二宮和也が8月29日に公開される映画「8番出口」に出演することが明らかになった。
「8番出口」は、2023年にインディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATEがたった1人で制作し、全世界累計150万ダウンロードを突破した“異変”探しゲームを実写映画化した作品。二宮は、無限ループする地下通路で8番出口を求めて“迷う男”という、役者人生で初めて名前のない主人公に扮する。通路を“歩く男”役は河内大和。二宮と河内はTBS日曜劇場「VIVANT」以来、2度目の共演となる。
本作でメガホンを取るのは「告白」「悪人」「怪物」といった実写作品から、「君の名は。」「竜とそばかすの姫」「すずめの戸締まり」などのアニメーション作品まで、数々の映画を企画・プロデュースしてきた川村元気。二宮は本作へ出演することについて「とにかく川村監督とご一緒したいと思っていたので、お声を掛けていただいたのが嬉しくて参加出来てよかったなと思いました。この作品は中々言語化が難しいのですが、我々のこだわりの一秒一秒を早く皆様に観ていただきたいと思っております。では、異変にお気をつけて、、皆様が映画館から出られる事を祈っております」とコメントしている。
二宮が出演するという情報とともに、地下鉄の案内看板のような黄色に「8」の数字が目が引くポスタービジュアルと、特報映像も公開された。
なお本作の音楽は中田ヤスタカ(CAPSULE)と網守将平(QUBIT)が手がける。
川村元気 コメント
超日本的に整理された地下通路における、混乱と恐怖の無限ループ。
「8番出口」に出会った時、これは日本発の世界で勝負できる「発明」だと興奮しました。でも、いったいどんな映画になるのか? 今まで映画を四十本以上作ってきて、これほどまでにどんな映画になるのかわからない作品はなかった。けれども、それこそが映画館で体験したいエンタテインメントだとも思いましたし、自分が監督としてチャレンジするのならばそういう作品でありたいと思いました。
二宮和也さんは、まるで意思を持ったかのように異変を見せながら無限にループする地下通路に迷い込んだ主人公です。彼の役には名前がありません。恐ろしいことや不思議なことが日々起こる「現代」において、困難な「現実」をサバイブしていく「人間」を演じてもらいました。
二宮さんは、セリフやアクションで発散する芝居も素晴らしいのですが、それ以上に「惹きつける」芝居が抜群だと思っています。ただ歩いている、ただなにかを見ている。それだけでも観客が前のめりで観てしまう、視線を惹きつける力がある俳優。それは「硫黄島からの手紙」でクリント・イーストウッド監督が発見した彼の最大の魅力だと思っていて、それを「8番出口」では存分に活かしたいと思いました。脚本の段階から撮影の現場まで、彼の豊富なアイデアに、その多彩な演技に、大いに助けてもらいました。
