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音楽プロデューサーの仕事を本間昭光さんに直撃取材

キニナル君が行く!
7分前2025年12月10日 9:03

ヤッホーみんな! 僕、キニナル君。音楽愛する大学生♪ 将来の夢は音楽でごはんを食べていくことだよ。でも、正直わからないことばかり。だからこの連載を通して、僕が気になった音楽にまつわるさまざまな疑問を専門家の人たちに聞きに行くよ。

突然だけど、みんなは音楽プロデューサーってどんなことをしてるのか想像できる? 作曲とか編曲ならわかるけど、プロデュースはいまいちよくわからなくて……。でも世の中には実にたくさんのプロデューサーがいるから、音楽制作において重要なポジションであることは間違いないと思うんだ。そこで、ポルノグラフィティやいきものがかり、近年では天童よしみさんや鈴木雅之さんなどを幅広くプロデュースしている本間昭光さんに話を聞いてきたよ!

取材・文 / キニナル君 撮影 / 押尾健太郎 イラスト / 柘植文

プロデューサーって?

──まず最初に伺いたいんですが、ずばり、プロデューサーとはどんな仕事をする人なんでしょう?

新しく作品を生み出す仕事なので「制作者」という言葉が近いかもしれないね。プロデューサーには主に2つのタイプがあって、自分で曲を作るタイプと、誰かに依頼するコーディネータータイプの人がいるんだ。日本のプロデューサーの多くは前者。アメリカは、どちらかと言うと後者が多いかな。

──それってどう違うの?

アメリカだと制作費の調達からやるプロデューサーが多いけど、日本はレコード会社から依頼を受けて進める請負型に近い仕組みだよ。事務所が自分たちでアーティストを見つけて育てるケースもあるけど、日本独特の慣習や業界構造があって、アメリカ型になるには時間がかかると思う。

──例えばもふくちゃん(福嶋麻衣子)さんは、自分では楽曲制作はやらずにでんぱ組.incをプロデュースしてましたよね。

うん、彼女は制作を完全に外部に任せて最終的に全体をまとめる、まさにコーディネート型のプロデューサー。自分で作詞作曲をしなくても、「でんぱ組.incにはこの人が合う」「この曲調がフィットする」というのを見極めて組み合わせる。自分ではやらないからこそできるサウンドってあると思うんだよね。今の時代、やり方は本当にさまざま。僕自身は曲に手を加えたくなっちゃうから、プロデュースさせてもらえるなら曲作りも任せてもらったほうがいいタイプということだね。

曲への関わり方

──よく「曲をブラッシュアップする」という表現を聞きますが、プロデューサーとしてどの程度まで介入するんですか?

それは本当にケースバイケースかな。ただ、僕は基本的には待つ時間を大事にしている。本人がどこまでできるかを見極めながら、ヒントを出して考えさせる。悩む時間って本当に大切なんだ。産みの苦しみがないと、深い作品は生まれないから。僕はそれを見守って、最後に“調味料”を少し加えるくらいが理想かなと思う。

──調味料というのは?

曲としてはもう完成しているけど、何かひと味足りないときがあるとするよね。ファッションで例えると、ブラックスーツに、赤いチーフを入れるか、白いチーフにするか……そうやって“差し色”を足す感覚かな。「こういう音を入れてみたら?」と提案して、やってみると作品が引き立つことがある。そこでアーティストが「すごく変わりましたね」と納得したり、驚いてくれたりすると一気に信頼関係が深まる。最初から「こうして」「ああして」と押し付けるやり方もあるけど、僕はそういうスタイルではない。

──でも、お互いに納得できればいいけど、アーティストも主張が強い人が多そう……。アーティストが「絶対にAがいい」と主張していて、本間さんは「Bのほうがいい」と思うような場合はどうします?

よくある(笑)。その場合、まずはAを一度認めるところから入る。認めないことには、アーティストは納得しないから。一旦Aを試してみて、「こういうのもどう?」「ここにこういう要素を入れたらもっと生きるよ」と少しずつ提案していく。「君の曲は野球でいったら全部ストレートだから、Bメロでカーブを入れないとホームランを打たれちゃうよ」なんて例え話をしながら(笑)。そうすると、自分で考えるアーティストほど「ちょっと聴いてみようかな」となって、「確かにBのほうがいいかも」と気付いてくれるよ。

──頭ごなしに否定はしないんですね。

それは絶対ダメ。まずは全肯定から入る。そのうえで「ここを少し変えるとさらによくなるんじゃないかな」と伝える。もちろん、「それでもAがいい」とアーティストが言ったら、そっちを優先する。なぜなら作品はアーティストのものであり、最終的な責任はアーティストにあるからね。

プロデューサーとして意識していること

──アーティストをプロデュースする際、本間さんはどんなことを重視していますか?

まず、そのアーティストがどこを目標にしているのか。とにかくヒット曲を出したいのか、ライブ会場を満員にしたいのか、フェスに出たいのか。それぞれ目指しているものが違うから、そこをしっかり話して一緒に方向を決めていく。それが大事なスタートだね。

──そしてゴールに向けた手助けをするわけですね。

いや、実はゴールはないんだよ。

──えっ? どういうこと?

ゴールはないというか、自分が関わったアーティストがその期間に得たインスピレーションをもとにその後も音楽活動を続けてくれること──それを僕自身は一番重視している。もちろん曲がヒットすればうれしいけど、それよりも、僕と一緒に過ごした時間の中で話したことや見た風景がその人の中に残っていて、活動の糧になってくれることがうれしい。アーティストの人生の一端を担うような気持ちでいるよ。

──それが単発のプロデュースであっても。

そう。1曲だけプロデュースしたアーティストのライブを3年ぶりに観に行った際、その成長ぶりにびっくりしたことがあって。楽屋で「すごくよくなったよ」って話したら、「あのときは生意気でごめんなさい」なんて言われたりして(笑)。でもそういう瞬間が本当にうれしい。

──そのアーティストの成長は、どういった部分に感じたんですか?

ライブパフォーマンスだね。以前は内向きだったのがすごく外向きになっていて、エンタメとして“お客さんを楽しませる”ということにちゃんと向き合って、工夫して、次のステージに進もうとする意欲が見えた。そういう瞬間を見られるのが何よりの喜びだよ。

作曲・編曲とプロデュースの違い

──本間さんはプロデュースだけでなく、作曲や編曲も数多く手がけていますよね。頭の使い方に違いはありますか?

全然違うよ。プロデュース、作詞、作曲、編曲、ミックス、ライブ……全部使う脳が違う。今はライブプロデューサーとして動いているのか、作曲家としての顔なのか、アレンジャーなのか。常に切り替えながらやっているよ。

──意識的に切り替えるんですね。

今週も編曲作業とライブリハーサルが続いていて、その合間に作曲の予定が入っていたんだけど、これがなかなか切り替わらない(笑)。昼間リハして夜は作曲……の予定だったけど、全然スイッチが入らなくて。でも締切はあるので、そこをどうコントロールするかが勝負だね。

──プロデューサーモードに入るのも難しい?

いや、プロデューサーへの切り替えは簡単。難しいのは、作曲と編曲の切り替えかな。

──なぜその2つは難しいんですか?

作曲はゼロから生み出す作業で、編曲はあるものをよりよくする作業。作曲は「どうメロディを際立たせるか」「どうリクエスト通りの世界観を作るか」を考え、編曲は完成した素材をいかに聴きやすく、魅力的に仕上げるか。同時にやっているアーティストは本当にすごいと思う。さらに作詞までする人もいるけど、僕は無理(笑)。例えるなら作曲は“野菜作り”かな。土作りから始めて、種を蒔いて野菜を育てる。編曲は、それらの野菜をどう料理するかを考える“シェフ”の仕事。いい食材があっても、調理の仕方で味は全然変わるでしょう?

──確かに! では、プロデューサーは?

プロデューサーはその全体の流れを設計する人だね。コーディネート型なら「君は野菜を作って」「君は料理して」と指揮を取ってお客さん(リスナー)に食べて(聴いて)もらう。全部自分でやる人もいるけどね。そこに“アーティスト”という看板が加わると、それはもう“レストラン”だよ。そのお店の評価をどう上げていくか──「あそこのレストランおいしいよね」「雰囲気いいよね」と思ってもらえるように育てる。それがアーティストをプロデュースする醍醐味だと思う。

ポルノグラフィティのプロデュース

──本間さんがプロデュースしたアーティストについて具体的にお伺いしたいんですが、ポルノグラフィティはメジャーデビューのタイミングから長くプロデュースを担当されてました。当時はどんな意識で取り組んでいたんでしょう?

あの頃はとにかくがむしゃらだったなあ。彼らも僕らスタッフも、全員が「どうすれば売れるか?」を真剣に考えてた。事務所、レコード会社、制作陣が三位一体となって、どうやったらポルノグラフィティを世の中に広められるかってね。まだCDが売れていた時代だったし、売上やライブの動員数といった“目に見える結果”を出すことが成功の証だったね。

──明確に結果を意識していたんですね。

最初に“答え”を決めて、そこから逆算していく発想でやっていたよ。「全国ツアーを成功させたい」「NHK紅白歌合戦に出たい」、それが答えです。そのためには何が必要か?どういう曲を出すべきか?という具合に、“答え”がはっきりしている中で、そのための“方程式”をどう組み立てるかをチーム全員で考えていた。当時はそういう制作スタイルだったね。

──ただ、答えがあっても、その通りに導くのは簡単じゃないですよね。

だからこそ、どうすれば導けるかを全員で徹底的に考えていた。事務所のやるべきこと、レコード会社のやるべきこと、制作陣のやるべきこと。そしてアーティストのモチベーションをどう保つか。それぞれの役割を整理しながら進める。うまくいったのは、全員が同じ方向を向いていたからだろうね。でも同じ方程式を別のアーティストに当てはめることはできない。アーティストによって出すべき答えも導き方もまったく違うから。例えばアーティストが「こういう曲を作りたいけど形にできない」と言うとき、お茶を飲みながら話すだけで発想が広がる人もいれば、外に出て刺激を受けるのがいい人もいる。逆に、部屋にこもってサウンドを研究するタイプもいる。常に人と向き合って見極めるのがプロデューサーの仕事。そこが面白くもあり、難しい部分だね。

プロデューサーとして一番やりたいこと

──ポルノグラフィティとは10年以上の長いスパンで関わっていましたけど、関係性や距離感は変化しましたか?

いい意味で変わってないかな。時間が経つと現場スタッフの世代交代もあるし、アーティストとしての地位はどんどん上がっていく。そうすると、若手スタッフはなかなか意見を言えなくなっていくんだよね。僕みたいにデビュー当初から近い立場で関わっていた人間は、関係性が変わらないからこそ今でも言えることがある。

──そうやってなんでも言ってくれる存在がアーティストにとって重要なのかもしれないですね。

アーティストがある程度の地位を築いたあとに必要なのはバランス感覚だと思う。「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」じゃないけど、上に行けば行くほど謙虚にならなきゃいけない。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手なんか、まさにそうだよね。ちやほやされたり、お金を手にしたりすると初心を忘れがちなんですよ、人間って。でも、ちゃんと意見を伝えられる関係性でいたい。とはいえ、今は強く言うとすぐ「パワハラ」って言われちゃう時代だけどね(笑)。

──昔の現場ってすごかったんでしょうね……。

めちゃくちゃ厳しかったよ。スタジオで譜面の書き方1つで怒られたし、バイオリンの音階が下はソまでしかないことを知らないで譜面を書いたら、演奏しながらミュージシャンに「ファの音ないんだけど?」なんて嫌味を言われたり(笑)。

──譜面を見たらわかるのに、わざわざ弾いてから言うなんて意地が悪い……!

でも、その悔しさが今でも忘れられなくて血肉となっている。もちろん今の時代に同じことはできないけど、自分が関わるアーティストには、厳しさと愛情を持って勉強になることをちゃんと伝えたい。

──「厳しさの中にも愛がある」と言いますもんね。

アーティストって本当に大変な職業なんだ。たとえメジャーで活動しているアーティストでも、契約が終わったら、その先は自分で生きていかなきゃいけない。我々スタッフは別の仕事があるけど、アーティストはなかなかそうはいかない。だからこそ、自分が関わっているうちに“その先も生きていける力”を身に付けてほしい。その意識を植え付けてあげることが、プロデューサーとして僕が一番やりたいことだよ。

──例えばアーティスト活動はやめても、作曲家やプロデューサーなど、裏方として成功するケースもありますよね。セカンドキャリアで成功するにはどんなことが必要ですか?

アーティストだった自分を一度手放せるかどうか。そこが大きいかな。アーティスト感覚が強く残りすぎていると、中途半端になってしまう。自我を持つのは大切だけど、制作側に回るなら一度リセットしないと難しい。ただ、寺岡呼人さんや亀田誠治さんのように、アーティスト活動とプロデュース業を並行してできる“二刀流”の人たちもいる。あれは本当に大変だよ。

──確かに、両方やってる人は少ない印象があるなあ。

二刀流は才能だけじゃなく相当な努力が必要だよ。大谷選手がまさにいい例だよね。メジャーリーグであんな簡単に結果を出してるように見えるけど、人の何倍も努力している。音楽の世界の二刀流も同じだと思うよ。

いきものがかりとの出会い

──いきものがかりのプロデュースは、どんな意識で取り組んでいたんですか?

すでに評価されていたグループだったので、あとからそこにプロデューサーとして関わるのは難しい部分もあったんだけど、ちょうどポルノグラフィティを離れたあとだったこともあり、「やってみたい」と思ってお受けしたんだ。まず最初に全国ツアーにバンマスとして合流して、関係性を築くところから始められたのがすごく大きかった。人となりを知ることができたし、お互いにリスペクトも生まれたし。彼らも“結果を出しているプロデューサー”として僕を見てくれていたと思うので、最初のうちはどう距離を取ればいいか迷う部分もあったと思う。でも「この人だったらなんでもリクエストできる」という空気を作れて信頼関係を築けたのはよかったね。

──本間さんもいきものがかりも“マスに向けたポップな音楽”を得意としている印象があります。

うん、彼らは目標値をかなり高く置いていた。「CDを100万枚売るにはどうすればいいか」「チャートで1位を取るには」「全国ツアーを満員にするには」──ツアー中に地方の食事会でそんな話をよくしていて、思っていた以上に「もっと高みを目指している人たち」なんだと気付いて。いきものがかりとの仕事では、そのために必要な作業を一緒に考えることが多かったな。

天童よしみ&鈴木雅之のプロデュース

──最近では天童よしみさんのアルバム「帰郷」のプロデュースを手がけましたよね。ポルノグラフィやいきものがかりのような年下のアーティストではなく、本間さんよりもキャリアのある方をプロデュースするときって何か違いはありますか?

天童さんは実は僕の小中学校の先輩なんだ(笑)。同じ学校に通っていて、子供の頃から「近所に天童よしみがいる」ってみんな知っていた。だから僕が50代になってからご一緒できるようになったのは、本当にご縁だなと思った。ただ、初めてお会いしたときに「僕、演歌はできません」と正直に伝えたんだ。そしたら天童さんのほうから「演歌をやりたいわけじゃない。一緒にセッションする感覚でやりたい」と言ってくださって。そこから、いろんな作家を招いたコーディネート型の作品作りが始まったよ。

──アルバムは松尾潔さん、水野良樹さん、一青窈さんといった豪華な作家陣が集結して、非常にバラエティ豊かな内容でしたね。

キャリアのある大先輩に新しいことを提案するのは、その方とお客さんとの長年の関係性もあって戸惑うこともあると思うけど、天童さんとは信頼関係があったからこそ挑戦できた。ただ、天童さんのファンが必ずしもそれを望んでいるとは限らなくて、やっぱり「演歌を聴きたい」という人も多い。だから翌年リリースの「星見酒」では、もう少し歌謡曲寄りにトライして。その方向性が評価されて、「第65回 日本レコード大賞」で編曲賞をいただけたよ。

──テレビアニメ「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」の主題歌「DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理」で鈴木雅之さんを“アニソンデビュー”させたのも、本間さんのプロデュースによるものですよね。

その前からアレンジでは関わっていたけど、マーチン(鈴木雅之)さんは69歳とは思えないほどバイタリティにあふれていて、新しいことにどんどん挑戦される方なんだ。しかも声がまったく衰えていない。これまでのデュエットは実のお姉さん(鈴木聖美)とだけだったけど、「若いアーティストとやってみよう」という話になり、僕が「鈴木愛理さんがいいですよ。歌も対応力も抜群です」とオススメして。マーチンさんは「知らない子だけど大丈夫?」と言いながらも、「じゃあやってみよう」とすぐ受け入れてくださった。その結果、“アニソン界の大型新人”として「アニサマ」(「Animelo Summer Live」)にも出演することになったわけ(笑)。誰もが知る名曲をたくさん持っている方が、新しいフィールドに飛び込むのは、本当に勇気のある素晴らしい挑戦だったと思う。

──いくつになっても新しいことに挑戦するって尊敬するなあ。

だよね。マーチンさんは僕のアレンジをすごく面白がってくれて。R&Bやドゥーワップに精通された方なので、当時のサウンドエッセンスを曲に少し織り交ぜると「これあれでしょ?」「いいね!」とすぐ反応してくださる。音楽の会話が成立するというか、それをお互いに楽しむ関係性。「次はどんなことをやろうか?」って、いつもワクワクしながら話しているよ。新しい曲ができたときに「このサウンドならどのエンジニアがいいと思う?」と相談してくれるし、そうやって“定番のチーム”の外にも柔軟に出ていける度量の大きさがあるんだよね。

──だからこそ本間さんがプロデューサーとして関わる意味があるとも言えますね。

本当にそう思う。尊重してもらえて、とてもうれしいよ。

プロデューサーに必要な資質

──本間さんが考える、プロデューサーに必要な資質はなんでしょう?

まず「話術」だね。音楽の知識より前に、“人とちゃんと話せること”。そして“人の心がわかること”。アーティストの気持ちを理解して、信頼を得て、そこから音楽的な引き出しを提案していく。その入口を作れなければ、どれだけ技術があってもダメ。今は同じ部屋にいてもLINEで会話するような時代じゃない? それはやっぱりよろしくない(笑)。飲みニケーションのような、古きよきコミュニケーションの中から生まれる“人間関係の温度”って、やっぱりあると思うんだよね。プロデューサーのスタイル自体はどんどん変わっていくけれど、“どう人と関わるか”という部分はいつの時代も変わらないと思う。

──本間さんが「この人をプロデュースしてみたい」と思うアーティストには、どういう特徴がありますか?

やっぱりちゃんと会話ができるかが一番大きい。まずは直接話して、その人の人間性を感じたいね。

──あのー……もし僕が本間さんにプロデュースしてもらいたいと思ったら、どんなことが必要になりますか?

うまくなくてもいい。とにかく自分の思いを一生懸命伝えられることが大事。自分のやりたいこと、自分の弱点、何が好きで何が嫌いか。上手に話せなくてもいいから、「こんな自分ですけどどうですか?」って、真正面から差し出せるかどうか。それができれば、プレゼンとしては合格です。そういう人とだったら、僕も全力で向き合いたいと思うよ。

──わかりました! 僕もいつか本間さんにプロデュースしていただけるようがんばります。今日は貴重なお話ありがとうございました!

プロフィール

本間昭光

1964年生まれ。作曲家・キーボーディスト・プロデューサー。これまでにポルノグラフィティへの楽曲提供やトータルプロデュース、いきものがかりのサウンドプロデュースほか、さまざまなアーティストを手がけ数々のヒット曲を生み出す。近年は音楽番組へのゲスト出演、ミュージカルの音楽監督やアニメの劇伴を手がけるなど幅広く活動している。2023年に「日本レコード大賞」にて編曲賞を受賞。2025年5月、第1回「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」のPremiere Ceremonyにおいて自身が率いるスペシャルバンドで出演。同年9月、東京・東京ガーデンシアターにて自身の還暦を祝う「Akimitsu Homma 60th anniversary concert "RESONANCE"」を2日間にわたって開催し、鈴木雅之や槇原敬之、木村カエラ、亀梨和也などトップアーティストが多数集結、大成功を収めた。

本間昭光 Akimitsu Homma オフィシャルウェブサイト
本間昭光 Akimitsu Homma (@akimitsuhomma) / X

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