Ringwanderungが3度目のKT Zepp Yokohama公演で見せた集大成、未来への意欲

Ringwanderungのワンマンライブ「Ringwanderung ONE MAN LIVE [ BEYOND ]」が9月6日に神奈川・KT Zepp Yokohamaで開催された。

2023年と2024年にもこの季節にKT Zepp Yokohamaでのワンマンライブに挑んだリンワン。同会場のステージに立つのはこれで3年連続となるが、公演タイトルに込められた「過去を超え、未来へ進む」思いを体現すべく、メンバーはこれまで以上の自信と気合いを胸にこの大一番に臨んだ。

壮大なSE、疾走感に満ちたパフォーマンス

開演時刻を迎えると、ソリッドなレーザー照明がフロアの頭上をまっすぐに伸びる中、このライブに向けて用意された壮大なSEが鳴り響く。スポットライトに照らされながら姿を現し、盛大な歓声を浴びた辺見花琳、篠田百音、増田陽凪、佐藤倫子、寺尾音々は「LV」「メロドラマ」などの疾走感あふれるナンバーを連発。オーディエンスはステージ上で躍動するメンバーに合わせて振りを真似したり、フロアで飛び跳ねたりと、この特別なライブ空間に没頭していく。増田が「私たちリンワンが皆さんに最高の時間をお届けします。KT Zepp Yokohama、燃やしちゃうよ！」と叫んだあとに披露されたのは代表曲「燃える火曜日」。パフォーマンスの勢いがより一層加速し、場内の熱量が膨れ上がる。グルーヴィなナンバー「共謀者」では、アーバンなムードの歌とダンスがライブに心地よい緩急をもたらした。

MCに移ると、パフォーマンス中の姿とのギャップを感じさせる、天真爛漫な素のキャラクターが垣間見えるトークに会場の空気が和む。続いて歌われたのは2021年1月の1stワンマンライブで初披露された、グループにとって重要な1曲「KIRAIDA」。R&Bテイストのサウンドとともにパフォーマンスのギアがもう一段階上がる。リンワンの代名詞である“鍵盤ロック＆ポップス”を象徴する楽曲の1つ「リプリー」ではレーザーがライブ空間をクールに彩り、「Lily」ではメンバーが照明装置の間に立ってダンスなしでまっすぐに歌唱。5人の力強く伸びやかな歌声、中でも佐藤の突き抜けるようなファルセットがオーディエンスを魅了した。

「KTをリンワンの聖地にできるように！」

軽快なMCを挟みつつ、リンワンはその後も駆け抜けるようにしてパフォーマンスを重ね、早くもライブのラストスパートへ。5人はスケール感の大きい音像が印象的な「fall into sky」でも芯のある歌声を響かせる。そして「Adam」「カケラ」「La La」と畳みかけ、会場を高揚感で満たしてステージをあとにした。

ライブ本編を通してこれまでの集大成を見せつけたリンワンは、アンコールで再びステージに登場すると、新曲「The words」「Utopia」を初披露してグループの最新形を提示する。佐藤が「KTをリンワンの聖地にできるように！」とこの先の活動に対する意欲を口にしたかと思えば、現在グループ内で流行っている「爪かわいい～」という言葉で5人一緒に声をそろえ、自慢のネイルを観客に見せるなどこのステージを心から楽しんでいる様子の彼女たち。最後に「Last Summer Daydream」を歌唱し、オーディエンスとともに腕を左右に振って会場を心地よい一体感で満たした5人は、「またここでお会いしましょう！」と挨拶して3度目のKT Zepp Yokohama公演を締めくくった。

セットリスト

「Ringwanderung ONE MAN LIVE [ BEYOND ]」2025年9月6日 KT Zepp Yokohama

01. LV
02. メロドラマ
03. ハロー ハロー
04. 燃える火曜日
05. 共謀者
06. 失墜の夏
07. KIRAIDA
08. リプリー
09. Lily
10. waving
11. 夜彩
12. パルス
13. Parabora
14. fall into sky
15. Adam
16. 魔界X
17. ササル
18. カケラ
19. La La
＜アンコール＞
20. The words
21. Utopia
22. Last Summer Daydream