香取慎吾が主演を務めるフジテレビ木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」が2025年1月より放送される。
「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」は人生崖っぷちに追い込まれた、家族嫌いで子供嫌いの最低男・大森一平を主人公としたストーリー。一平はテレビ局の報道マンとして働き、家族のケアをまったくしない“仕事人間”だったが、その昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし、追われるように退職する。社会的に再起して世間を見返してやろうと、政治家になることを決意した一平は、来たるべき区議会議員選挙で生活者目線を持っていることをアピールできるように、亡き妹の夫でありシングルファーザーの小原正助とその子供たちとともに暮らすことに。自身の選挙でのイメージアップのために“ホームドラマ”を演じているに過ぎなかった一平だが、日常における家族や社会、日本の問題と向き合っていく中で、彼は義弟や子供たちと少しずつ本当の家族のような関係を築いていきながら、次第によりいい社会を作りたいと願うようになり、やがて本気で選挙に立候補することになる。
香取がフジテレビの連続ドラマの主演を務めるのは、2014年4月期放送の「SMOKING GUN~決定的証拠~」以来およそ11年ぶり。「人にやさしく」「西遊記」「薔薇のない花屋」と数多くのフジテレビ連続ドラマで鮮烈な印象を残してきた香取が、自身初となる“政治家を目指す男”の役を務める。香取はドラマ出演にあたって「しばらくテレビの世界から離れていたからこそ、逆にテレビのことがよくわかるようになった。だから今は、そんな華やかな世界にまた足を踏み入れられるという喜びと、離れていたからこそ感じるプレッシャーと、その両方を味わっているところです」とコメントしている。
脚本家チームには映画「ハケンアニメ!」で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した政池洋佑、東京ドラマアウォード2024連続ドラマ部門優秀賞を受賞した「舟を編む ~私、辞書をつくります~」で知られる蛭田直美、「あなたがしてくれなくても」のおかざきさとこ、「ゼイチョー~『払えない』にはワケがある~」の三浦駿斗が参加。演出は香取の主演ドラマ「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」や「ザ・クイズショウ」などを手がけた及川拓郎らが務める。これらのクリエイターたちをまとめ、指揮を執るのはフジテレビドラマ制作部の北野拓。NHKの報道記者出身であり、「フェンス」「フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話」など社会派ドラマを数多く手がけてきた北野が手腕を発揮する。
香取慎吾 コメント
およそ11年ぶりのフジテレビ系連続ドラマ主演作について
今から7、8年前、フジテレビでずっとレギュラー出演させていただいていた番組が終わることになって、その最終回の収録が終わったとき、レインボーブリッジを渡って帰ったんですね。それ以来、あの橋を渡ってお台場に来ることは、ほとんどなくなって。でも、それだけの長い年月を経たことによって、テレビって、すごく素敵で華やかで、でもその分、テレビを作ることはすごく大変なことなんだ、ということに気付くことができたんですよね。しばらくテレビの世界から離れていたからこそ、逆にテレビのことがよくわかるようになった。だから今は、そんな華やかな世界にまた足を踏み入れられるという喜びと、離れていたからこそ感じるプレッシャーと、その両方を味わっているところです。考えてみると、テレビの仕事の中で……というか、すべての活動の中で、連続ドラマがいちばん大変じゃないかと思うんですよ。映画とか舞台とか、音楽とか、僕は絵の個展なんかもやってますけど、そういった活動と比べても、やっぱり連ドラがいちばん大変なんじゃないかな。そういう話を、草なぎ(剛)とも最近よくしてるんですけど(笑)。
今作のオファーを受けたときの心境
まずはとにかく、びっくりしましたね。でも、すぐに“挑んでみたい”っていう気持ちに変わりました。まあ、挑むといっても、“楽しみながら演じる”という姿勢は忘れずに、スタッフやキャストの皆さんと一緒に、いいお仕事をしたいなと思ってます。テレビの前の皆さんに“面白かった”って心から言ってもらえるようなドラマになったらいいなと。僕、すごくちゃんとしたこと言ってますよね?(笑)
今作のあらすじ、プロットの印象
夢の世界とか、現実とはかけ離れた世界を描いてみせることも、テレビドラマの大切な役割ではあるんですけど、今回のドラマでは、もっと身近なこと、人々の生活の中に垣間見えるようなことも描かれていくことになると思うんです。だから、そういう何気ない事柄が、現実の社会を生きている皆さんにとっての“明日を生きるヒント”になったらいいなって。今は、“素直に前を向いて生きてますか?”って聞かれても、誰も胸を張って答えられないような、そんな時代だと思うので。いやいや、本当にちゃんとしたコメントだなあ(笑)。
大森一平というキャラクターの印象
一平は、いわゆる“最低男”なんですけど、実際の慎吾ちゃんはとってもいい人なので(笑)、本物の“最低男”になれるようにがんばりたいと思います! “今度の慎吾ちゃんは最低だね”って言われたら、こっちの勝ちかなと(笑)。とはいえ、そんな最低な男が、そこからどうやって成長していくのかも、もちろん見届けていただきたいです。いったい彼が、どういうときに何を思い、どんな気付きを得るのか。そのあたりを、監督以下、スタッフの皆さんと話し合いながら探っていきたいと思っています。
一平に共感する部分について
政治家の仕事って、僕の仕事とはまったく違うけど、考えてみると、けっこう近いところもあるような気がするんです。僕は普段、自分の思いを、歌を歌ったりすることで発信しています。それに共感してくれる人たちがいて、その人たちがたくさん集まってくれて……ということを仕事としてやっているわけですよね。政治家が、有権者に“世の中を変えたい”という志や思いを伝えて、それを実行していこうとする気持ちと、何となく似ているような気もします。とは言ってもやっぱり、毎日ニュースを見ながら“もっとちゃんとやれる人はいないのか?”なんて言ってる僕みたいな人間と、本気で選挙に出ようと考えている人たちとでは、大きな隔たりがあるのは間違いないですね。自分自身が世の中を変えるんだと決意して、選挙という最初の一歩を踏み出すのは、本当に大変なことだと思うから。だからこの先、一平が選挙に出ようと決めたときに、どんな大きな一歩を踏み出すことになるのか、今から楽しみですね。きっと僕の演じる一平は、最初は軽く考えてるはずだから(笑)。
放送を楽しみにしている視聴者へのメッセージ
香取慎吾、久々にフジテレビの連続ドラマに登場します! 最近は、各局でたくさんのドラマが放送されていて、選ぶのが大変だと思うんですけど、来年の1月はぜひ、慎吾ちゃんを選んでください!(笑)
プロデューサー 北野拓(フジテレビ ドラマ制作部)コメント
日常生活にあふれるさまざまな問題は、政治とは切り離せずにつながっている。一見、解決が難しそうに見えても、目の前の小さなことからであれば、より良い方向に世の中を変えていくことができる──。
そうした希望を今の時代に届けたいと思い、選挙×家族という異色のジャンルを掛け算して、日本一の最低男が家族を、社会を、日本を変えていこうとする物語を作ろうと考えました。
この壮大なチャレンジに主演として香取慎吾さんを迎えることができたのは、この上ない喜びです。香取さん演じる日本一の最低男・大森一平が、家族やその周りの人々が直面する課題とどう向き合っていくのか、その先にある社会をどのように変えていくのか、毎週、見逃さずにぜひ最後まで見ていただけたらと思います。
誰もが未来に不安を抱えて生きている今だからこそ、毎週、笑って泣けて、明日への活力になるドラマを、香取さんをはじめとするキャストとスタッフとともに一丸となって届けたいと思います。ぜひご期待ください!