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UNISON SQUARE GARDENファンクラブ10周年ライブ、満員のKアリーナで披露されたファン投票上位曲は

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])
3か月前2025年07月10日 3:04

UNISON SQUARE GARDENのオフィシャルファンクラブ「UNICITY」の発足10周年を記念したライブ「FAN CLUB UNICITY 10th Anniversary "ROCK BAND is fan"」が7月6日に神奈川・Kアリーナ横浜で行われた。

レア曲&トークの2時間40分

「UNICITY」はユニゾンの結成11周年記念日であり、初の東京・日本武道館ワンマンライブ当日の2015年7月24日に発足した。それから10年を経て行われた今回のライブのセットリストは会員から寄せられた「ライブで聞きたい楽曲」の投票結果をもとに構成。レア曲のパフォーマンスとトークを織り交ぜた約2時間40分のステージで、Kアリーナを埋め尽くした満員の会員2万人を大いに楽しませた。

今回のライブには2015年頃からメンバーと親交があり、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」などでも縁の深い遠山大輔(グランジ)がMCとして出演。斎藤宏介(Vo, G)、田淵智也(B)、鈴木貴雄(Dr)と遠山は演奏の合間にステージ端のラジオブースにて和やかなトークを展開し、出会った頃の出来事やファンクラブ発足当時のレアなコンテンツの思い出を振り返るなど、限定ライブならではの貴重なエピソードを多数披露した。

ライブ本編は事前に「UNICITY」で募集した投票の結果に従い、上位の楽曲をランキング形式で順番に演奏していく形で行われた。これまでリリースされたすべてのシングルとアルバムの収録曲173曲を対象とした投票を経て、最初に披露されたのは2012年リリースのシングル「流星のスコール」のカップリング曲「誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと」。力強い斎藤の歌い出しに客席からはすさまじいどよめきが起こり、この日のライブは普段とはまったく異なるという予感が広大なKアリーナに一気に充満した。

投票上位曲、メンバーセレクト曲、ぶっつけ本番の楽曲も

その後もシングルのカップリング曲やアルバムの収録曲を中心に、普段のライブではあまり披露されないレアな楽曲ばかりが次々と演奏され、イントロが始まるたびに大歓声がアリーナにこだまする。斎藤は「意外に曲順としてめちゃくちゃいいな、と(笑)。UNISON SQUARE GARDENのことを思ってる人の重い1票が乗ってるんだな」と、選ばれたそれぞれの曲に思いを馳せた。

会員投票の楽曲だけではなく、このライブではメンバー3人が「自分がセレクトするとしたら」というテーマのもとに選んだ曲も演奏された。斎藤は「三日月の夜の真ん中」、田淵は「flat song」、そして鈴木は昨年リリースのベストアルバム「SUB MACHINE, BEST MACHINE」に収録された新録曲「アナザーワールドエンド」を選曲。3人それぞれが照れ隠しのように茶目っ気を見せたラジオネーム、選曲理由を丁寧につづったメッセージも遠山によって読み上げられた。

さらに3人が会員からの“グッと来た”メッセージをもとに選んだ楽曲、当日の来場者限定の投票で選ばれた楽曲もパフォーマンス。当日投票1位に輝いた「アイラブニージュー」の曲名はステージ上で公開され、3人はぶっつけ本番での演奏に挑む。日頃のクールな佇まいとは異なる、ファンの思いを汲むような演出の数々でKアリーナは不思議な一体感に包まれた。

3人ボーカルのカバー曲、ファン投票で選ばれたのは

ライブの後半で展開されたのは「UNICITY」会員限定ライブでは恒例のカバー曲コーナー。斎藤だけでなく田淵、鈴木もそれぞれメインボーカルを務めるのがこのコーナーの特徴だ。今回はカバー曲も候補曲3曲の中から会員投票で選ばれるシステムで、斎藤はCANDY TUNEの「倍倍FIGHT!」を披露。後半の高速の掛け合いパートには田淵と鈴木も加わりオーディエンスを喜ばせる。田淵は重厚なギターを弾く斎藤の傍らでB'zの「恋心(KOI-GOKORO)」を熱唱した。

特に異彩を放ったのは鈴木のパフォーマンス。フードをかぶって1人ステージに現れた鈴木は、RPGゲーム「UNDERTALE」のメインテーマを雨音のSEとともに華麗なピアノ演奏で披露してファンを驚かせる。そのまま鈴木の演奏は「フルカラープログラム」へつながった。雨の情景から一転し、虹色のライティングの下で歌う鈴木に斎藤と田淵もユニゾンで声を重ね、この夜しか見られない光景に客席からは喝采が沸き起こった。

2万人を前に披露された第1位はあの曲

数々の投票上位曲を経て、最後に残った第1位の曲を演奏する直前、斎藤は「僕らが好きで楽しくてやっていることが広がっている実感が、本当にうれしいです」と2万人の観客に目をやり「またやりましょう」と意欲を見せる。田淵も「今後ともご贔屓に。いいもの返します」とファンへの感謝を述べた。一方、ピアノ演奏を終えた鈴木は「ドラム、楽!(笑)」と緊張が解けた様子で言い放ち「またな!」とファンとの再会を誓った。

全173曲から選ばれた第1位の楽曲はベストアルバム「SUB MACHINE, BEST MACHINE」に収録された未発表曲「bad music disco」。ファンクラブ限定ライブの締めくくりにふさわしいマニアックなラストナンバーに、アリーナにはファン同士が称え合うかのような歓声がこだまする。2万人が叫んだ「ドリル!冷蔵庫!長電話!」のコールに続いては7色のテープキャノンが放たれ、この稀有な一夜のエンディングをド派手に飾った。

今回のライブの生配信チケット購入者を対象とした見逃し配信は7月12日17:30にスタート。またライブのうちラジオトークのコーナーはファンクラブ内の動画コンテンツ「ユニゾンTV」での公開も予定されている。

セットリスト

UNISON SQUARE GARDEN「FAN CLUB UNICITY 10th Anniversary "ROCK BAND is fan"」2025年7月6日 Kアリーナ横浜

01. UNICITYのテーマ
02. シュガーソングとビターステップ
03. 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
04. セク × カラ × シソンズール
05. 未完成デイジー
06. Micro Paradiso!
07. ノンフィクションコンパス
08. ラブソングは突然に ~What is the name of that mystery?~
09. I wanna believe、夜を行く
10. 三日月の夜の真ん中
11. flat song
12. アナザーワールドエンド
13. UNOストーリー
14. シュプレヒコール ~世界が終わる前に~
15. 何かが変わりそう
16. アイラブニージュー
17. 倍倍FIGHT! / CANDY TUNE(ボーカル:斎藤宏介)
18. 恋心(KOI-GOKORO) / B'z(ボーカル:田淵智也)
19. UNDERTALE / UNDERTALE~フルカラープログラム(ボーカル:鈴木貴雄)
20. さよならサマータイムマシン
21. ラズベリー、my dear
22. bad music disco

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