凛として時雨が11月3日に全国ツアー「失神蠍 TOUR 2025」の東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演を開催した。
インディーズデビュー作「#4」のリリースから今年で20周年を迎える凛として時雨。10月にはテレビアニメ「グノーシア」のエンディングテーマ「Loo% Who%」を含む4曲入りのEP「Lost God of SASORI」をリリースしたばかり。約1年2カ月ぶりの国内ツアーとなる「失神蠍 TOUR 2025」は、10月30日の北海道・札幌PENNY LANE24を皮切りにスタートしたもので、12月27日に迎える東京・日本武道館公演「Tornado in Budokan」がその締めくくりとなる。
Zepp Haneda公演におけるオーディエンスの熱量はいつも以上に高かった。そんな中でTK(Vo, G)、345(Vo, B)、ピエール中野(Dr)は、フロアの盛り上がりをさらに上回るようなパフォーマンスを見せつけた。ライブ定番曲、インディーズ時代のレア曲、バンドと縁の深いアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の関連楽曲といった、バンドの歴史を彩る濃密な16曲を演奏。シアトリカルな赤い照明の中で披露された最新EPからのナンバー「Sα.SO.RI.」では、TKのテクニカルなギター、345の重心の低いベース、ピエール中野のパワフルなドラムが絡み合って、渦を巻くように大きな熱狂が生まれた。
「寒くなってきましたが、ここはホットになってますか?」とTKが呼びかけると、フロアが熱烈な反応を示すなど、終始テンション高めにライブは進行。ステージから投げつけられる“失神級”の音の塊がオーディエンスの狂騒を煽る中、重厚なミドルチューン「sick mind B rain」や、345の浮遊感のあるボーカルとTKのディレイを駆使したギターが幻想的な雰囲気を生み出す「Black Sparkle」といった、EP「Lost God of SASORI」の楽曲群がライブ中のいいアクセントになっていた。
ピエール中野が「ここから爆上がりの曲が来ますんで、楽しむ準備できてますか? 本気を見せてくれ!」と観客を煽ったあと、バンドはアグレッシブな曲を次々に連投。またスリリングなアンサンブルから一転して、MCで345が「またこうやってライブ会場で会えるといいですね」と感謝を伝え、温かな拍手が起こる場面もあった。そして最新EPから複雑な展開のナンバー「Loo% Who%」がオーディエンスを興奮のるつぼへと誘った。
凛として時雨は日本武道館で本ツアーを締めくくったあと、2026年3月に4都市5公演の対バンイベント「トキニ雨#17」を開催。「トキニ雨#17」ではゲストとしてキタニタツヤ、9mm Parabellum Bullet、-真天地開闢集団-ジグザグ、[Alexandros]、クリープハイプが出演する。
凛として時雨 失神蠍 TOUR 2025(※終了分は割愛)
2025年11月12日(水)愛知県 Zepp Nagoya
2025年11月24日(月・振休)石川県 金沢EIGHT HALL
2025年11月28日(金)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2025年11月30日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
2025年12月6日(土)広島県 広島CLUB QUATTRO
2025年12月7日(日)香川県 高松オリーブホール
2025年12月12日(金)宮城県 Rensa
2025年12月27日(土)東京都 日本武道館
凛として時雨 「トキニ雨#17」
2026年3月8日(日)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
<出演者>
凛として時雨 / キタニタツヤ
2026年3月15日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
<出演者>
凛として時雨 / 9mm Parabellum Bullet
2026年3月21日(土)愛知県 Zepp Nagoya
<出演者>
凛として時雨 / -真天地開闢集団-ジグザグ
2026年3月22日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
<出演者>
凛として時雨 / [Alexandros]
2026年3月26日(木)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
<出演者>
凛として時雨 / クリープハイプ


