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THE SUPER FRUIT、幕張メッセで1年の集大成的なワンマン完遂「この涙はうれし泣き」

THE SUPER FRUIT
12分前2025年11月25日 13:02

THE SUPER FRUITが11月23日に千葉・幕張メッセ 展示ホール8でワンマンライブ「THE SUPER FRUIT WORLD 2025 in 幕張メッセ」を開催した。

本公演は1年前に行われた「THE SUPER FRUIT WORLD 2024」の会場で発表され、約1年かけてスパフルが目指してきたステージ。ベスト盤のリリース、メジャーデビュー、ドラマ主演などさまざまな活動を行ってきた彼らはこの1年の集大成として、この日のライブに臨んだ。

金髪の惟真がファンを沸かす

ライブが始まり、スクリーンには“夜の遊園地”を彷彿とさせる観覧車、ティーカップ、メリーゴーラウンドの映像が映し出される。1年前の「THE SUPER FRUIT WORLD 2024」で描かれたにぎやかで楽しい昼間のテーマパークと異なり、本公演では“閉園後のスパフルワールド”が描かれていることが示唆された。ステージを覆う紗幕が下り、THE SUPER FRUITの7人は未発表の新曲「Welcome to Our World」を披露して、フルファミ(THE SUPER FRUITファンの呼称)を歓迎。センターを務める小田惟真はこの日のライブに合わせて金髪にイメージチェンジしており、“惟真推し”のファンは驚きの声を上げて彼らのパフォーマンスを楽しんでいた。

メジャーデビューシングルに収録された最新の自己紹介ナンバー「Fruity Fruity Shake!!」を経て、7人はそれぞれ声をかけてオーディエンスをスパフルワールドに迎え入れる。金髪の小田が「今日は楽しもうぜ!」とワイルドに言い放つと、客席からは大きな声援が上がった。インイヤーモニターを外して直接ファンの声に耳を傾けた田倉暉久は「そんなもんか幕張!」と煽り、オーディエンスのテンションに火を点けた。

ライブでテーマパークを表現

1年前の「THE SUPER FRUIT WORLD」と同じくこの日のライブは数曲ごとに“エリア分け”されており、「ドリームガーデン」「ファンタジーマジックランド」「ファントムシアター」「ナイトエクスプレスパレード」「アドベンチャーシェイクタウン」と題された5つのエリアを巡るかのような構成でセットリストが用意された。最初のエリア「ドリームガーデン」はグループ初期のナンバー「君はリアコ製造機」でスタート。1曲歌い終えた7人は花道を駆け出し、360°を観客に囲まれたセンターステージで、キャッチーなかわいらしい振付の「どっちっち」を披露する。テーマパークのような楽し気な楽曲が続くと思いきや、直後にスパフルは「青い果実」のバラードアレンジをしっとりと歌い上げてファンの心をつかんだ。

「ファンタジーマジックランド」と題したエリアに突入すると、7人は魔法使いの杖を手に、黒を基調とした衣装に着替えて登場。「ちょいドンマイ」ではシャボン玉が宙を舞う中で火柱まで上がり、ファンタジックな雰囲気に拍車をかける。メインボーカルの小田と田倉に松本勇輝が加わって歌う「I My Me Meow」では、7人がネコ耳のカチューシャを付けてキュートな表情でフルファミを翻弄した。このエリアの最後の楽曲として披露されたのは、1年前の「THE SUPER FRUIT WORLD」で“閉園の曲”として披露された「御伽噺」。この曲でボーカルを務める星野晴海の肩に小田が手を回すなど、メンバー同士の仲睦まじい様子をオーディエンスはほほえましく見つめながらその歌声に耳を傾けた。

古びた洋館を彷彿とさせる映像が映し出されると、7人はおどろおどろしい雰囲気に包まれたエリア「ファントムシアター」に足を踏み入れる。このエリアで彼らは「馬鹿ばっか」のようなハードなロックチューンや、モンスターの着ぐるみとダンスバトルを繰り広げる「DanDanDaDance」といった楽曲を間髪いれずに披露し、スリリングな展開で観る者を楽しませた。

客席を回る“パレード”

去年のスパフルにはなかったパレードの要素を盛り込んだ「ナイトエクスプレスパレード」のエリアでは、スパフルメンバーがトロッコに乗って会場内を回る演出を展開。代表曲の1つ「チグハグ」をファンの目の前で歌い上げた彼らはカラーボールを投げ込みながら「サマー☆★げっちゅー」を披露し、多くの観客を巻き込んだパフォーマンスでファンを喜ばせる。

ステージに戻った7人は最終エリア「アドベンチャーシェイクタウン」で人気曲を連発。ヒャダインこと前山田健一が提供した“自己肯定感爆上げソング”、「どーぱみんみん あどれなりんりん」では盛大なコールアンドレスポンスが繰り広げられ、グループとそれを応援するファン自身をも鼓舞する「ナンバーワン!」というかけ声で会場内が1つにまとまる。ライブ終盤、フルファミのスマートフォンのライトを灯すよう指示した田倉は目の前に広がる幻想的な風景を受けて「皆さんの光があれば、スパフルワールドは輝き続けます。ここにいるみんながファミリーです」と、ファンとともにライブを作り上げてきたことを強調した。本編最後のナンバー「SUPAFURU WORLD」では円を描くように向き合った7人がお互いに目配せをしながら声を合わせ、ライブのハイライトを作り上げた。

この涙はうれし泣き

アンコールではTシャツに着替えたスパフルが客席に登場して「ポップコーンフィーバー」を歌い始め、再びフルファミたちを熱狂の渦に誘う。ここまでほとんどMCを挟んでこなかった7人はアンコールでようやくリラックスした表情で話し始め、ライブに向けて準備をしてきたことや、グッズ紹介などをしてフルファミとのコミュニケーションを楽しんだ。

田倉による「僕たちの始まりの歌」という曲紹介から始まったのは「Seven Fruits」。この日披露された「Seven Fruits」はストリングスアレンジが施されており、原曲の持つ初々しさを維持しながらも壮大なサウンドスケープを描き出してライブのライブのフィナーレを彩った。

すべての楽曲を披露し、記念撮影をしたメンバーはフルファミに向けてひと言ずつメッセージを贈る。グループを引っ張る小田は「正直この1年はつらかったんですよ」と話しながらも、「去年は悔しい気持ちでいっぱいだったけど、今日は全部を出しきって、最高の気持ちです。この景色を見ることができて本当によかった」と話す。感極まって涙ぐみそうになると「この涙はうれし泣きです」と笑って話し、「泣いて終わりたくない!」と最後にフルファミ全員でウェーブを作ることを提案し、最後に客席を1つにしてこの日のライブを締めくくった。

セットリスト

THE SUPER FRUIT「THE SUPER FRUIT WORLD 2025 in 幕張メッセ」2025年11月23日 幕張メッセ 展示ホール8

01. Welcome to Our World
02. Fruity Fruity Shake!!
03. 君はリアコ製造機
04. どっちっち!
05. 青い果実(バラードアレンジ ver.)
06. ちょいドンマイ
07. I My Me Meow
08. 御伽話(バラードアレンジ ver.)
09. Dance Section
10. 馬鹿ばっか(ファントムシアター ver.)
11. DanDanDaDance(ファントムシアター ver.)
12. チグハグ(スパフルワールド ver.)
13. Juicy Smile(ナイトエクスプレスパレード ver.)
14. サマー☆★げっちゅー
15. サクラフレフレ(アンセムアレンジ ver.)
16. どーぱみんみん あどれなりんりん
17. まにまに
18. だいぶダイバーシティ
19. SUPAFURU WORLD
<アンコール>
20. ポップコーンフィーバー
21. ボクらの夜明け(ストリングス ver.)
22. Seven Fruits(ストリングス ver.)

(撮影:上溝恭香、森好弘)

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