King & Princeのドームツアー「King & Prince LIVE TOUR 24-25 ~Re:ERA~ in DOME」のうち東京・東京ドーム公演1日目が昨日7月10日に行われた。
ぶちかま散弾銃だな
「King & Prince LIVE TOUR 24-25 ~Re:ERA~ in DOME」はKing & Princeが永瀬廉と高橋海人の2人体制になって初のドームツアー。作家陣に三浦大知、マット・キャブ、Ayumu Imazu、SKY-HI、緑黄色社会、Mega Shinnosukeらを迎えた最新アルバム「Re:ERA」を携えて5月から7月にかけて福岡・みずほPayPayドーム福岡、東京・東京ドーム、大阪・京セラドーム大阪を回り約38万人を動員する。
東京ドーム公演を前に行われた囲み取材ではまず永瀬が「とても……暑いですね。全然水飲んでください。僕もしっかり飲みます」と報道陣を気遣う。そして、東京ドーム公演を目前に、「めちゃくちゃ気持ちが高まっていて『ぶちかまそうぜ!』と言いたかったんですけど、海人から『ぶちかま散弾銃だな』と意味のわからないことを言われて疲れています(笑)。でも、ファンの皆さんと幸せな時間を作りたいです」と心境を語った。高橋は「そんな疲れさせたの? 大丈夫?」と驚きながら、「King & Princeがここまで大きくなったんだなと思っていただきたいのと同時に、これからも大きくなっていくんだろうなと期待してもらえるようなステージを、廉と2人で作っていきたいと思います。ワクワクしています」と声を弾ませる。また、こだわりのライブ演出については「『Re:ERA』の世界観を強く出したくて、前半は2人が宇宙に行くというストーリーを、後半はKing & Princeらしいアイドルソングを詰め込んだ、ファンの皆さんと近い距離で触れ合えるような演出になってます。1回のライブで2本観た満足感が得られるんじゃないかなと思います」と胸を張って話した。
ミッキーを実家に誘う
ミッキーマウスとのコラボレーションによって誕生したKing & Princeの新曲「What We Got ~奇跡はきみと~」の話題になると、2人はミッキーとやってみたいことを自由にトーク。永瀬は「ベストフレンドやから、実家に呼んで精一杯もてなしたいですね。母親の手料理を食べていただいて、背中を流したりして、畳の部屋で川の字で寝て」と願望を語る。妄想を炸裂させる永瀬に対して、高橋は「素敵。俺も廉の実家は行ったことないのに、ミッキーに先に行かれるのは悔しい気持ちがあるけど(笑)」と本音をこぼしながら、「個人的なことなんですけど、高所が苦手なんですよ。バンジージャンプとかスカイダイビングをミッキーとやれば克服できるんじゃないかと思って。ミッキーには怖いことがないと思うし、一緒ならなんでもできると思っています」とミッキーへの絶大な信頼を示した。「What We Got ~奇跡はきみと~」というタイトルにちなんで、記者から最近起こった奇跡を聞かれると、永瀬は「ガムテープを切るゴツめのハサミで前髪を切ってるんですけど、けっこう上手に切れるというか。こういうふうに切りたいなと思うと、その形になりますね、失敗はホントになくて……僕が起こした奇跡です」と答え、高橋は「毎日が奇跡だと思ってるんで、これといった奇跡はないです」とクールに言った。
アイコンタクトで励まし合う
2人体制となってからのそれぞれの変化について聞かれた永瀬が「海人がMCでよくしゃべるようになった。会話がこんなにできる子なんだって」と明かすと、高橋は「“変化球担当”だったところから、普通の会話ができるようになりました。楽屋ではできないような話をステージに立つと不思議とできたりして、そういう化学反応がありますね」とコメント。高橋は永瀬に向け「性格とか自分の得意とする部分が真反対だなって。僕が緊張してるときは廉が堂々としてるし、逆もある。2人でいるとウィークポイントがないですね」と話し、King & Princeの現体制をアピールした。
ツアーのうち5月のみずほPayPayドーム福岡公演を終えたKing & Prince。永瀬は「リハのときに、こんな広いところ2人で埋めんねんなって実感が湧いて感慨深くなったのを覚えてますね」としみじみ語り、高橋は「ライブをやってるときにファンの皆さんのエネルギーがホントにすごくて圧倒されて、廉と目が合ったときに頼もしいなと思いました。廉と一緒だったらやって行けるなって、毎公演感動がありましたね」と真剣な眼差しで述べる。すると永瀬は「海人は顔を見るだけでリラックス効果がありますね。東京公演でもアイコンタクトで励まし合おうと思います」と穏やかな表情を見せた。なお次ページはネタバレを含むため、これから公演を観覧する人はご注意を。
広がる宇宙空間にKing & Prince
集まった約5万5000人のKing & Princeコールが響き、会場の熱気が高まる東京ドーム。永瀬と高橋は宇宙飛行をモチーフにした衣装やカジュアルなファッション、シックなスーツを身にまとい、宇宙空間のようなセットで「Re:ERA」の収録曲を中心とした多彩な楽曲を披露。囲み取材でのコメント通りライブ中はアイコンタクトを取ったり、名前を呼び合ったり強い絆を感じさせるようなパフォーマンスでティアラ(King & Princeファンの呼称)を沸かせる。よりファンに近付こうと、宇宙をイメージしたトロッコ、惑星をモチーフにした高さ12mまで上がるフロート、28mまで上昇する気球に乗り込んだ2人はアリーナから3階までのファン1人ひとりに届くよう歌声を放った。
悪天候の影響で、公演中にもかかわらず会場内にも大きな雷鳴が響いていた。MCでは永瀬が「Don't Grow Up」のサウンドに合わせて雷が鳴ったことに触れ「雷をも演出するKing & Prince」とスタイリッシュにひと言。高橋は「みんなの“キャー”は雷に勝ってます」とファンの声援を受け止める。高橋からふいに「最近、ビジュいいよね」と言われた永瀬は「ビタミンを飲んでますんで、美白になったなと思ってたんですよ」と美の秘訣を明かし、「でも、『THE MUSIC DAY』の現場で韓国のアーティストの方とTikTokを撮って、その子が白すぎる。真っ白だ」とTikTokでコラボしたSHINYU(TWS)の美しい肌に興味津々。観客を見つめながら「どうですか? 小麦色系男子は好きですか?」と問いかけた。
ミッキー、永瀬と高橋の間でターン
「What We Got ~奇跡はきみと~」ではミッキーマウスとのパフォーマンスが実現。曲の途中でミッキーがせり上がりで登場すると、割れんばかりの歓声に包まれた。ミッキーはKing & Princeとともにメインステージから延びる花道をウォーキング。永瀬と高橋の間で華麗なターンを見せ、2人と視線を交わし、サビでは息の合ったダンスを披露して5万5000人を魅了した。永瀬から「僕らのベストフレンド・ミッキーマウス!」と紹介されたミッキーは「会えてうれしいよ!」と喜びを表現し、「今日は招待してくれてありがとう。みんなさようなら。廉、海人またね!」と手を振って投げキッスをした。永瀬は「ライブで一緒に踊るっていう夢が叶いました。がんばってきてよかったな」、高橋は「世界中を飛び回ってるミッキーが来てくれたんだよ。特別な時間だったね」とそれぞれ感慨深い表情を見せた。
ドームツアーでは2人のソロ曲も披露された。高橋はSKY-HIの提供曲「POPSTAR in the KINGDOM」のスキルフルなラップやダイナミックなダンスでポップスターとしての風格を見せつける。「大切な人たちと作った曲です。温かい気持ちで聴いてください」と紹介し、永瀬が歌い始めたのは関西ジュニアの同期である西畑大吾(なにわ男子)が作詞、正門良規(Aぇ! group)がギターとコーラスで参加した友情がテーマのソロ曲「染み」。関西弁のフレーズも盛り込まれたこの曲を、ステージをゆっくりと歩きながらエモーショナルに歌い上げた。
ティアラに惜しみない感謝を
ライブ終盤、永瀬と高橋が止められない恋心を描く「HEART」でキュートなパフォーマンスを繰り広げると、観客のペンライトが軽やかに揺れる。ファンに愛されてきたKing & Prince楽曲が次々とドロップされたのち、スクリーンではツアーのリハーサル映像やステージ映像が流れ、本編は終わりかと思われたが、舞台にある巨大な扉がゆっくりと開き、2人のシルエットが浮かび上がった。ラテン風のダンスチューン「ツキヨミ」が投下されると、ドームの熱気はピークに。炎や花火が噴き出す中、2人はパワフルにステージを躍動した。すべての曲目を終えたKing & Princeは5万5000人に何度も感謝を伝えながら舞台を去った。
ドームツアーは最終日7月21日の大阪・京セラドーム大阪公演まで続く。8月1日にはミッキーとKing & Princeのコラボの軌跡を追う特別番組「King & Prince: What We Got ~奇跡はきみと~」がディズニープラスで配信され、6日にはKing & Princeの17枚目のシングル「What We Got ~奇跡はきみと~ / I Know」がリリースされる。
※高橋海人の「高」は、はしごだかが正式表記。
公演情報
King & Prince LIVE TOUR 24-25 ~Re:ERA~ in DOME(※終了分は割愛)
2025年7月11日(金)東京都 東京ドーム
2025年7月12日(土)東京都 東京ドーム
2025年7月19日(土)大阪府 京セラドーム大阪
2025年7月20日(日)大阪府 京セラドーム大阪
2025年7月21日(月・祝)大阪府 京セラドーム大阪
