May J.が新しいYouTubeチャンネル「LALA SONG」を開設。初回動画「【童謡】しあわせならてをたたこう/May J.【知育ソング】」が同チャンネルで公開された。
「LALA SONG」は、子供も大人も安心して観られることをコンセプトにした知育キッズソングのチャンネル。May J.が2023年に第1子を出産し、母となり子供と向き合う中で、「子供たちにとって本当によい音楽とは、どんな音楽なのだろう?」と思い、このたびのチャンネル開設に至った。
一方で「幼い子供たちはお気に入りの動画を繰り返し観るため、長時間視聴してしまう」という課題があり、May J.がその課題と向き合う中で出会ったのが、東京大学で脳神経科学の面から音楽を研究する大黒達也准教授。本チャンネルの楽曲はすべて大黒氏が脳の学習や発達に関する計算モデルに基づいて音響構造を精密に解析し、子供たちの脳の発達に適したアレンジで構成しており、音楽を通じて子供たちの脳に適切な刺激を伝えることで、学習能力を促進することが狙いとなっている。なお動画の演出は、地上波の子供向け教育番組で実績があるスタッフが手がけた。
May J. コメント
私自身、母となったことで「子どもに何を見せ、どんな音楽を聴かせるか」をこれまで以上に真剣に考えるようになりました。音楽には、子どもの心を豊かにし、想像力や感性を育む大きな力があると信じています。だからこそ、安心して楽しめる音楽を、子どもたちに届けたい、そんな想いから「LALA SONG」を立ち上げました。
東京大学・大黒達也准教授の監修のもと、脳科学的な視点からも学びにつながる内容を目指し、歌っていきたいと思っています。ぜひ、多くのご家族にご覧いただけたら嬉しいです!
大黒達也准教授 コメント
このたび、「LALA SONG」プロジェクトに参加させていただけたことを、大変光栄に思っております。私はこれまで、音楽がいかにして人間の脳や心に働きかけ、特に乳幼児の言語や創造性の発達にどのように寄与しているのか、神経科学・心理学・音楽学の交点から研究してまいりました。音楽は単なる娯楽ではなく、人間の深層にある「感じる力」や「意味をつくる力」を呼び起こす媒体であり、言葉を持たない幼い子どもにとっては、世界と出会い、他者とつながるための最初のインターフェースでもあります。今回のプロジェクトでは、May J.さんの「わが子に本当に良い音楽を届けたい」という深い想いに共鳴し、科学的な知見をもとに音楽の構成に協力いたしました。とりわけ注目したのは、音楽に内在する時間的な構造=リズムのパターンや周波数成分です。私たちの脳は、無意識のうちにこうした時間構造を読み取り、それを通じて言語の予測、注意、感情の調整といった機能を発達させていきます。本チャンネルの楽曲群は、そうした知見に基づいて設計されています。子どもの脳の発達に寄り添いながら、細部にわたって音響的な工夫が施されています。このプロジェクトが、子どもたちの未来へのまなざしと、音楽のもつ根源的な力とを結びつける契機となれば、研究者としてこの上ない喜びです。
