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LITE × Regaが新宿MARZで再会、それぞれの“未来”示した白熱競演

LITEとRegaと観客。(Photo by TAKASHI KONUMA)
約1か月前2024年10月26日 10:06

LITEとRegaによるツーマンライブ「ライブナタリー “LITE × Rega”」が、10月23日に東京・新宿MARZで開催された。

Regaライブ「ストイックなお客さんが集まってるな」

「ライブナタリー “LITE × Rega”」は、今年1月に約4年半ぶりとなるオリジナルアルバム「STRATA」を発表したLITEと、昨年10月に現体制になってから初のシングル「Rainford」を配信リリースしたRegaという、インストゥルメンタルバンド2組による競演ライブ。チケットは完売し、新宿MARZの特徴的な構造である2階建てのフロアは1階も2階も観客でいっぱいだ。

先攻で登場したRegaは、2007年に結成されたインストバンド。2017年に活動を休止するも、2023年に井出竜二(G)、青木昭信(B)、三宅隆文(Dr)のスリーピース編成で活動を再開させた。青木は「ほな、やりますわ」とリラックスした様子で話し、2023年の活動再開を飾った楽曲「Rainford」で演奏を開始。ギター、ベース、ドラムそれぞれの音が生々しい熱を帯びてライブハウスに響きわたる。青木が2階エリアに手を振るような場面もありつつ、3人が奏でるアンサンブルは盤石そのもの。井出は「MARZ、おひさしぶりです。3人になってからもう1年くらいやってますが、まだまだやりますんでよろしくお願いします」と活動への思いを口にした。またRegaは過去にライブイベント「FREE THROW」でLITEと競演したことなどを振り返りつつ、ひさびさの再会で思い出話にも花が咲いたという。青木は「LITEは最近歌うこともあるけど」と前置きしつつ、「インストバンドで平日からソールドアウトするって、なかなかストイックなお客さんが集まってるな」とうれしそうに語った。

Regaは人気曲「VIP」などを畳みかけ、観客を大いに踊らせる。“ストイックな観客”でいっぱいのフロアはRegaの奏でるサウンドに呼応するように熱を帯びていった。青木は「最近、歳のせいかエモーショナルな気分になることが多い。盛り上がってるお客さんを見てるとうわあ!って。これだよ、これって感じ」とその盛り上がりを喜んだ。3人はギターのアルペジオを中心としたバラード調のナンバー「透明室」から「Secret Notebook」につなげ、ライブハウスをドラマチックな空間へと昇華させる。そしてラストに新曲(タイトル未定)を披露。ギターとベースが交互に音を鳴らすイントロ、ドラムのフィルを経て徐々にセッションが展開していく。今のRegaが示す新曲のアンサンブルが、観客の胸を躍らせた。なおRegaは過去にLITEと同じスタジオを利用していたことがあるとのことで、当時のLITEの印象について「待合室の一番大きいテーブルをいつも占有していて、怖かった」と冗談混じりに語った。

LITEライブ「思い出の回収だけじゃ嫌だな」

LITEは2003年から活動するインストバンドで、メンバーは武田信幸(G)、楠本構造(G, Syn)、井澤惇(B)、山本晃紀(Dr)の4人。日本を拠点にする邦楽バンドながら、海外での活躍が目覚ましく、日本でのライブに“来日公演”のような印象を持つファンも多い。1月に発表した最新アルバム「STRATA」はボーカルありの楽曲が以前よりも多く、新境地を開拓している。なおLITEはバンド結成時にボーカルがいたことから、厳密には原点回帰とも言える。今作は国内外で若い世代のリスナーにも注目されており、この日のライブにも長年のファンから若年層のファンまで広い世代のオーディエンスが来場していた。そんな中、LITEはキラーチューン「Ef」でライブをスタートさせ、うねるグルーヴで観衆の気持ちを引き込んだ。「STRATA」の収録曲で、無機質なシンセサウンドで始まる「Deep Inside」では武田の歌メロがキャッチーに響き、規則的にリフレインするノイズ系シンセループを起点にギター、ベース、ドラムのアンサンブルが展開されていく。井澤の繰り出す派手なスラップベースに歓声が上がった。

ライブ中盤、「どういうテンションでライブをやろうかなと。10年、20年前とかを思い出して『あの頃よかったよね』というのは違う。Regaも進んでいるし、LITEも進んでいる。思い出の回収だけじゃ嫌だなと思ってここに来ました」とひさびさのRegaとの競演に対する思いを語る武田。観客を見渡して「みんなの顔が見られてうれしいです」と言い、「Endless Blue」につなげた。そのあと、LITEは自身初のラップをフィーチャーした楽曲「Thread」や、長年にわたって演奏されている人気曲「D」など新旧織り交ぜた楽曲でオーディエンスを踊らせた。熱気高まる場内に武田は「アツいよね」と話し、「こういうとき海外で“Fuckin' hot as hell”っていうとウケます」と小ネタを披露。なおLITEは東京でもう1公演を行うが、そのあとタイ、マレーシア、台湾でのライブが続く。「台湾だったら近いよね?」「九州行くのとそんなに変わらないよ」といった彼ららしい世界の尺度でのトークに笑いが起こった。「Bond」で山本がドラムチェアの上に立って観客を煽るなど、アグレッシブなパフォーマンスもありつつ、LITEはエンディングまで熱を保ったまま駆け抜けた。アンコールでは「Tomorrow」が届けられ、最後にはLITEがRegaのメンバーをステージに呼び込み、トークにも花を咲かせたところで終演した。

セットリスト

「ライブナタリー “LITE × Rega”」2024年10月23日 新宿MARZ

Rega

01. Rainford
02. Cortez
03. Emerald Mountain
04. 6 Finger
05. VIP
06. endoor
07. agility
08. 透明室
09. Secret Notebook
10. 新曲

LITE

01. Ef
02. Deep Inside
03. Crushing
04. Endless Blue
05. Sosue
06. Thread
07. D
08. Bond
09. Breakout
10. Infinite Mirror
<アンコール>
11. Tomorrow

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