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ハナレグミ恒例の「THE MOMENT」終幕、内田也哉子&中納良恵とのコラボも実現

ハナレグミ(撮影:横山マサト)
16分前2026年02月05日 8:04

ハナレグミのスペシャルライブ「THE MOMENT 2026」の追加公演が2月1日に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催された。

“音楽を通じた感動の瞬間”を共有するライブシリーズ

「THE MOMENT」は2020年にスタートしたライブシリーズ。タイトルには、永積崇がこれまでに積み重ねてきたキャリアの中で、その時々に“音楽からもらった感動の瞬間”を思い起こし、ライブで“オーディエンスと音楽を通じた感動の瞬間”を共有するという意味が込められている。3回目となる今回は、内田也哉子をスペシャルゲストに迎え東京・NHKホール、大阪・グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)メインホールの2会場で実施。LITTLE CREATURESの鈴木正人(B)が率いるバンドに弦カルテットとホーンを交えた編成でパフォーマンスが繰り広げられた。追加公演となる東京国際フォーラム公演には、内田に加え中納良恵(EGO-WRAPPIN')がゲストとして参加。個性豊かなパフォーマンスでステージを盛り上げた。

敬愛するBO GUMBOSのカバーで幕開け

米国・ニューオーリンズのカーニバルソング「Mardi Gras Mambo」が鳴り響く中、メンバーがステージに現れる。弾むようなピアノのイントロから1曲目「魚ごっこ」がスタート。セカンドラインの軽快なリズムに乗せて、永積は敬愛してやまないBO GUMBOSのナンバーを楽しそうに歌い上げる。2曲目はフィーチャリングボーカルとして参加した、東京スカパラダイスオーケストラの楽曲「追憶のライラック」。先ほどまでの陽気な雰囲気が一変、哀愁漂うサウンドとともに永積のメロウな歌声が場内の空気を温めていった。ストリングスのエレガントな旋律が映える「眠りの森」に続けて「MY 夢中」をしっとりと歌った永積は静かに一礼。この日のテーマが「追憶」であることを観客に告げると、アコースティックギターの弾き語りでボブ・ディラン「Don't Think Twice, It's All Right」を披露する。彼が歌唱したのは、親交のあるシンガーソングライター・おおはた雄一による日本語詞カバー。「座りこんだってどうにもならないじゃない / もう全部決めたことさ」──心が落ち込んでいるときに聴くと勇気が出るというこの曲を、永積は優しく語りかけるようにして歌い届けた。

斬新なサウンドで自らの音楽的ルーツを表現

弦カルテットとサックス、トランペットが織りなす瀟洒なサウンドに乗せて、チャールズ・チャップリンが作曲した「Smile」、鈴木雅之の名バラード「ガラス越しに消えた夏」を情感たっぷりに歌唱した永積は、実家から持参した井上陽水のアルバム「氷の世界」のアナログレコードを手に、“音楽からもらった感動の瞬間”について語り始める。幼い頃、家族旅行の帰りの車中で流れていた日本のフォークやニューミュージックから感じた“寂しいんだけど、どこか懐かしい”感覚。そして親戚のお兄さんから教えてもらったマイケル・ジャクソンの「Thriller」を初めて聴いたときに感じた無意識に体が動いてしまうようなファンキーな感覚。自らのボイスパーカッションを合図に「氷の世界」のパフォーマンスになだれ込んだ永積は、バンドメンバーによるゴスペルライクなハンドクラップとグルーヴィなウッドベースを中心に据えたダンサブルなサウンドに乗せて抒情的な歌声を響かせ、フォークとブラックミュージックという自身の音楽的ルーツを鮮やかに掛け合わせてみせた。

内田也哉子、中納良恵を交えたコラボ

ジャジーな「ウイスキーが、お好きでしょ」に続けて届けられたのは、ビル・ウィザース「Lean On Me」のインストカバー。この曲では永積がエレキギターで主旋律を演奏し、歌心のあるギタープレイで観客を魅了した。続く「線画」では、ゲストの内田也哉子がパフォーマンスに参加。歌詞にインスパイアされたポエトリーリーディングを間奏で披露した。MCでは、永積いわく「日本で一番有名な家族」にまつわるエピソードを内田が語るひと幕も。父・内田裕也、母・樹木希林とともに“家族の証明写真”を撮影することが毎年の恒例行事になっていたことなどが明かされ、場内に和やかなムードが広がった。内田は「家族の風景」にも朗読で参加。曲中で、日本語、英語、フランス語など複数の言語による家族の会話をインサートし、楽曲の世界に新たな彩りを加えた。

ほっこりとした「賑やかな日々」、ドラマチックな「発光帯」を経て、「Peace Tree」でライブは後半に突入。「立っても無礼講みたいなビート、カモン!」という永積の呼びかけに応え、伊藤大地(Dr)がダイナミックなドラムプレイを披露すると、観客たちが次々と座席から立ち上がり、躍動感あふれるビートに合わせて思い思いに体を揺らす。続く「雨上がりのGood Day」で観客のテンションはさらに高まり、歌唱を終えた永積は、客席の盛り上がりに声にならない快哉を叫んだ。

ここで2人目のゲストとしてEGO-WRAPPIN'の中納良恵が登場する。永積と中納はアドリブでスキャットの応酬を繰り広げたのち、ジミー・クリフの「I Can See Clearly Now」をホリー・コールのアレンジで歌唱。唯一無比の歌声を持つ2人のコラボに客席が沸き上がる。永積がボーカルを務めていたファンクバンド・SUPER BUTTER DOGとEGO-WRAPPIN'は1997年に、今はなき大阪のライブハウス、心斎橋CLUB QUATTOROで競演しており、2人は互いに無名の若手バンドだった当時の思い出話に花を咲かせた。「独自のLIFE」では中納がラップを披露するという珍しいシーンも。楽曲の終盤ではEGO-WRAPPIN'「GO ACTION」が挟み込まれ、会場は爆発的な盛り上がりを見せた。本編最後の楽曲は「オリビアを聴きながら」。エモーショナルなスカのリズムに乗せて、永積のセンチメンタルな歌声が会場いっぱいに響きわたった。

自作詩の朗読から壮大なフィナーレへ

盛大なアンコールの拍手に応えてステージに現れた永積は、内田に影響されて言葉を紡いだという自作の詩を朗読。そこからつなげる形で「深呼吸」を歌唱した。ここで再び内田がステージに登場。MCでは、次に歌唱する「Still Crazy After All These Years」の作者であるポール・サイモンのホームタウン、ニューヨークに関する話題に。自らがニューヨークに滞在した際の思い出を懐かしそうに回想した永積は、バンドメンバーに楽器の音でニューヨークの街を作ってみようと提案。弦カルテットがタクシーのクラクション、サックス奏者の武嶋聡がハドソン川を航行する船の汽笛、そして鍵盤奏者の宮川純がダウンタウンの不穏な空気をイメージした旋律を奏でると、それぞれの音が重なり合い、ニューヨークの街の雰囲気が形作られていった。「Still Crazy After All These Years」のパフォーマンスには、内田の朗読に加え、中納も歌唱で参加。壮大かつ美麗なサウンドスケープが広がり、ドラマチックな雰囲気の中、ライブはフィナーレを迎えた。

セットリスト

ハナレグミ「THE MOMENT 2026」追加公演 2026年2月1日 東京国際フォーラム ホールA

01. 魚ごっこ
02. 追憶のライラック
03. 眠りの森
04. MY夢中
05. Don’t Think Twice, It’s All Right
06. Smile
07. ガラス越しに消えた夏
08. 氷の世界
09. ウイスキーが、お好きでしょ
10. Lean on Me
11. 線画(with 内田也哉子)
12. 家族の風景(with 内田也哉子)
13. 賑やかな日々
14. 発光帯
15. Peace Tree
16. 雨上がりのGood Day
17. I Can See Clearly Now(with 中納良恵)
18. 独自のLIFE(with 中納良恵)
19. オリビアを聴きながら
<アンコール>
20. 深呼吸
21. Still Crazy After All These Years(with 内田也哉子、中納良恵)

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