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DECO*27「テレパシ」の元ネタ、いくつわかる? / 旅立つ与田祐希の過去と未来を映した「100日目」

再生数急上昇ソング定点観測
16分前2025年03月07日 9:05

YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週イチ連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで2月21日から2月27日にかけて集計されたミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。

文 / 真貝聡

まずはこの週の初登場曲の振り返りから

今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、57位にONE OK ROCKの「Tropical Therapy」が登場した。この曲は2月にリリースされたアルバム「DETOX」の収録曲で、日常の苦しみから解放して希望へと導くような力強い歌詞と演奏が光っている。

そのほか78位にFAKE TYPE.の「仮装狂騒曲」がランクインした。これはアイドル育成シミュレーションゲーム「学園アイドルマスター」のシーズンイベント用に初星学園(倉本千奈・篠澤広・月村手毬)に提供された、ハロウィンをイメージして書かれた曲。今回のセルフカバーバージョンはTOPHAMHAT-KYOがひと言ひと言を噛み締めるように歌っているのが印象的だ。

79位に登場したのはKizunaAIの「かもね」。3年ぶりの活動再開後初となるシングルということで、YouTubeのコメント欄にはHIKAKINをはじめ、彼女の歌を待っていたリスナーからの復帰を祝う声が多く上がっている。

80位にはG-DRAGONの「TOO BAD (feat. Anderson .Paak)」がランクインした。MVにはaespaのメンバー・カリナとのダンスシーンも登場し、話題を集めている。

ロックバンド、Vtuber、ラップユニットなど幅広いジャンルのが楽曲が並んだ今週は、下記の3曲をピックアップする。

DECO*27「テレパシ」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場7位

かねてから異常なほどのハイペースで楽曲を発表し続け、「実は27人いるのでは」と冗談半分に噂されてきたDECO*27。2月9日リリースの「ハローセカイ」に続いて早くも発表された新曲「テレパシ」は、思春期の女の子のもどかしさをコミカルに描いた、ドタバタ感あふれるポップなダンスチューンだ。2月21日にMVが公開されてから10日間で390万回再生を突破し、破竹の勢いを見せている。

このMVの見どころは大きく分けて2つあると思っている。1つはネットミーム、テレビ番組、ゲームなどのパロディが随所に詰め込まれているところだ。開始直後のカットは外国人4人の写真で構成される“外人4コマ”と呼ばれる画像、22秒は落ち物パズルゲームの代表作「テトリス」、51秒は中学生4人組の有名なプリクラ「チャリで来た」、1分10秒はTBSの人気番組「水曜日のダウンタウン」など、枚挙にいとまがないほど多くのシーンに元ネタが存在。映像だけでなくそもそも楽曲自体にも、1分47秒でライトノベルの人気作品「転生したらスライムだった件」のタイトルをもじった歌詞が使われている。

2つ目は、DECO*27が過去に発表したMVのセルフオマージュが入っているところ。33秒は2017年に発表した「ヒバナ」の1枚絵、49秒では2023年に発表した「ブループラネット」の印象的な木のカットなど、彼のリスナーにはたまらないシーンも多い。

YouTubeのコメント欄では「見知らぬ人であってもネットミームを介して理解し合い考えを共有する様子が、一種のテレパシーだという解釈をした」「これDECO*27の脳内って言われてもギリ納得出来る」など、単なるパロディMVとして楽しむだけではなくDECO*27の意図やボカロ愛を感じる声が多く上がっている。

LiSA「ReawakeR(feat. Felix of Stray Kids)」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場53位

LiSAの新曲「ReawakeR」は放送中のテレビアニメ「俺だけレベルアップな件 Season 2- Arise from the Shadow -」のオープニングテーマで、フィーチャリングゲストとしてフィリックス(Stray Kids)が参加。2人は2023年にStray Kidsがリリースした「Social Path(feat. LiSA)」で共演しており、これをきっかけに今回のコラボが実現。作詞はBenjaminとcAnON.、作編曲は澤野弘之が担当した。

この曲は1月5日に配信リリースされると、わずか1日で配信チャート26冠を達成。MVに先行して公開された3本のコンセプトティザーも驚異的な再生回数をカウントした。多くのリスナーの期待と注目が高まる中、2月20日にMVが公開されると、2週間で600万回再生を突破した。

日韓の類まれな才能がタッグを組んだこの楽曲。LiSAのスケール感のあるエネルギッシュな歌と、フィリックスの唯一無二の低音ラップが交互に繰り出されることで、明確なコントラストが生まれ、両者の個性が際立っている。MV撮影は韓国・ソウルで行われ、2人が火に囲まれる中で歌うシーンなどが観る者に圧倒的なインパクトを与えている。

与田祐希(乃木坂46)「100日目」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場84位

多くのファンやメンバーに祝福されながら、2月23日に乃木坂46を卒業した三期生・与田祐希のソロ楽曲「100日目」のMVが84位に登場した。乃木坂46は2月22日に福岡・みずほPayPayドーム福岡にて「与田祐希 卒業コンサート 卒業前夜祭 ~全部 与田のまま~」を開催。そして与田にとって最後となるその公演の前夜に、サプライズでこの楽曲のMVをYouTubeで公開した。

MV監督を務めたのは、乃木坂46「考えないようにする」「いつの日にか、あの歌を…」などを手がけた大久保拓朗。撮影は卒業コンサート直前の2月中旬に行われ、「100日後に与田祐希がどうしているか?」を追うコンセプトのもと制作された。

前半は与田が日差しを浴びながらスプレーアートで“100日”という文字を書いたり、猫と戯れ合ったりするさわやかでほほえましい映像が続くこのMVだが、後半で大きな盛り上がりを見せる。与田が暗い部屋でパソコンを開き、画面を見ながら目を潤ませるのだ。その視線の先にはメンバーが彼女への思いを語った映像が流れている。そこからパソコンの映像は、彼女がこれまで過ごしてきたステージやレッスンの様子に切り替わる。感動的なシーンが次々に流れたあと、ラストに与田はカメラに向かって未来の自分に言葉を送った。

「100日後、乃木坂46じゃなくなった私へ。楽しかったですか? 今楽しいですか? 100日前の私は、今とってもかけがえのない時間を過ごしています。8年半いた場所から旅立つことは、今ちょっと不安もあるけど、100日後の私も、乃木坂46も幸せでありますように」

約6分間の映像には彼女の過去・現在・未来が映し出されており、自然と胸が熱くなる。

ちなみに与田の卒業コンサートから100日後にあたるのは6月3日。そのため、この日に何かが起きるのではないかと予想しているファンも多いようだ。果たしてその予想は当たるのか、今後の展開にも期待しておこう。

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