームになって新たに知った方もいらっしゃるんですよね」と語る。そして「一緒にパラパラも楽しんでください!」と呼びかけてから、1990年代に流行ったユーロビートを取り入れた「INTERNET OVERDOSE」につなげ、KOTOKOは観客とともにパラパラを踊り、平成のバイブスで場内を満たした。
ライブ後半、KOTOKOはテレビアニメ「ハヤテのごとく!」のオープニングテーマでも知られるポップチューン「七転八起☆至上主義!」をステージ最前から身を乗り出すように熱唱。MCでは「私は20年選手だけど、今日はギャンパレちゃんのファンもいるから若い子もいるかな? 学生を過ぎたら社会人になって。大人になったら恥も外聞も捨てて全部さらけ出すなんて、なかなかできないしょ? でもそれをできるのが、ライブハウスだと思うのね。だから私はライブを青春と呼びます!」と話し、観客の喝采を浴びながら「Bum-out!!」を披露した。
さらにKOTOKOは近年のヒット曲である「Fastest!」、2009年発表のキラーチューン「jihad」を連続で披露。特に「jihad」ではシリアスながらも熱量たっぷりの白熱したステージが展開され、息の合ったファンの声援も相まって、エモーショナルな時間となった。そしてKOTOKOは観客のさらなる声を求め、コール&レスポンスを行ってから「Light My Fire」をラストに投下し、熱狂のままにライブを終えた。
GANG PARADE、KOTOKOファンも“みんなの遊び場”に巻き込む
「はじめまして! 私たち、みんなの遊び場! GANG PARADEです!」というおなじみの挨拶から、かわいいとカッコいいが混じり合ったカオスなロックチューン「Peace☆超パニック」で激しくライブがスタート。キラ・メイのデスボイスや、キャ・ノンのかわいらしい歌声、ココ・パーティン・ココのラップが炸裂し、華々しい幕開けを飾った。続いて「パショギラ」ではアイナスターの名を叫ぶ遊び人のコールでフロアが沸き立ち、熱気高まる中でメンバーはそれぞれ自己紹介を行った。キラ・メイは「今日はKOTOKOさんと初めてツーマンライブをして、お客さんもすごく元気! 出会えて本当にうれしいです。ありがとうございます!」と笑顔を見せる。「私たちGANG PARADEのライブは“みんなの遊び場”をテーマにしています。一緒に踊ったり、歌ったり、写真撮影や動画撮影もOKなので、自由に楽しんでいただけたらうれしいです」と来場者全員に呼びかけ、「あんなにカッコいいKOTOKOさんのライブのあとですが、私たちも精一杯ライブを届けていきます! 最後までよろしくお願いします!」と話した。
和の要素を取り入れたドープなダンスチューン「躍動」でエネルギッシュなパフォーマンスを見せつけた12人は、「涙は風に、思いは歌に」ではグループの熱量をエモーショナルに表現した。続くテレビアニメ「僕とロボコ」のテーマソングとして書き下ろされた「lol」でシアトリカルなフォーメーションダンスを披露した。
MCではユイ・ガ・ドクソンがKOTOKOの「攻めのセットリスト」にリハーサル段階から圧倒されたと言及。さらにXのおすすめ欄でKOTOKOファン同士が結婚したことを知り、「ファン同士で結婚することを“KOTO婚”って言うんですね! めっちゃ素敵やなと。ちょうど一昨日くらいにご結婚された方のポストを見かけまして、おめでとうございます!」とKOTOKOファンの結婚を祝福した。ココは「さっきはKOTOKOさんのファンの方々の愛がライブで伝わってきました。これは“KOTO婚”も生まれるわ!と思いました」と語った。
涼しげなサマーチューン「一夏」、ひさびさの披露となるムーディな楽曲「RATESHOW」、ライブ定番曲「Plastic 2 Mercy」で盛り上がったあとにはドリーミーなサウンドが印象的な「Träumerei」が披露された。また月ノはKOTOKOファンの多くが初めてGANG PARADEを観たことを知って感激。そして「踊ってくださってたので遊び人かと思っていました! ありがとうございます! 最後はバカになって踊れる2曲を用意しました! 振付をレクチャーします!」とトークを展開し、次の曲の振付を来場者に指南する。するとKOTOKOファンは即座にダンスを覚え、遊び人と混ざって「Happy Lucky Kirakira Lucky」を踊った。ギャンパレは汗だくになりながらパフォーマンスを続け、ラストに「ROCKを止めるな!!」を披露。「さぁ行こう 行こう 行こうぜ この人生に」というフレーズのあとには、ファンたちによる「意地と誇りを」というフレーズの大合唱が響き渡った。
ギャンパレ × KOTOKOの終演後トーク
終演後、ステージにKOTOKOが「ROCKを止めるな!」と歌いながらハイテンションに登場。キャン・GP・マイカは「KOTOKOさんのライブが本当にパワフルで、カッコよかったです。アイドルとライブで一緒になることはあるんですか?」と質問すると、KOTOKOは「大きなフェスとか、レーベルメイト同士では一緒になることがあるんですけど、ツーマンはない!」と回答。ドクソンが「KOTOKOファンの方は振りを覚えるのが早い!」と驚くと、KOTOKOは「そうなの。教えなくても勝手に覚えるの」と笑った。KOTOKOは2025年1月までライブが続くとのこと。12月31日にはひさびさとなるカウントダウンライブを行うことも決まっていると話し、ファンに来場を呼びかけた。
なお本ツアーではギャンパレとゲストによるツーマンライブが続く。9月28日の大阪・umeda TRAD公演にFLOW、9月29日の愛知・中日ホールでの昼夜2公演にMay'n、10月5日の石川・Kanazawa AZ公演にthe telephones、そして10月6日の長野・NAGANO CLUB JUNK BOX公演に超能力戦士ドリアンがゲストとして登場する。
セットリスト
「ライブナタリー presents GANG PARADE SAY HELLO!2MAN'24」2024年9月22日 KASHIWA PALOOZA
KOTOKO
01. Collective
02. Re-sublimity
03. INTERNET OVERDOSE
04. Loop-the-Loop
05. 七転八起☆至上主義!
06. Bum-out!!
07. Fastest!
08. jihad
09. Light My Fire
GANG PARADE
01. Peace☆超パニック
02. パショギラ
03. 躍動
04. 涙は風に、思いは歌に
05. lol
06. 一夏
07. RATESHOW
08. Plastic 2 Mercy
09. Träumerei
10. Happy Lucky Kirakira Lucky
11. ROCKを止めるな!!
ライブナタリー presents GANG PARADE SAY HELLO!2MAN'24
2024年9月28日(土)大阪府 umeda TRAD
<出演者>
GANG PARADE / FLOW
2024年9月29日(日)愛知県 中日ホール
[昼公演]OPEN 13:30 / START 14:00
[夜公演]OPEN 17:30 / START 18:00
<出演者>
GANG PARADE / May'n
2024年10月5日(土)石川県 Kanazawa AZ
<出演者>
GANG PARADE / the telephones
2024年10月6日(日)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
<出演者>
GANG PARADE / 超能力戦士ドリアン