寿美菜子と高垣彩陽が初ツーマン！みんなと一緒に歩んできたソロデビュー15年の軌跡

11分前2025年12月03日 6:03

寿美菜子と高垣彩陽が11月30日に東京・Zepp Shinjuku（TOKYO）で初のツーマンライブ「LAWSON presents 寿美菜子×高垣彩陽 15th Anniversary Live 2025 “With”」を昼夜2部制で開催した。この記事では昼公演の模様をレポートする。

今年ともにソロアーティストデビュー15周年を迎えた寿と高垣は、2人で歌詞を共作したコラボレーションシングル「Beyond Days」を11月12日にリリース。スフィアのメンバーとしても長きにわたって一緒に走り続けてきた2人は、今回ソロアーティストとして同じステージに立ち、オーディエンスに感謝の思いを伝えた。

ソロデビュー15周年のステージで見せた、2人の挑戦

まずステージに姿を現したのは、シフォン生地に花模様が施されたワンピースを身にまとった高垣。「Dear One」で勢いよくライブの幕を開けた彼女は、バンドメンバーが放つ疾走感あふれるロックサウンドに乗せて、凛とした芯の強い歌声を場内いっぱいに響かせる。「Live & Try」では希望に満ちた美しい旋律でオーディエンスの心を明るく照らした。高垣は「15周年ですよ！この節目に、一緒に15周年を迎える美菜子とこうしてここで皆さんと会って、ライブができることがうれしいです。会えるってうれしいね！」と声を弾ませる。さらに「ツーマンライブですけど、つーまんないことにはなりません！」と得意のダジャレもさっそく披露し、会場を大きく沸かせた。

その後、高垣は「今日は新たな試みです。コーラスのお方を呼び込みたいと思います。コーラス、寿美菜子！」と寿をステージに呼び込む。「今回美菜子のアイデアで、お互いの曲にコーラスでやってみようよということになりました」と高垣が述べると、寿はコーラス用のスタンドマイクの前に立った。寿のコーラスを加えて、高垣は「Inner Galaxy」を楽しげに歌唱。シンフォニックなロックナンバー「Futurism」では息がぴったり合った振付も見せ、2人のハーモニーで荘厳な世界観を生み出した。

寿を一度見送ったあと、「これからもまだまだ挑戦していこうということで、今回このような形で一緒にステージに立たせてもらいました！」と述べた高垣。彼女は「ここまで歩めたこと、今もこうして歌わせてもらっていること、ありがたい気持ちでいっぱいです。支えてくれてありがとうございます！私は『君がいる場所』という曲でデビューさせてもらいました。この曲に『君がいるからどこでだって何度、転んでも笑える』という歌詞があるんですけど、誰かにとって私もそんな存在であれたらと思いますし、皆さんが思っている以上に皆さんの存在は私にとって力になっています」とまっすぐに語り、ソロデビュー曲「君がいる場所」を大切に届けた。最後に高垣が披露したのは代表曲の1つ「夢のとなり」。「これからも一緒に夢を叶えていきましょう！」と高垣は笑顔で呼びかけ、夢いっぱいの未来に向けてこの曲をオーディエンスとともに歌い上げた。

みんなのおかげで歩んでこれました

寿はスパンコールがちりばめられた淡い水色のワンピースをまとってステージに飛び出すと、「ココロスカイ」を晴れやかに歌唱。「15周年、みんなのおかげで歩んでこれました！」と感謝の思いを伝え、ハンドクラップに包まれながらソロデビュー曲「Shiny+」を優しく届けたあと、躍動感あふれるビートに乗せて「Ambitious map」をエネルギッシュにパフォーマンスした。

すさまじいフロアの熱気に「彩陽とみんなで築いてきた温かさですね！裏で観ていましたけど、めちゃくちゃカッコいいライブで最高でした！」と会場を見渡す寿。彼女は「彩陽も私も15周年なんですよ。こうやってみんなで一緒に歩んできたんだなって、積み重ねてきたものを感じています。ライブもいろんな会場でやらせてもらって、皆さんが着てくださってるTシャツを見ると懐かしさやうれしさがあります」としみじみと話し、「『Ambitious map』、ひさびさにやったんですよ！」と過去のライブで観客に曲中のジャンプのレクチャーをした思い出を楽しそうに語った。ここで高垣を呼び込み、寿はコーラスを交えながら「ライラック」をたおやかに紡ぐ。さらにロックナンバー「唇にWasp」を高垣とともにエモーショナルに歌唱した。

その後、寿はソロアーティストとして確立させてきたジャンル・“寿ロック”を体現する楽曲「black hole」で会場に熱狂の渦を巻き起こす。最後にはEDMナンバー「Another Wonderland」でオーディエンスが一斉にジャンプする壮観な光景を生み出した。

これまでの感謝と未来への誓いを込めた「Beyond Days」

アンコールを求める拍手に応えて再び登場した寿と高垣は、寿の楽曲「girly highester!」をデュエットでパワフルに披露。さらに高垣のカバーミニアルバムシリーズ「melodia」よりミュージカル「WICKED」のナンバー「Defying Gravity」を2人で表現豊かに歌い上げた。

寿は「15年という月日の重みを今日改めて実感しつつ、同時にみんなとの絆を再確認しました。『With』というタイトルには『みんなと一緒に15年やってきた』という思いを込めていて。キービジュアルのリボンも、みんなとつながっている感じを表現したかったんです。実際に今日はみんなと直接笑顔を交わしながら、つながってるんだなと実感できた時間でした。これからもどうぞよろしくお願いいたします！」と弾けるような笑顔で挨拶した。高垣は「2人で手を取り合って、『いつか私たちもソロデビューしようね。がんばろうね』って泣いたあの帰り道……そこから私のデビューが決まって、その次に美菜子のデビューが決まって」と振り返り、「初めて美菜子が『ライラック』を披露したとき、覚えてる？大阪の野外で。どうしても『ライラック』を歌ってる美菜子を観たくて、スタッフさんにお願いしてギリギリのところまで行かせてもらって観て『うわーん！』って泣いた。それを思い出すわけですよ」と懐かしそうに語る。そして高垣は「今までいろんなステージに立たせてもらってきて、その日の景色と音があるから、私も歌いながらいろんな景色を思い出します。今日この日のステージで届けた音が、皆さんの心にまた刻まれていたらうれしいなと思います！」と感慨たっぷりに伝えた。

最後に寿と高垣が披露したのは、ソロデビュー15周年に生まれたコラボシングル曲「Beyond Days」。2人はこれまでの感謝とこれからも前へ進んでいくという誓いを込めてこの曲を熱唱し、ツーマンライブを締めくくった。