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北村匠海「不可思議/wonderboyが叶えてくれた」初監督作、萩原利久や井浦新が明かしたカルチャー愛

映画「世界征服やめた」舞台挨拶の様子。
4分前2025年02月08日 4:06

北村匠海(DISH//)が脚本・監督を務める映画「世界征服やめた」の公開記念舞台挨拶が本日2月7日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、北村監督、主演の萩原利久と藤堂日向、井浦新が登壇した。

本作は独特な言葉のセンスとパフォーマンスで注目を浴びながら、2011年6月に不慮の事故でこの世を去ったポエトリーラッパー、不可思議/wonderboyの代表曲の1つ「世界征服やめた」からインスピレーションを受けて制作された短編映画。萩原演じる内向的な主人公・彼方と、藤堂演じる物事を白黒はっきりさせたがる同僚・星野の関係が描かれる。

初めて「映画監督」として公開記念舞台挨拶に登壇した北村は「このメンバーでここに立てていること、このお三方と一緒に映画を作れたこと、本当に誇りに思います」と挨拶。MCから今の心境を問われると「企画から脚本からずっと右往左往してきて今があるからこそ、実感が湧かないですね」と思いを明かした。

トークセッションの冒頭、監督をやろうと思ったきっかけを問われ「小栗旬さんが監督をした『シュアリー・サムデイ』(に出演したこと)がきっかけ。当時小学校6年生だったので、カッコいい理由はつけられないんですよ。でも『いつかやりたい』と抱えていた思いを、不可思議/wonderboyが叶えてくれたと思います」と話した北村監督。そんな彼について、萩原は「僕らの世代の中で、いろんな意味でエンタテインメントの最前線にいる人だと思っていたけど、それを今回改めて感じた」と評し「行動力があるからこそ今こういう場に立っていることに尊敬の思いがありますし、その熱量に自分も乗ってみたい、作品の一員として現場に参加したいという思いがありました」と語る。居酒屋の店主役で今作に友情出演した井浦も「ご縁をいただいて彼と時間を過ごす中で、さまざまなカルチャーを吸収して楽しんでいる人だなと思っていました。そして、そのカルチャーに対して敬意がある人なんですね」と北村監督の印象を口にし「そういう人が生み出していくものは素晴らしいものになるんだろうなと感じていて、彼が映画を作る機会があったらなんでもいいから関わりたいと、スタンバイしていました」と出演に至った思いを明かした。

4人はお互い気心の知れた仲ではあるものの、“監督と役者”という関係性で接するのは今回が初めて。北村の監督ぶりについて藤堂が「真剣にモニタに向かっている姿がかなり鮮烈でした。自分が知らない匠海を見られたなと思いました」と語ると、北村は「『仕事の話するとき、お前めっちゃ目怖いよ』って言われるんです(笑)。怖がられてないかな?と思いながらやっていましたね」と応じる。すると井浦も「大御所感あったよ」と続き、北村は「マズいな(笑)。どこかで“監督然とする”ということを演じていたかもしれないですね」と照れ笑いする。一方、萩原は「彼、忙しいじゃないですか。毎日働いてるとヒゲを剃りますよね。でも撮影期間は演者じゃないからヒゲが伸びてくるんです。ある意味レアな匠海が見られたなと思います」と別の角度から北村監督の印象を語り、会場の笑いを誘っていた。

ヒゲが伸びていた期間は「3徹だった」と自ら明かしたように、惜しみないこだわりをもって撮影に取り組んだ北村監督。彼が完成させた作品について、井浦は「匠海監督が強く刺激を受けた不可思議/wonderboyへのアンサーっていうのがね。僕も不可思議/wonderboyがすごく好きで、彼が存命のときから曲を聴いていたので、『ここでこのアンサーを出していくんだ』ということにグッと感動させられましたし、監督の等身大のリアルが。あのときにしか作れなかったものを、1時間の中に詰め込んだんだなと感じました。きっと皆さんも監督の頭の中、心の中を感じられると思います」と語った。最後に北村監督は「僕は生きることって大変だなと思うんです。この社会は、元気よく気持ちが歩いていかないこともあるなって。『なんだかしんどいな』と感じるのが自分の毎日だったりしていました。そういう中で僕が不可思議/wonderboyの楽曲に救われたように、エンタメが日々を明るくしてくれること。エンタメの力を信じていきたいですし、役者でも監督でも、どんな役割でもいいから映画を作り続けることで、だれかが“生きる”ことのきっかけを作れたらいいなと思っています。このお三方と不可思議/wonderboy、そしてこの作品に出会ってくださる方に感謝しています」と思いを告げ、挨拶を締めくくった。

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