idntt(アイデンティティ)が、日本で初となるショーケースイベント「idntt Debut Showcase in Japan ~unevermet ~ find your idntt~」を9月14日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で開催した。
unevermetは「少年たちのありのままの姿をお見せしたい」
idnttは、tripleSやARTMSを擁するMODHAUSの新たなボーイズグループ。複数のユニットで構成される24人組で、最初のユニットとして、7人組のunevermetが8月11日にデビューした。今後、第2のユニット「yesweare」、第3のユニット「itsnotover」が加わってから、24人全員による完全体での活動をスタートさせる予定だ。その際には独自のファン参加型投票システム「Gravity」での投票を通じて、3つのユニットのメンバー構成が再編成される。
キム・ドフン、キム・ヒジュ、チェ・テイン、イ・ジェヨン、キム・ジュホ、ナム・ジウン、イ・ファンヒからなるunevermetが出演したショーケースイベントでは、まず学生服風の衣装をまとった7人がステージに現れ、ファンはメンバーの名前をそれぞれに呼んで迎え入れる。unevermetは最初に、ポイントをそろえたキレのいいダンスが光る「You Never Met」、力強いダンスブレイクで魅了する「EGO:Limitless」の2曲を届け、さわやかなエネルギーを日本のファンへ印象付けた。
MCの古家正亨が「メンバーはみんな緊張しているので、大きな声で応援してくださいね」と呼びかけ、フロアが温かいムードに包まれてから、メンバーが再登場。最初のトークでは緊張からか、日本語通訳が声を挟む間もなくメンバーが話し続けてしまうという、ルーキーらしいひと幕も見られた。リーダーのジウンは、「今までは皆さんが遠くから応援してくださっていましたが、やっと近くでお会いできて光栄です」と、ファンへ笑顔で思いを伝える。unevermetというユニット名に込められた意味について、テインは「成長の旅の中で初めて向き合う感情をテーマに、少年たちのありのままの姿をお見せしたいと思っています」と紹介していた。
たこ焼き、牛乳プリン、牛カツはマスト
ファンヒ、ジウン、ジェヨンの3人は、日本を訪れるのはこれが初めて。ジウンは「たこ焼きとコンビニはマストだと聞いていたので、必ずたこ焼きを食べ、コンビニに寄ってから帰宅したいと思います」と無邪気に語り、ジェヨンは「牛乳プリンとクリームブリュレアイスクリームを食べたい」、ファンヒは「牛カツを食べてみたいし、ドン・キホーテにも行ってみたい」と、それぞれ日本でやってみたいことを語った。
続いて、当日ファンから寄せられた質問に答えるQ&Aコーナーへ。ファンが質問を書いた付箋がびっしりと貼られたホワイトボードが運び込まれ、メンバーがじっくりと悩みながら、1枚ずつセレクトしていく。ドフンは韓国語で書かれた付箋の内容を自ら日本語に訳しながら、「ロールモデルは誰ですか?」という質問に「(SHINeeの)テミン先輩です。男らしいところを見習いたいです」と回答。またジュホは「自分がカッコいいと思う瞬間」について、「好きなスタイルの服を着て外に出たときです。どちらかというとシックなロックパンクスタイルが好きです」と、ファッションのこだわりを明かした。
そして7人はスタンドマイクの前に立ち、「Adolescence」を歌唱。少年が自分のアイデンティティを見つけていく過程を歌うこの楽曲を、エモーショナルなサウンドに乗せてしっとりと歌い上げる。ジウンは「Adolescence」について「僕は最後のサビからのパートで、サバイバル番組で脱落した経験を思い出すんです」と、2024年に参加したサバイバルオーディション「PROJECT 7」での経験を振り返りつつ、「皆さんもつらいことを乗り越えた経験があると思いますが、きっと共感していただける歌詞だと思います」と語った。
イントロランダムダンス&ハグして風船割り
にぎやかなゲームコーナーに戻り、unevermetは5問の「イントロランダムダンス」に挑戦。イントロを聴いて楽曲を当て、即興でダンスを披露する。くじ引きにより、チーム分けはジェヨン、テイン、ドフンのAチーム、ジウン、ジュホ、ヒジュのBチーム、そしてファンヒがヘルパーに決定。Stray KidsやSEVENTEENなどの楽曲をお題に接戦を繰り広げ、Bチームがファンヒの力を借りながら見事勝利を収めた。その後unevermetは、特別なカバーステージとしてEXO「Growl」とBTS「Boy In Luv」をパフォーマンスし、ファンを喜ばせた。
オムライスやプルコギをメンバーが協力し合って調理するかわいらしいVTRに続いて、さわやかなホワイトの衣装にチェンジしたメンバーが再登場。観客にサイン入りチェキをプレゼントするための「リレーゲーム」に挑戦した。このゲームはスプーンにピンポン玉を乗せて1周したり、2人で抱き合って風船を割ったりする5つのミッションを、一度も失敗せずに2分以内に成し遂げるという内容。難度の高い課題もあったが、7人は2度目のチャレンジで好成績を残してスムーズにクリアし、会場を大いに盛り上げた。
甘く歌われた「まつり」&ハッピーオーラ全開の「Happiness」
さらにunevermetが特別企画として、日本の楽曲のカバーステージを予告すると、会場にどよめきが。ドフン、テイン、ジェヨンが藤井風「まつり」を甘い歌声で歌い上げ、ヒジュ、ジュホ、ジウン、ファンヒは嵐の「Happiness」をハツラツとパフォーマンスした。選曲した理由について、テインは「僕たちは藤井風さんの楽曲がとても好きで、ファンなんです。僕たちの雰囲気にもマッチすると思って、カバーしました」、ファンヒは「日本でとても有名なグループである嵐先輩の曲をカバーしたら、日本の皆さんがハッピーな気持ちになってくれると思いました」と語っていた。
最後にメンバーが1人ずつ挨拶。ジェヨンは「これから日本にたくさん来られるようにがんばります。idnttをたくさん愛してください!」と思いを伝え、ジュホは「本当に楽しかったです。僕の人生で忘れられない瞬間、成長のきっかけになった貴重な時間でした」と、ファンと過ごした特別な時間を噛み締める。ジウンは「本当に会いたかったですし、直接お会いできてとても幸せでした。皆さんといる時間が一番幸せです。ずっとずっと一緒にいましょう。愛してる!」と笑顔でコメントし、ヒジュは「僕たちidnttはこれからが始まりなので、多くの関心と応援をお願いします。僕たちもよりよい姿を見せられるように、努力していきたいです」と今後への意気込みを見せた。
ラストのブロックは、親しみやすいトーク中の姿からは別人のような、堂々としたパフォーマンスで締めくくり。7人は「You Never Met」と同じく1stミニアルバム「unevermet」のトリプルタイトル曲である「Storm」と「BOYtude」を、気迫たっぷりにパフォーマンスした。さらに観客からのアンコールの声に応え、unevermetは「Instant Chemistry」も披露。メンバー同士で抱き合ったり肩を組んだりして仲睦まじくじゃれ合い、名残惜しそうに観客とコミュニケーションを取って、初のショーケースを温かく終えた。
