全国の小・中・高校生が参加する日本最大規模の合唱コンクール「NHK全国学校音楽コンクール」(Nコン)の2025年度課題曲の概要が明らかに。中学校の部の課題曲の制作をSKY-HIが、歌唱をBE:FIRSTが担当することが発表された。
昨年は全国から1738校、5万6000人余りが参加したNコン。今年の各部門の課題曲は「空」をテーマに制作された。中学校の部の課題曲として制作された「空」について、SKY-HIは「中学生のみなさんには大いに悩んで喜んで、楽しんで生きて欲しいですし、『ネガティブな気持ちになっても大丈夫だよ』『明るく生きようとしても大丈夫だよ』と、とにかく『大丈夫』を伝えたくて、この曲を作りました」とコメントを寄せている。また小学校の部の課題曲「あおい天使」は絵本作家でマンガ家のおーなり由子が、高等学校の部の課題曲「惑星そぞろ」は脚本家の野木亜紀子が作詞を手がけた。
なお4月6日にはNHK Eテレにて、合唱団によるパフォーマンスで各課題曲を初披露する番組を放送。SKY-HIやBE:FIRSTも出演する。
NHK Eテレ「発表!Nコン2025課題曲」
2025年4月6日(日)16:00~16:30
<出演者>
おーなり由子 / SKY-HI / BE:FIRST / 野木亜紀子 ほか
おーなり由子 コメント
にんげんは、からだの中に、見えない心を持って生まれてきています。目に見えないから、ときどき忘れてしまいそうになるけれど、どんな人も心の中は自由で、だれでも翼を持っていると思うんです。
たとえば、誰かに「つまらない」と思われそうなことでも、自分の心が動いて、自分で見つけたすてきな喜びがあった時は、冒険の扉がひらく時。どきどきしながら勇気を出して進んでみたら、心も翼もひかる気がします。奇跡の種は自分の中にあって、翼はいつでも心の奥におりたたまれているから。
持って生まれた翼をひろげて、わくわくと自分の心が踊る方向に飛ぶ力を、みんなは持っていると思います。うたうことでも、心の空を自由に飛んでみてください。
SKY-HI コメント
「子ども」から「大人」になる過程は、気になることや悩み事が増える時期です。だけど、雨の日がないと僕たちが生きていけないのと一緒で、感情の浮き沈みはどれも必要不可欠な、大切な出来事です。中学生のみなさんには大いに悩んで喜んで、楽しんで生きて欲しいですし、「ネガティブな気持ちになっても大丈夫だよ」「明るく生きようとしても大丈夫だよ」と、とにかく「大丈夫」を伝えたくて、この曲を作りました。
課題曲「空」で、すべての中学生を楽しませたいし、踊らせたい。メロディーや旋律の美しさなどに特にこだわってはいますが、それと同時に、最後は踊ってしまいたくなる曲として、思い切り合唱を楽しんでください!
野木亜紀子 コメント
日々の忙しなさに追われていると空を見ることが少なくなります。
空はいつでもそこにあり、その向こうには宇宙がある。
私たちは地球という星の一部で、ほんの一瞬のときを過ごしている。
息苦しさを感じたら空を見上げ、世界の広さに想いを馳せてください。
ミクロからマクロまで、あらゆる物質は互いに引力を持ち、反発し合う。
自己と他者も同様で、真にわかりあうことはできない。
それでも同じ空を見上げることはできるし、足並みが揃うこともある。
我々みんな、ちっぽけな人間だからこそ、大局を見失わずにいられたらいいですね。
いくつかの情景と色彩を織り交ぜたので、想像力を駆使して歌ってくれたら嬉しいです。
視点の変化と、たくさんの「そぞろ」をどう表現するか、楽しみにしています。
