目黒蓮(Snow Man)が浜辺美波、森田望智、鈴木浩介、永作博美、夏木マリ、監督の三木孝浩とともに本日11月20日に都内で行われた映画「ほどなく、お別れです」の完成報告会に出席した。
浜辺さんと他愛もない話するわけではなく
2026年2月6日公開の「ほどなく、お別れです」は「小学館文庫小説賞」の大賞受賞作で累計40万部を突破している長月天音の同名シリーズを原作とした映画。就職活動に全敗し途方に暮れる中、あるきっかけで葬儀会社にインターンとして就職したヒロイン・清水美空と、彼女を厳しく指導する葬祭プランナー・漆原礼二がタッグを組んで“最高の葬儀”を目指す姿が描かれる。
2019年から構想があったという「ほどなく、お別れです」。三木監督は「誰でも大切な人との別れは来るので、これほどまでに自分事にできる作品はないんじゃないかなと思い、挑戦させていただきました」と本作への強い思いを口にする。脚本だけでなく、原作のマンガも読んだ目黒は「悲しいお話ではあるんですけど、今生きている喜びだったり、亡くなったあとにある希望を感じられるこの作品にすごく惹かれました」とコメント。また、現場での浜辺との関係性については「浜辺さんと他愛もない話をして仲を深めていくわけではなく、漆原として美空に背中を見せていくことを意識していました」と明かした。
目黒は思っていた50倍ぐらい忙しそう
映画を通じて、納棺師や葬祭プランナーとしての所作を身に付けた目黒は「ひたすら練習しましたね」と言い、「葬祭プランナーの方たちの動画を見続けたり、家に着物を持ち帰って畳み方を練習したり。振付のようにはならず、故人様やご遺族の方たちに向けた漆原なりの思いを大事にしながら、やらせていただきました」と語る。その所作を近くで見ていた浜辺は「亡くなった方への慈しみを感じて、純粋に美しいなと思いました。ヨーロッパ帰りに朝イチで納棺の練習をされていて、すごいなあって」とただただ感心する。すると目黒は「浜辺さんがずっと正座をしながら、僕の練習に付き合ってくれて。そういうところから、漆原と美空の関係性ができあがっていったのかなと感謝しています」とお礼を述べた。そんな2人に向けて三木監督が「現場でリスペクトし合う関係がいいなと思いましたし、この世代で浮ついていないナンバー1の俳優なんじゃないかと思いました」と言葉を送ると、浜辺がガッツポーズで喜びをあらわにした。
キャスト陣は目黒の多忙ぶりを気にかけていたようで、浜辺が「忙しいんだろうなとは思っていたんですけど、想像の50倍ぐらい忙しそうで。『深夜までダンスの振り入れが』とおっしゃっていたり、ヨーロッパから帰ってきたりして」と言うと、目黒は「皆さんと同じです」と笑顔を見せる。鈴木と永作は現場で目黒が立ったままであることを心配し、当時の様子について鈴木は「『座りなよ』と言っても『大丈夫です』って。目黒さんを見て、高倉健さんってこんな感じだったのかなと思い出しました。この作品、気合い入ってますよ」と話した。
大切な人を1秒でも多く大切にできる時間を作ろう
「完成した映画を観て、誰を思い出したか」というトークテーマになると、浜辺は祖父母と愛犬だと言う。目黒もまったく同じで、「おばあちゃんからはちょいちょい電話がかかってくるんですけど、だいたいお仕事中なので、移動中とかでも外に行ってかけ直したりとかしています。そういうことを思い出しました」と祖母とのエピソードを明かした。
最後に目黒は「この作品は死や別れがテーマとしてあります。生きているとどうしても死を非現実的に感じてしまいがちですが、人を送るのも送られるのも誰もが経験することで。死が僕たちに近い、現実的なものだと、改めて感じさせてくれる作品です。少しでも後悔のないように生きようとか、大切な人を1秒でも多く大切にできる時間を作ろうとか、観終わったあとに思えるような、希望を持てるような映画になっています」と言葉を尽くしてこの映画への思いを伝える。浜辺も「故人様が自分の家族たちを思う気持ち、遺族の方々が故人様を思う気持ち、葬祭プランナーさんが素敵な区切りになるようなお葬式にしたいと思う気持ち……人を思う気持ちは尊いなと思いました。目一杯の愛とともに美しく描かれている作品なので、ぜひ観てください」と改めて本作をアピールした。
なおイベントでは主題歌が手嶌葵による「アメイジング・グレイス」のカバーであることが明らかになった。
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