吉井和哉(THE YELLOW MONKEY)のドキュメンタリー映画「みらいのうた」が本日12月5日より全国公開されている。これを記念した特集上映が12月12日と28日に東京・新宿バルト9で行われることが決定した。
「みらいのうた」はエリザベス宮地が2022年から2024年までの3年以上にわたり吉井に密着した作品。喉頭がんであることが発覚した吉井が闘病とライブリハーサルを続け、東京ドームでの“復活の日”を迎えるまでの日々や、彼のミュージシャン人生の原点であるURGH POLICEのボーカル・EROとの40年ぶりのセッションの様子などが映し出される。
新宿バルト9では12月12日にエリザベス宮地の作品を特集。「みらいのうた」に加え、初の短編映画「献呈」と、東出昌大の狩猟生活に1年間密着した映画「WILL」が12月12日21:30よりオールナイトで上映される。また上映前の舞台挨拶にエリザベス宮地、東出、J小川が登壇することも決定した。
また12月28日には、イエモン関連作品がオールナイトで上映される。ラインナップは「みらいのうた」と、全都道府県113公演におよんだロングツアー「PUNCH DRUNKARD TOUR 1998/99」の裏側に迫るドキュメンタリー映画「パンドラ ザ・イエロー・モンキー PUNCH DRUNKARD TOUR THE MOVIE」、15年ぶりの再結成から全国ツアーに至るまでの舞台裏を追った「オトトキ」の3作品。いずれの特集上映も23:00以降に終了する上映のため18歳未満は保護者同伴でも入場不可となる。イベントの詳細は映画公式ホームページで確認を。
さらに、「みらいのうた」を鑑賞したイエモンのメンバー・菊地英昭(G)、廣瀬洋一(B)、菊地英二(Dr)のコメントが到着した。
菊地英昭(G)コメント
夢を追う青春の煌めき。
それを脳裏に焼き付けたまま大人になれる人間ってそれほど多くはないのではないでしょうか。
そしてそれがそれぞれの人生に物凄く作用され続けているといつしか交錯することもある。
そのタイミングを逃さずに形にすること、それはとても奇跡みたいなことだと思う。
自分はタイミング悪くそれが出来なかったのでこの映画で涙した。
そこまでではなくても人にはやっておきたかった…と思うことってあるのでは?
廣瀬洋一(B)コメント
ロックンロールという“とんでもない音楽”に取り憑かれた二人の
ここ数年の軌跡を、
間近で見せてもらい時に隣で奏で同じ時間を分かち合えたことを誇りに思う。
監督・撮影・編集を全てこなすエリザベス宮地さん、本当に素晴らしい。
登場人物の「愛と強さと優しさ」が描写され、
様々な心情が映像として紡がれているのを感じ、心が震えた。
狭いベッドのステージで歌うみらいのうたをずっと聴いていたい。
菊地英二(Dr) コメント
その昔(30年以上前)、若い頃に彼はこう言いました、「ロックは欠落した人間の音楽だ」と。
これだけですと、かなり語弊があると思うので補足しますが、
人として何かが欠如しているという訳ではなく、簡単に解釈するならば、
要は心に傷や不安を持った人達、心に空白のある人達、
要は満たされていない(欠落している)人達が奏で、それに共感した人達に届ける音楽、
といったところなのかと思います。
当時、私はただフラストレーションをぶつける音楽だと思っていましたが、
今ならその意味がよくわかります。
この映画では、彼の作詞作曲能力の魅力の一部が垣間見れると思います。


