a子が花に囲まれ歌った「LOVE PROPHET」、斎藤ネコとImu Samも駆け付けた“春が近い冬”

10か月前2025年03月06日 9:04

a子のライブツアー「a子 LIVE TOUR 2025 "LOVE PROPHET"」東京公演が3月2日に東京・EX THEATER ROPPONGIで開催された。

咲き乱れる花の中心で

定刻過ぎ、バンドメンバーの中村エイジ（Key）、白川詢（G）、中松文吾（G）、臼井岳（B）、満陽（Dr）のグルーヴィな演奏に乗せて、ライトで真っ赤に染まるステージへa子が登場。まずはアーバンなサウンドの最新曲「朝が近い夜」が奏でられ、彼女の持ち味であるウィスパーボイスと、ミックスボイス気味の力強い歌声が冒頭から観客を惹きつけた。マイクスタンドの周りには足元を覆うほどの花が咲き乱れている。その中心に立ったa子は疾走感あふれる「LAZY」、オリエンタルなサウンドの「racy」と次々に楽曲を披露し、ほの暗くも甘い、彼女らしい世界観を構築した。

「来ていただいてほんまにありがとうございます。今日は暖かいね。春が来た感じでうれしいです。一番好きな季節なんです。明日からまた寒いみたいやけどね」と朗らかに挨拶をしたa子。続いて彼女は昨年、憧れの地であるロサンゼルスに行く前に作った「good morning」をステージを右へ、左へとゆっくり歩きながら歌唱し、前向きなエネルギーをじわじわと場内に広げた。シームレスにつながった「As I landed on Mars」「bye」や、ドリーミーなムードの新曲の披露など、いくつかのハイライトを迎えたライブ中盤。キャッチーなサウンドに切ない心情を乗せた「miss u」「あたしの全部を愛せない」の流れも観客の体を心地よく揺らした。

斎藤ネコ、Imu Samがゲスト参加

「今日は実はゲストをお迎えしています。大尊敬している方です」というa子の呼び込みでバイオリニスト・斎藤ネコが登場。「愛はいつも」からの4曲には彼も加わり、バイオリンの自由奔放な調べと、a子の透き通る歌声の融合が観客の視線を釘付けにした。a子の作品に斎藤が参加するなど、かねてより親交がある2人だが、ライブでの共演は2023年に斎藤の怪我で見送りとなってから約1年3カ月を経て、本ツアーにて初めて実現。そんな特別な編成でラストナンバー「ときめき」を奏で終えたa子は、大きな拍手を浴びながらステージをあとにした。

「つまらん」のアコースティックバージョンでしっとりと幕を開けたアンコールにて、a子はライブツアー「a子 LIVE TOUR 2025 "Odyssey"」の開催を発表。その会場が自身最大キャパということで「大きい会場、がんばります。皆さん来ていただけたらうれしいです」とファンに呼びかけた。続く「CHAOS」の演奏中、S.A.R.よりImu Sam（G, MC）が登場し、キレのあるラップで会場を沸かせる。自身と同じレーベル・IRORI Recordsからのメジャーデビューが決定しているS.A.R.へ、a子は祝福の言葉を贈った。そして最後に「ボーダーライン」で会場が一体となり、ライブはエンディングを迎えた。

セットリスト

「a子 LIVE TOUR 2025 "LOVE PROPHET"」2025年3月2日 EX THEATER ROPPONGI

01. 朝が近い夜
02. LAZY
03. racy
04. 暴く春
05. good morning
06. trank
07. As I landed on Mars
08. bye
09. 新曲
10. 惑星
11. シニスター
12. miss u
13. あたしの全部を愛せない
14. 愛はいつも
15. 太陽
16. samurai
17. ときめき
＜アンコール＞
18. つまらん（アコースティックVer）
19. CHAOS
20. ボーダーライン