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京本大我の写真展「視点と始点」にこだわりの97枚、カメラを始めて前向きになれた

「視点と始点」展示スペースを訪れた京本大我(SixTONES)。
14分前2025年03月02日 19:07

京本大我(SixTONES)初となる写真展「視点と始点」のプレス取材・内覧会が昨日3月2日に東京・MIYASHITA PARKで行われた。

SixTONESに貢献するために

昨年9月にクリエイティブプロジェクトART-PUTをスタートさせ、30歳の誕生日である昨年12月3日にソロライブ「TAIGA KYOMOTO Anniversary Event『30 -THI"ART"Y-』」を行い、自身が被写体となった写真集「Retrace,」を発表した京本。SixTONESとしてのグループ活動だけでなく、ソロにおいてもその芸術的才能を開花させている。

「30歳以降のビジョンを考えたときに、クリエイティブなことをやっていけばSixTONESに貢献できると思って、最初に飛び込んでみたかったのが写真の世界でした」と言う京本は、撮り溜めた写真をスタッフに見せた際、「独特な視点を持っているね」と言われたことをきっかけに自身の視点を生かした作品作りを意識するようになった。「独自の視点で捉えた写真を多くの人に見てもらえる機会が作れたら」という京本の思いが「視点と始点」開催へとつながった。

「視点と始点」では、2023年12月~2024年11月の京本が30歳になるまでの1年間で撮影した四季の風景の写真をアクリル、キャンバス、和紙、ガラスといったさまざまな素材を用いて展示。京本は写真の現像、印刷手法、展示位置の調整など細部に至るまでこだわった。作品数は昨年6月、神奈川・江の島で自らが水面を蹴り上げる姿を捉えた「躊躇わぬ一歩」、昨年9月に都内の公園で撮影された蝶と一輪の花が印象的な「そして翔べ。」など97点。これらの作品展示のほか、インテリアとしても楽しめるアクリルフレーム、撮影で訪れた京都をイメージした緑茶、ロンドンをイメージした紅茶、季節に合わせた香りを楽しめるエアーフレッシュナーといったオリジナルグッズの販売も行われている。

20代最後の景色

真っ白なスーツスタイルで取材会に登場した京本は「視点と始点」開催に至った経緯について「『Retrace,』は20代最後の僕を追いかけていただくというコンセプトだったんですけど、祖父母が住んでいた場所だったり、憧れていたロンドンだったり、縁のある場所や行きたかったところを月に何度か訪れて撮影していただく素敵な機会だったので、自分でも撮影して写真として残したいという思いが強くありました。セットチェンジの間に気になった場所でパシャパシャ撮ってスタッフさんに共有する中で『写真展をやってみませんか?』というお話になりました」と説明。「視点と始点」というタイトルに関しては「スタッフさんから『それを撮るんですね』『そこ気になったんですね』と言われたときに、もしかしたら独特の視点があるのかもしれないなと思って、その言葉は1つの自信にもなりました。20代最後に僕が見てきた景色を、写真集とは違う形でお届けしたくて。始点という言葉も頭に浮かびました。自分の視点を共有することが、おこがましいですけど、見てくださる皆さんにとって何かのスタートになったり、いろんなことを思い出すきっかけになれば、僕が写真展を開催する意味もより生まれて、素敵だなと思いました」と思いを口にした。

会場の選定、印刷する素材……こだわりの詰まった写真展

京本が1年間で撮り溜めた写真は約500枚。「写真展に来られる方が疲れないレベルで枚数を減らしていかなきゃと思うと、(展示する点数は)100枚前後かなと思って。悔しい思いで400枚くらい削りました。舞台をやっている時期もパソコンを持っていって、ホテルでずっと写真の調整をしていましたね」と制作期間を振り返った。

いろんなギャラリーを見学する中で、会場にSAIを選んだという京本は「写真展のタイトルはぼんやり浮かんでいたので、世界観がぴったりなんじゃないかなと思ってSAIさんに打診させていただきました」とその決め手を明かす。開催場所はもちろん、写真展におけるあらゆる要素にこだわりを反映したと言い、「京都で撮った写真は和紙に印刷してみたいなとか、海の写真だったらキラキラ輝くきれいな印象にしたいからガラスに印刷してみたいとか、フィルムで撮ったものはマットな素材に印刷してみたいとか……たくさんわがままを言わせていただきました。あとは展示スペースによって照明の絞り方を変えたり、カーテンの色や位置も細かく考えました。ここまでこだわってよかったなと思える写真展になっています。自己満足で終わらないように、来てくださる皆さんに1つひとつの世界観が届くよう願っています」と熱弁した。

虫を克服「愛おしい」

97枚ある写真の中で、京本が思い入れの強い作品として選んだのは「そして翔べ。」。「お花からちょうちょが旅立とうとしている奇跡の瞬間なんですけど、撮ったときにこれはもう間違いなく、でかく載せたいなと思って。大事な位置に展示させていただいています。もともと虫は得意じゃないんですけど、レンズを通すとなぜか苦手意識がなくなる。虫も愛おしく思えるんですよね」とほほえんだ。

京本がカメラから受けた影響はほかにも。「雨の日だったら出かけないの一点張りだった僕が、雨でも外に出て写真を撮ってみようかなと思えたり。もともと写真を撮られるのが得意ではなくて、幼稚園のときの写真では無邪気に笑ってるんですけど、小学生ぐらいから顔が引きつり始めて、口元が一方だけ不自然に上がっているんです。今はやっと慣れてきたなっていうレベル。ただカメラを始めてから被写体というもの自体に関心が強まって、撮っていただくときの心持ちにもいい影響があります。すべてにおいて前向きになれたのはカメラのおかげです」と自らに起きた変化を語った。

時間を忘れて油絵にも没頭

カメラ以外にも熱心に取り組んでいることとして油絵を挙げる京本。「初出しになるんですけど、油絵の作品が信じられないスピードで仕上がっていて7、8枚は完成しています。学生時代は美術部で油絵やデッサンをやっていたので、ひさしぶりだなという感覚ですね。最近は抽象画や人物の顔、グロさのあるとがった絵を描いています。何か創作しているときは気持ちが晴れていくんですよね」と充実した表情を見せる。「アトリエには4、5時間くらいこもって。19時に家族で夕食の約束をしていたんですけど、結局21時になってしまって。父親と母親がリビングで待ち続けるということがあったんですけど、絵をお土産に持って帰ったらチャラになったというか(笑)。父親(京本政樹)が多摩美術大学出身なので、小さい頃から父に絵を教えてもらっていました。僕の油絵にも関心を持ってくれて『この絵はすごいな』と言ってくれています」とプライベートなエピソードを交えながらその没頭ぶりを伝えた。

最後に京本は「2カ月後に人間ドックに行くんですけど、健康を第一に、いただいたお仕事と自分でやりたいこういうお仕事を、最大限の責任を持って万全の形で取り組みたいと思っています」と力強く語り、「それぞれの視点で楽しんでいただいて、1つでも何かを感じ取って帰っていただけたらうれしいです」と写真展を改めてアピールした。

オンライン配信も決定

「視点と始点」は3月24日まで開催中。チケット発売前から「全国各地でも開催してほしい」というファンの声が多数上がり、FAMILY CLUB onlineでは4月にオンライン配信が行われる。

なお京本は4月23日に初のCDアルバム「PROT.30」をリリース。5月から6月にかけて東名阪でのZeppツアー「TAIGA KYOMOTO LIVE TOUR 2025 BLUE OF LIBERTY」を行う。

イベント情報

京本大我「視点と始点」

2025年3月3日(月)~3月24日(月)東京都 MIYASHITA PARK 3階 SAI

TAIGA KYOMOTO LIVE TOUR 2025 BLUE OF LIBERTY

2025年5月8日(木)愛知県 Zepp Nagoya
2025年6月3日(火)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2025年6月4日(水)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2025年6月5日(木)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2025年6月17日(火)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2025年6月18日(水)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)

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