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バーチャル界の委員長・月ノ美兎、ファンとの絆を形にした3年半ぶりワンマンライブ

月ノ美兎「Paper Rabbit」の様子。
13分前2025年04月25日 13:05

月ノ美兎が4月18日に東京・J:COMホール八王子にて2ndワンマンライブ「Paper Rabbit」を開催した。

1曲目は1stワンマン最後の曲で

会場が暗転し、ムービーとともに流れ始めたのは月ノの最新音源「310PHz」の収録曲「アルクユニバース」。スクリーンにはこの楽曲を利用した月ノのオリジナルゲーム「アルクマルチバース」が映し出され、彼女は楽曲の進行に合わせて切符を買い、ライブ会場のある八王子駅で降りる。改札からJ:COMホール八王子に会場入りする様子が映し出され、「皆さん、起立!」という月ノお馴染みの挨拶とともに「アンチグラビティ・ガール」の演奏がスタート。この曲は月ノが2021年11月に行った1stワンマンライブ「月ノ美兎は箱の中」で最後に披露した楽曲であり、“あの日”の続きを想起させるワンマンの始まりに客席からは歓喜の声が上がった。月ノの「みとらじ!」という呼びかけに観客が「ギャラクティカ!」の声で応えるコール&レスポンス曲「みとらじギャラクティカ」で勢いを付けた月ノは、3曲目にあえてミドルテンポの「恋星ぺリコ」を置き、緩急を付けたセットリストでオーディエンスを揺さぶる。この曲ではシルエットで衣装チェンジを想起させるなど、バーチャルならではの演出でオーディエンスを魅了した。

3曲披露し終えたところで、2頭身の着ぐるみ・みとちゃんがステージに登場。さらにシークレットゲストとしてVtuber黎明期から交流のあるぽんぽこ&ピーナッツくんが登場し、ここでは豪華コラボで「こころのアビッシー」が披露された。楽曲を披露し終え、なぜか咳き込み始めて異変を見せたピーナッツくんが叫び声を上げると、月ノの宿敵である“謎ノ美兎”が登場。横たわるピーナッツくんの体内から謎ノ美兎が出てくるというショッキングなシーンを経て、月ノと謎ノが戦いを繰り広げる楽曲「ルナティックウォーズ」がスタート。月ノは手斧を用いて謎ノと激しい殺陣を繰り広げ、最後にはオーディエンスの声援を受けて謎ノを撃退。曲中では「TSU・KI・NO」というコールが繰り返され、会場内は単なるワンマンライブとは思えないすさまじい熱狂に包まれた。

ピーナッツくん、JK組、電脳少女シロも登場の豪華コラボ

ライブ中盤はゲストを招いたコラボステージが矢継ぎ早に披露される流れに。「こころのアビッシー」にも登場したピーナッツくんと月ノによる「Birthday Party」、この曲に感化されたかのように登場した“さくゆい”こと笹木咲と椎名唯華による「委員長おめでとうの歌」、笹木と椎名の2人に弦月藤士郎を加えて披露された「てんやわんや、夏。」といった月ノのソロ名義ではない楽曲も幅広く披露された。「てんやわんや、夏。」では実写のミュージックビデオに月ノ、笹木、椎名役として出演した”レゲエの姿”の面々も駆けつけ、二次元と三次元をまたがるパフォーマンスに会場が沸く。

「NEVER GLOW UP」では“JK組”として月ノと長らく活動を共にする盟友でもある静凛と樋口楓が登場。曲中ではお馴染みの制服衣装からそれぞれのライブ衣装に早着替えをするバーチャルならではの演出でライブを盛り上げる。さらに「あいがたりない」ではシークレットゲストとして電脳少女シロが出演。Vtuberブームの黎明期から活動し続けているシロと月ノのレアなコラボにファンは歓喜の声を上げた。そしてここまで登場したすべてのゲストがステージに集結し、いよわのボカロ曲「一千光年」を披露。オリジナルの「一千光年」は初音ミクをはじめとしたボカロの声が幾重にも重ねられた楽曲で、この日のライブでは月ノが初音ミクのパートを担当し、それぞれのゲストが月ノの歌声に声を重ねていった。

ファンメイドの曲をセットリストの要に

kzがにじさんじ1周年記念曲として”箱”に向けて提供した「Virtual to LIVE」をソロで堂々と歌い上げた月ノは「わたくしの、にじさんじの初めてのオリジナル曲」と曲紹介し、「Moon!!」を歌唱。さらにアンコールでは月ノの活動7周年を記念してファンが作った楽曲「みちくさイズム」を歌い上げる。この曲は今年の2月に公開されたばかりの楽曲で、月ノはファンを喜ばせるためにこの曲をワンマンで披露すべく、急ピッチで準備を進めてきたという。

彼女が3年半ぶりのワンマンライブの最後の曲に選んだのは、iruが「Moon!!」の続編として手がけた月ノのイメージソング「コスモノート」。ファンメイドの楽曲をワンマン最後として堂々と披露した月ノは曲中「今日があなたの人生の中でちょっとだけ忘れづらい日になったらいいと思うんですけど、いけますか!」と呼びかけると、客席からはそれに応えるような大声援が上がった。自身のオリジナル曲のみならず、ファン発祥の楽曲やボカロのカバーなど、全21曲を歌い終えた月ノは最後に「気を付け! 着席! 以上、月ノ美兎がお送りしました。ありがとうございました」と挨拶し、ワンマンライブの幕を閉じた。

セットリスト

月ノ美兎「Paper Rabbit」2025年4月18日 J:COMホール八王子

01. アンチグラビティ・ガール
02. みとらじギャラクティカ
03. 恋星ぺリコ
04. こころのアビッシー
05. ルナティックウォーズ
06. Birthday Party
07. 委員長おめでとうの歌
08. てんやわんや、夏。
09. 人ってただの筒じゃないですか
10. NEVER GLOW UP
11. 百cd融怪点
12. 贋ト旧称
13. あいがたりない
14. 一千光年
15. Virtual to LIVE
16. Moon!!
<アンコール>
17. 光る地図
18. 寝言は寝て言え
19. みちくさイズム
20. Jump!!
21. コスモノート

(c)ANYCOLOR, Inc.

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