ユニバーサル ミュージックによる“英語×洋楽の情報のプラットフォーム”「UM English Lab.」が本日3月14日に始動。開設発表イベントが東京・渋谷区立原宿外苑中学校で開催された。
洋楽で学べる英語教材を無償で提供
「UM English Lab.」は、英語曲に馴染めない若者の“洋楽離れ”が問題となる中、ユニバーサル ミュージックが明日の洋楽シーンを作り出していくために立ち上げたもの。豊富な洋楽アーティストの楽曲を生かして、オリジナルの英語の副教材を制作し、全国の英語教師へこれらの教材を無償で提供する。
教師は同プラットフォームを通じて、オリジナル教材をダウンロード可能で、その教材の制作費や楽曲著作権はユニバーサル ミュージックがすべて負担。また教師がこれらの教材をもとにした授業を行うことによって、生徒はThe BeatlesやCarpentersなど親世代が馴染んだ往年のポップスだけでなく、テイラー・スウィフト、ビリー・アイリッシュ、レディー・ガガなどの最新の洋楽楽曲から今の時代の「生きた英語」を学ぶことができる。
洋楽で英語を学ぶメリット
開設発表イベントでは、エミネムの「Lose Yourself」のカバーをYouTubeにアップするなど洋楽への造詣が深いトンツカタンの森本晋太郎が司会を担当。ユニバーサル ミュージックの藤倉尚社長、本プロジェクトに賛同している原宿外苑中学校の駒崎彰一校長の挨拶や、OneRepublicからの動画メッセージの紹介に続いて、ユニバーサル ミュージック所属アーティストで英語が堪能なCrystal Kayが登場した。
原宿外苑中学校の3年生を前にして「制服に憧れます。めっちゃかわいい」と笑ったCrystal Kayは、森本の質問に答えながら、自身の英語との向き合い方についてトーク。アメリカ人の父と韓国人の母の間に生まれ、アメリカンスクールで育った彼女だが、英語を身に付けた大きなきっかけは家で聴いていた洋楽だったと語り、歌詞カードを読んで英語を学んだという幼少期を振り返った。
またCrystal Kayは、洋楽で使われる英語について「学校で習う固い英語じゃなくて、カジュアルな言葉が多いので使ったら雰囲気も和らぐし、伝わりやすいと思います。世界的なヒット曲だったら『私もその曲好き』って会話が弾むこともあると思います」とコメント。その一方、「メッセージ性が強い歌詞もあって、社会問題がダイレクトに入っていたりするので、もっと勉強したいとなるかもしれない」と語った彼女は、幼い頃に聴いていたというマイケル・ジャクソンの楽曲「Heal the World」を歌いながら紹介した。
英語でのコミュニケーションのコツ
森本から英語の歌詞の書き方を聞かれたCrystal Kayは、「やっぱりみんなに何を言ってるかわかってほしいし、伝わりやすい方がいいかなと思ってシンプルな英語を使っていたんですけど、昔よりは文章を入れるようになりました。リスナーの英語力が昔より上がっていて、耳が聞き慣れてると思うんですよね」と変化を説明。「デビュー当時は英語をあまり入れないでって発注もあったんですけど、m-floとコラボしたときに英語で伝えてもいいんじゃないってプッシュしてもらえて自信が付いた」と振り返り、彼女の楽曲で英語を学んだというお笑い芸人のCRAZY COCOとの共演エピソードも語った。
最後にCrystal Kayは、英語でのコミュニケーションのコツについて、「失敗してもいいから、とりあえずトライして言っちゃう。やってみないと始まらない。自分が何を思ってるのか言わないとわからないので、勇気を持って知ってる単語とか楽曲で知った単語を使って、飛び込んじゃっていいと思います」とアドバイス。そして「UM English Lab.」については「20年前なら考えられない素敵なプログラム。学生の皆さんがもっと気軽に、勇気を持って、楽しく遊び感覚で英語を使って輪を広げていくきっかけになればいいと思います」と期待を語った。
