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BUDDiiS・KEVINがビルボードで初ソロライブ、大切な楽曲の数々歌い「ずっと音楽を届けていきます」

KEVIN(BUDDiiS)
約2か月前2024年10月03日 10:04

BUDDiiSのKEVINが10月1、2日に神奈川・Billboard Live YOKOHAMAでソロライブ「KEVIN THE REAL MUSiiC vol.01 -Sweet potato-」を開催した。

KEVIN、初のソロライブ

グループのメインボーカルとして歌声を響かせるだけでなく、「JUBiiLEE」「HONEY」などBUDDiiSの数多くの楽曲の制作を手がけるKEVIN。今回のライブは彼にとって初めてのソロライブで、KEVINは真藤敬利(Key)、黒澤俊彦(G)、notch(Per)、向江陽子(Violin)による豪華バンドメンバーをバックにオリジナル曲をはじめとした多彩なナンバーを披露した。この記事では10月1日の2ndステージの模様を中心にレポートする。

非日常的でラグジュアリーな空間が広がるBillboard Live YOKOHAMA。KEVINの記念すべき1stソロライブを見届けようと会場を訪れたファンは、ドリンクやフードを楽しみながらライブスタートを待つ。にぎやかな雰囲気の中で開演時刻を迎えると、KEVINは少し照れたような笑みを浮かべながらバンドメンバーの待つステージへと上がった。彼の登場を待ち望んだ観衆が温かな拍手で迎える中、KEVINはオリジナル曲「星の船」をオープニングナンバーとして届ける。バイオリンのロマンチックな音色が響き、光の粒が幻想的にステージを照らす中でKEVINが美しいファルセットを聴かせると、客席のあちこちからは感嘆の声が漏れた。続く「26」では軽快なリズムに朗らかな歌声を乗せ、フレンドリーな空気感で会場を満たしていったKEVIN。そんな彼が3曲目に届けた「Change」もオリジナルナンバーだ。KEVINがライブでオリジナルのソロ曲を披露するのは今回が初めて。冒頭から惜しみなく続く貴重なパフォーマンスに、客席中のファンがじっくりと耳を傾ける。

清水美依紗と響かせたハーモニー

3曲を終え、緊張と喜びが混ざったような笑顔を浮かべたKEVINは「ゆったりラフな感じで楽しんでいただけたらなと思います」と来場者を歓迎した。そんな挨拶ののちに彼が用意していたのはカバーソングのコーナー。「グレイテスト・ショーマン」より「A million dreams」では楽曲のストーリーを鮮やかに浮かび上がらせるようなドラマチックな歌唱でオーディエンスを引き込み、8LOOM「Melody」のカバーでは軽やかに楽しげな歌声を響かせて会場中のクラップを誘った。そしてここでKEVINは、1日目公演のゲストである清水美依紗をステージに呼び込む。TikTok上でのコラボをきっかけに親交を深めてきたKEVINと清水がステージで共演するのはこの日が初めてで、この機会を喜び合った2人。そんなKEVINと清水がKEVINの自作曲「色彩」でセッションを始めるや、豊かで美しいハーモニーがビルボードの空間に響き渡る。優しく柔らかな歌声を重ね、息ぴったりのボーカルワークでオーディエンスを魅了すると、KEVINは「お聴きいただいたとおり、歌の相性が抜群なんです」と笑った。

歌の相性については清水も「ビブラートのかけ方とか、切るタイミングも打ち合わせしてないのに一緒なんです」と太鼓判を押すほど。そんな2人が続けて披露したのは、彼らの十八番であるディズニーソングのメドレーだ。「夢はひそかに」「輝く未来」「ホール・ニュー・ワールド」と、珠玉のデュエットソングを持ち前のスキルで歌い上げ、そのハーモニーでオーディエンスを夢の世界へと誘ったKEVINと清水。セッションを終えるとKEVINは「ありがとう、楽しかった! 本当に出てくれてありがとう」と感謝を伝えた。

PRIZMAXの名曲も…KEVINの大切な楽曲たち

清水を見送ったKEVINは、竹内まりや「元気を出して」のカバーでソロのステージを再開。長く歌い続けてきたという大切な楽曲をオーガニックなバンドアレンジで届け、聴き手に優しく寄り添う歌声を響かせた。ドリンクや食事を楽しみながら心地よさそうに耳を傾けるオーディエンスとここで乾杯を交わしてからは、自身が制作したBUDDiiSの人気曲「OZ」でがらりとムードを変えたKEVIN。普段はメンバー10人で歌っているこの曲を1人でパワフルに歌い届けながら「一緒に歌おう!」と呼びかける。彼の声に応えるように、バディ(BUDDiiSファンの呼称)も体を揺らしながら曲を口ずさみ、KEVINと一緒にサビのダンスを踊って盛り上がった。

KEVINが初めてのソロライブのために用意したセットリストには、彼が以前所属していたダンスボーカルグループ・PRIZMAX(2020年解散)の「Lonely summer days」も。BUDDiiSとしての活動がスタートして以降彼がPRIZMAXの楽曲を歌うのは初めてとあり、客席には驚きの表情を浮かべるファンの姿も見受けられた。レアな選曲に熱い視線が注がれる中、KEVINはバンドメンバーが奏でる優しいドゥーワップのメロディに乗せ、夏の恋の未練を鮮やかに歌い上げる。そんな彼が曲の終盤に「……好き!」と言葉を送ると、突然の告白に会場はにわかに沸き立った。

曲を重ねるごとに温かな一体感が高まっていく会場。「sofa」で手練れのバンドメンバーを紹介したKEVINは「次はみんなで一緒に盛り上がる曲なんで!」とBUDDiiSのライブに欠かせない自作曲「The One」をタイトルコールした。「ああ~!」と悲鳴を上げるパートで思い切りビブラートを効かせるなど、遊び心たっぷりに曲を届けたKEVINは、この曲のハイライトでもある“ラブコール”のアドリブパートで「もしもしKEVINですけど、こういうときしか言わないよ? だから聞いてね、しゅき!」と伝え、バディたちの歓声が上がる中で豪快に照れ笑い。普段ならばメンバーが日替わりで担当している“ラブコール”について「ソロライブだから4回連続で言うの確定しているんだよね!(笑)」と恥ずかしそうにしていた。

“大切な皆さん”の未来を願って

朗らかに、ドラマチックに、楽しげに。その彩り豊かな歌声で聴衆をさまざまな世界へ誘ったKEVINは、本編のラストに「風薫る未来に花束を」というミドルバラードを届けた。「親友が2年前くらいに結婚したんですけど、そのときに書いた曲で。大切な皆さんなので、素敵な未来を願っておりますという気持ちで歌います」。ファンにそう伝えたKEVINはひと言ひと言に思いを込めた真摯なボーカルでオーディエンスの心を揺さぶり、大きな拍手が送られる中でステージをあとにした。

止まない拍手に応え、再びステージに上がったKEVINはラストナンバーとしてBUDDiiS「her+art」を披露。ピアノ伴奏のみのシンプルな編成で繊細なボーカルワークを聴かせる。「思い出はいつかアートになる」というこの曲のメッセージが美しい余韻として残る中、KEVINは最後に「僕はこうしてずっと音楽を届けていきますので、今日のライブが1つの思い出になればいいなと思います!」と観客に思いを伝えた。

KEVIN 終演後コメント

不安と緊張で最初はガタガタだったけど(笑)、ステージに立つと優しいみんなの顔が見えるから「僕は届けるだけだ」という気持ちになりました。すごく楽しかったです。家でちんまりと作っていたオリジナル曲を豪華にアレンジしていただいて、生で披露するというのはずっと望んでいた機会でしたし、本当に光栄でしかないです。選曲は「あれやりたい、これやりたい!」って自分で選んでいきました。すごくこだわってやらせてもらったので、前日に曲を変えたりもしたんです。バンドメンバーの皆さんには申し訳ないですけど、本当に素敵な皆さんで「いいよいいよ」と言ってくださって。ただただ感謝です。PRIZMAXの楽曲も披露したけれど、プリズは絶対にやりたいと思っていて。大事な自分の歴史でもあるので、自分の晴れ舞台でしっかりと歌いたいなという気持ちでした。美依紗とのコラボも、やっと生で皆さんの届けることができたので、お互いにテンションが上がっていました。美依紗の歌声は世界レベルだと思っているので感化されて「がんばろう」という気持ちになるし、本当にいい戦友です。2日目はさらに、この場を楽しめるように。音楽に浸って楽しもうと思います!

セットリスト

「KEVIN THE REAL MUSiiC vol.01 -Sweet potato-」2024年10月1日 Billboard Live YOKOHAMA

01. 星の船
02. 26
03. Change
04. A million dreams
05. Melody
06. 色彩 w / 清水美依紗
07. ディズニーメドレー w / 清水美依紗
08. 元気を出して
09. OZ
10. Lonely summer days
11. sofa
12. The One
13. 風薫る未来に花束を
<アンコール>
14. her+art

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