離婚伝説の全国ワンマンツアー「You Should Know Your Love」のファイナル公演が11月30日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にて開催された。
活動開始から3年を迎えた今年、国内外の大型フェスへの出演やタイアップ曲の提供など破竹の勢いで活躍し続けた離婚伝説。充実の1年を締めくくる今回のツアーのチケットは全会場ともソールドアウトした。さらにツアー初日には2026年9月に初の東京・日本武道館公演を行うことも発表。その人気ぶりを象徴するように、ファイナル公演でもハイクオリティなパフォーマンスが繰り広げられた。
「今日もいい夜にしようね」満員の観客と誓う
開演時刻を迎えて明転したステージには松田歩(Vo)、別府純(G)とサポートメンバーの柿沼大地(Key)、彌生(B)、jumbo-t(Dr)、細見遼太郎(G, Manipulator)がスタンバイしており、オープニングナンバー「あらわれないで」を艷やかに奏でる。シックな黒の衣装に身を包んだ5人が届ける美しいサウンドに、超満員のオーディエンスはうっとりと酔いしれた。続く「スパンコールの女」では天井のミラーボールがきらめき、「追憶のフロマージュ」ではステージにスモークが立ち込めるなど、曲の世界観に合わせた小粋な演出も展開。卓越したボーカルや演奏だけでなく、視覚でも観客を楽しませるひとときとなった。
「無事ツアーファイナルを迎えました。そして東京、ただいま! 今日もいい夜にしようね」という松田の挨拶に続いては、別府が鳴らした印象的なギターフレーズから小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」のカバーを披露。離婚伝説の音楽性にぴったりな選曲のカバーにフロアからは大歓声が起こった。清涼感に満ちたアンサンブルが印象的な「眩しい、眩しすぎる」のあとは「メルヘンを捨てないで」をしっとりと聴かせる。アウトロでは別府のギターが轟音のセッションを牽引し、場内をヒートアップさせた。
ツアーを振り返る和やかなトークも
MCでは2人が「あっという間だった」というツアーを振り返り、全国で味わったグルメの数々について「何が一番うまかった?」と語り合う場面も。和やかなトークの雰囲気を残したまま、テレビアニメ「ラーメン赤猫」エンディングテーマの「本日のおすすめ」でハートウォーミングなサウンドを届け、その後は「ファニーとファンキー」でダークな質感の音像を轟かせるなど、中盤でも多彩な楽曲が惜しみなく披露された。
代表曲「愛が一層メロウ」でフロアの大合唱を浴びた松田は「いい声出てたなあ!」とその盛り上がりに感激の表情を浮かべる。近況を話していた最中、別府が「“ありえないスピード”で毎日が過ぎていくけどね……」と聞き覚えのあるフレーズを差し込むとオーディエンスから期待の声が上がった。「CM観てくれた? 最高の映像だよね」と松田が言葉を添えて始まったのは、もちろん「Honda VEZEL e:HEV RS」CMソングの「ファーストキス」。疾走感たっぷりの演奏と松田の芳醇な歌声で会場に幸福感をもたらしたのち、本編はツアータイトルともなった「You Should Know Your Love」で締めくくられた。
未発表曲に武道館追加公演、最後まで驚かせ続ける
アンコールでは未発表の新曲を披露。大切な存在との別れがたい思いを綴ったこの曲が、ツアーファイナルを惜しむオーディエンスの胸に深く染み入った。2曲目には「さらまっぽ」が披露され、ライブはいよいよ終演。松田は赤いバラをフロアに投げ入れ「また会おう」とひと言告げてステージをあとにした。
終演後のステージには紗幕がかかり、先に発表されていた2026年9月11日の日本武道館公演のチケットがソールドアウトしたことがアナウンスされてファンを驚かせる。そして前日10日に追加公演を行うことが発表されると、会場は大きな喜びの声に包まれた。追加公演のチケットは12月17日まで公式ファンクラブにて最速先行予約を、12月21日までイープラスでオフィシャル先行予約を受付中。
セットリスト
「離婚伝説 2025 ONEMAN TOUR『You Should Know Your Love』」2025年11月30日 Zepp DiverCity(TOKYO)
01. あらわれないで
02. スパンコールの女
03. 追憶のフロマージュ
04. まるで天使さ
05. ラブ・ストーリーは突然に(オリジナル:小田和正)
06. 萌
07. 眩しい、眩しすぎる
08. メルヘンを捨てないで
09. 本日のおすすめ
10. ファニーとファンキー
11. また旅に誘われて
12. 愛が一層メロウ
13. ファーストキス
14. しばらく
15. 紫陽花
16. You Should Know Your Love
<アンコール>
17. 未発表曲
18. さらまっぽ


